Gんるい
いましん
1匹見たら1000匹いると思え
それまでは平和だった。何がきっかけでそうなったのかは、今では誰も知る由はない。
第三次世界大戦が起きた。核エネルギーを殺戮に使用する、酷い戦争だった。
大規模な気候変動によって食料の確保もままならなくなり、地球上の98%の動植物が死滅した。
我が物顔でのさばっていた人類も行き場を失い、もはや絶滅かと思われたが、とある技術によってなんとか生き残っている。
バイオ技術。人と何らかの生物を人工的に掛け合わせる技術である。
この状況下においてもしぶとく生き残り、しかもかなりの個体数が確認できたG……いわゆるゴキブリと、人類は合体する道を選んだのである。
「ゴキゴキー。ゴキゴキゴキー?」
「ゴキゴキッ!ゴーキゴーキー。」
おっと失礼。ゴキブリ人間の言葉をそのまま書いても伝わる訳がない。
「昨日の○○、旨かったなぁ。なんか美味しいの知らない?」
「それならあれだっ!○○の、○の○○○。」
おっと失礼。ゴキブリ人間の美的感覚や常識観をそのまま持ち出せば、気分を悪くするだろうから伏せ字にした。
「昨日のハーブティー、旨かったなぁ。なんか美味しいの知らない?」
「それならあれだっ!インドの近くの、スリランカのセイロンティー。」
おっと失礼。美しくしようとすると、正しいニュアンスが伝わらない。本当は両生類の…あまり言わないでおこう。
「ゴキげんよう。」
「「あ、さゴキさん。こんにちは。」」
「ゴキょうだいで、仲がよろしいのですね。」
「いえいえ、これもさゴキさんのゴキょうりょくあってのこと。あなたのゴキぼうとあらば、いくらでもゴキぶらせていただきます。」
「兄さん、ちょっとゴキが荒いよ。」
「ふふふ。ゴキげんばかりとろうとしても仕方ありませんよ。」
正直これ書きたかっただけだからこれで終わり。
あとゴキぶらせていただきますって何だ。分からん。
Gんるい いましん @zunomashi
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