武器の改造及び作成
バイク乗りでは徒手空拳で悪の組織や怪人と戦う者もいます。
そして、武器を駆使して闘う者も当然います。
それは剣であったり、槍であったり、斧であったり、弓であったり、銃であったり……と種類は様々です。
形状は王道的な物から奇をてらった物までと幅広いです。時の列車のバイク乗りが使う基本四フォームの仮面がついた剣なんて初めて見た時は目を疑った物です。
それらはキャラクターに個性を与えます。無論、キャラクターの姿自体でも個性はあります。それに加えてより印象深く人の心に刻み込むファクターと働きます。
……という前置きはこれくらいにしまして、主に武器となる小道具の作成および改造について記述していきたいと思います。
まず、武器は玩具として普通に売られています。昨今では映画やVシネマ限定の武器もプレミアムなサイトで予約受注生産がなされ、販売されるようになりました。
しかし、当然ながら発売されない武器と言うのも存在します。少し前の映画の敵が使っていた武器やら、NEWなバイク乗りが使う相棒が変化した銃剣やら、Gシステムの武器全般やらと色々あります。
そう言った物は一から作っていく他ありません。
また、市販されている武器でもコスプレでは満足のいくものはあまりありません。
なにせ、元は子供向けの玩具として販売しているのです。当然子供サイズなので小さいです。
基本的に銃の玩具に関しては大体は劇中と同じような感じですのでそのまま使っても大丈夫です。四つの部品を組み合わせて銃の形態に出来る時の列車のバイク乗りや高速のヴィジョンを見逃すなというカブトムシバイク乗りが使う斧と苦無と銃が合わさった武器、それにボドボドなトランプのダイヤとクワガタがモチーフのバイク乗りの銃もですかね?
CSMでは唯一DでENDなバイク乗りの銃が武器関連で大人向けとして販売しました。まぁ、これは銃自体が変身アイテムですので少し意味合いが違うかもしれませんが。
そして銃以外の武器の玩具は小さいです。持ち手は大人が握ればすっぽりと全部が収まってしまい、刃渡り何かかなり短いです。弓の大きさも半分程度、槍や杖も全体的に短いです。
恐竜コンボの斧はそこまで違和感はなさそうですが、無限なスタイルの斧と剣のコラボレーション武器は小さすぎです。
市販の武器の玩具ですが、剣に関しては刃渡りを延長すると言う荒業を使う事により、ある程度は見栄えが良くなります。
とある動画では持ち手の部分も切って繋いで伸ばしている方もいらっしゃいますが、私はやっていません。ちょっと失敗が怖いので。
剣に関しては刃の部分の延長が出来ますが、他の武器ではそうもいきませんので、そう言った場合はやはり一から作りしかありません。
個人的に、大人向けの武器シリーズとかも販売してもいいのではないか? とも思います。が、普通に鈍器や刺突武器として運用もされそうですし、そもそも強度について不安な部分もあるので販売はしないのでしょう。
大人向けの武器シリーズが販売されるのは期待せずに、自分で作った方が確実に手元に来ますし、そして安上がりです。あと、材料にもよりますが重量は軽く出来ますので持ち運びも多少は楽になるでしょう。
まずは武器の改造から行きましょう。
刃渡りを長くする為に、上から覆い被せたり継ぎ接ぎしたり、刃の部分をそっくりそのまま入れ替える方法があります。
改造には残酷な天使のテーゼが聞こえてきそうなシートとジョイントマットを使用しますが、個人的にプラ板やクリア下敷き、PPシートなんかも使用しますね。
PPシート類はそれなりに固いですので、型崩れ防止やおいそれと壊れないように残酷な天使のシートやジョイントマットに貼り付けます。
貼り付ける位置はお好みで。表面に貼り付けても構いませんし、ジョイントマット類でサンドしてもOK、内側に仕込んで一見して使っていないようにしても大丈夫です。
ただPPシートを使い色を塗る場合は内側に仕込んだ方がいいでしょう。PPシートは木工用ボンドを塗っても色が剥げやすいので。
では、私の行っている改造の手順を追って説明していきましょう。
上から覆い被せる方法。これは簡単で、鞘のようなものを作って被せるだけです。
その前段階として、一度刃の部分を取っ払った方が不恰好になり難いですね。
歯の部分を取っ払うには一度分解する必要がありますので、ねじ回しでねじを取っていきましょう。取っ払った刃は無くさないように補完をしておいて下さいね。
で、刃の部分を取っ払ったら鞘のようなものを作っていきましょう。
あまり厚くなくていいので、残酷な天使のテーゼが聞こえてきそうなシートでちょちょいと鞘のような刃を作り、玩具を納刀出来るようにします。また、この時玩具が届かない部分はジョイントマットで隙間を埋める事で多少先端の形が崩れにくくなります。
出来た鞘の部分にまず画用紙などで刃の形状を継ぎ接ぎしていき、全体の形を決めて行きましょう。
画用紙で型を作り終えたら残酷な天使のテーゼなシートに転写して切り抜き、鞘のようなものにGなボンドさんで接着していきましょう。
接着し終えたら、後は色を付けて終わりです。布を貼り付ける場合は接着する前に布を貼り、その後瞬間接着剤でぺたりと貼り合せましょう。塗料で色を付ける際は何時も通り木工用ボンドを塗ったくってからスプレーやらプラモデル用の塗料やらで塗装を行いましょう。
出来上がった物を玩具に被せておおよそ完成です。
が、ただ被せた状態では剣を振るってはスポッと抜ける可能性が多大にありますので、固定出来るようにしておきましょう。
方法としては、玩具の色とほぼ同じであまり目立たない細い紐で括りつけておくものと、鞘部分を鍔よりも大きく作って、持ち手近くでぐるっと巻く方法が無難かと思います。
細い紐で括りつける場合は、唾に近い部分に穴を開けて紐を通して固定。その後納刀した状態で紐を結べばOKです。
鞘を持ち手付近まで長くした場合は、先端が持ち手を覆うようにコの字になるようにします。コの字の端同士を接するようにして、マジックテープなどで固定すればあまり勢いよく振らなければ外れる事はありません。
次に継ぎ接ぎですが、これも簡単で残酷な天使のテーゼが聞こえてきそうなシートをそのまま継ぎ接ぐだけです。
画用紙で型を作り、それに合わせて残酷な天使のテーゼなシートに転写、切り取ったパーツに布を貼ったり塗料を塗ったりして接着して終わりです。
こちらは鞘タイプと違い直接玩具に接着するタイプとなりますので、玩具を元の状態に戻せるようにしたいと言う方にはお勧めしません。
次に、刃の部分をそっくり取り換える方法です。こちらは鞘上の物を被せる時と同じように一度おもちゃを分解して刃の部分を取り除きます。
その刃の部分のねじ穴の位置を残酷な天使のテーゼなシートに転写します。そのねじ穴を元に自分が理想とする刃の形に切り抜いて行きます。
ねじ穴部分を開ける際は錐や彫刻刀の丸刀で開けましょう。
型崩れ防止の為に仕込むPPシートやプラ板にも、同様に穴を開けましょう。こちらはそのままくり抜いても構いませんし、ハサミで切り抜いても大丈夫です。
切り抜いたものを一度玩具にセットして問題が無ければ次に行きます。
まずパーツと玩具が接する面をペンか何かで印をつけておきます。その後パーツを玩具から外し、画用紙を用いての形の調整を行い、それを残酷な天使のテーゼなシートに転写して接着していきます。
その際、パーツと玩具が接する面には接着しないよう注意しましょう。接着してしまうと厚みが増し、玩具に取り付けた後にねじで固定しようにも上手く行かなくなる場合があるからです。
作り終えたものに布を貼ったり、塗装をし、それを分解した玩具にセットしてねじで固定すれば完成です。前者二つよりも壊れにくくなっており、結構な力で振り回しても吹っ飛んだりはしないです。
以上で玩具の改造の説明は終わりです。
では、次に一から作成する際の手順についてです。
作る武器によって様々ですが、やはりジョイントマットや残酷な天使のテーゼが聞こえてきそうなシートはそのほとんどで使えます。
なので、それらを主軸にした作成手順をまず記載していきます。
まず、画用紙に大まかにの大きさと形を書き起こします。それを元に緻密に描き込んでいきます。
描き込んだ画用紙を切り抜いて型紙とし、ジョイントマットに転写していきます。
この転写の際、複数同じ物を転写しましょう。ジョイントマット一枚だけではどうしてもふにゃふにゅですし、厚みもあまりありません。なので、最低でも二枚は貼り合せた状態で作る事となります。
また、ある程度形崩れがしないように中に固く細い素材のものを芯として仕込んでおきます。
PPシートやプラ板では少々柔らかいので、一から作る際には適しません。
金属板があればそれを使いましょう。ある程度細い物となると、金属製の定規が丁度良いでしょう。確か、百円均一でも売っていた筈ですし、ホームセンターでも売っています。
また、持ち手が円柱状の場合はホームセンターで売っている水道管用の塩ビパイプを購入て芯に使用しましょう。意外と安く買えるのでお財布にも優しいです。パイプカット用のノコギリで必要な長さに切ってから使用しましょう。
他には、百円均一で売っている園芸用の竿や箒の柄を使うのもありです。こちらもパイプカット用のノコギリで必要な長さに切断してから芯として使用しましょう。
芯を仕込み、ジョイントマットを貼り合せたら装飾していきましょう。
型紙を元に紋様を描き込んだ残酷な天使のテーゼなシートやプラ板を切り取った物を貼り付けたり、溝を掘ったり、刃の部分を取りつけたりします。
それを終えたら布を貼ったり塗装を行っていきます。これで完成です。
杖や槍といった武器に関しては、基本的に塩ビパイプを元にして作ります。
塩ビパイプを武器に合った大きさに切り、先端部分の装飾やちょっとした段差をジョイントマットや残酷な天使のテーゼなシートで作り、取り付けます。
それらに塗装、布貼りをしたら完成です。
銃や弓に付いては基本的に剣や斧と作り方は一緒です。
ただ、トリガーを引けるようにしたり、実際に弦を引いたりするように作るのであれば、一工夫必要です。
トリガー部分にはばねを仕込んでおき、凹凸を作ってずれないようにしておけば大丈夫です。
弦には紐やゴムを使用すればいいのですが、あまり強く引っ張ると壊れる危険があるので、弓部分が壊れないようしっかりと金属製の芯を仕込んでおく事をお勧めします。
武器の作成については以上になります。
改造と作成ではそれぞれ利点があります。
玩具の改造はそのまま音声機構を利用出来る事です。反面改造には少し手間取りますし、持ち手部分などに差異が生じて完全な劇中再現とはなりません。
一から作成する場合の利点は玩具として売っていないもの及び縮尺が劇中と違うものに関してほぼ同スケールのものを再現出来る事です。反面、音声機構は仕込めませんのでそちら方面の再現は諦めるしかありません。
改造か作成。実際に行う場合は自分の好みに合う方法を選んで下さいませ。
少々長くなりましたが、武器の改造及び作成については以上となります。
次ではスーツや手袋、靴についての記述……をしようと思っていたのですが、ちょっと説明し忘れていた事があったので、そちらの説明を先にしていきます。
それは、ジョイントマットなどで作成したアーマーや腕部、脚部に曲面を作る方法です。
そのまま作って貼り合せたのでは最初に付いていた癖の通りになろうとする力が働き、上手く曲面が出来ません。
腕部や脚部では特にそうで、円筒形が理想なのに変に楕円形になってしまったりとする場合が多々あります。
そうならないように曲面を作るよう工夫を施す必要があります。
と言う訳で、次回は曲面を作る工夫についてです。
では、また次回お会いしましょう。
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