切り抜き
さて、ジョイントマット等の切り抜きです。
ジョイントマット等に画用紙の型を転写して、それを切り取っていくのですが、ここで一つ注意点があります。
接着面の切断面は垂直に。
これがかなり重要です。
切断面が垂直でない状態で接着してしまいますと、歪みます。特に、丸みを帯びた箇所ではそれが顕著に表れ、角ばって見えてしまいます。
本来丸い部分がまるで一昔前のポリゴンのようにカクカクでは、着ている側も見ている側も違和感満載です。これじゃない感が半端じゃないです。
そうならない為にも、垂直に切断する必要があります。
私個人としては、ハサミでの切断よりも、カッターの方が垂直に切れると思います。
あと、垂直に切るには定規を当てながら切った方がぶれる事は少ないと思います。定規は市販の物でもいいですが、なるべくは長い方が使いやすいかもしれません。
結構長い直線を切る事になると思いますので。三十センチ定規があればいいと思います。
また、曲線を切る場合は定規は使えませんので、ゆっくり慎重にカッターで切っていくしかないかと思います。
そして、カッターの刃が丸くなっていたりと言う理由でキレ味が悪くなっていると、切断面はちょっと汚くなってしまいます。
どうせ見えない所なので気にしなくていいのですが、切断面以外を切る場合はなるべく切れ味の良い状態に保っておきましょう。その方が見栄えが良くなります。
さて、接着面は垂直に。何度も言いますがこれはとても大事です。が、接着面以外ではやや斜めに切った方が後の作業が捗りやすい場合もあります。
コスプレを作る上で、部分によっては鋭角にしなければならない箇所と言うのは存在します。
そう言った場合は敢えて最初に斜めに切る方法と、斜めに切ったパーツを後付する方法があります。
ただ、斜めのパーツをつけるのは余程切るのが難しい場所でない限りは二度手間になると思いますので、出来るだけ最初の段階で鋭角にしておく方が楽かと思います。
さて、切断面を鋭角にする方法ですが、こちらも定規は必要になってきます。
定規に四十五度の角度で刃を当てながらカッターを切って行けば、斜めになります。
後付で斜めパーツが必要な際はそのようにしてジョイントマット等を切断して量産して下さい。
あと、ジョイントマット等を切る際に必要なのは溝掘りでしょうか。
こちらも幾らか方法がありますが、私の場合はカッターで溝のラインに軽く切れ込みを入れ、該当部分を無理矢理剥す方法ですね。
これはある程度厚いジョイントマットで出来る方法です。意外と剥せるものですよ? ただ、これは小さめの溝限定にした方がいいです。
何せ、剥した後は結構デコボコしてしまいますからね。それに、大きい溝をこの方法で作るとしたら途中で千切れて面倒な事になりますし、デコボコは余計に目立ちます。経験者は語ります。
大きめの溝……ここまで来るともはや段差と呼んだ方がいいかもしれません。それを作る場合は面倒でもきちんとパーツを切って、少しずらして接着して下さい。その方が見栄えがいいです。
また、私はやった事が無いのですが、ハンダゴテで溶かして溝を作る方法もあるそうです。
ただ、その為だけにハンダゴテを買うのも躊躇われますし、それに人体に有害な煙が発生するそうですので、あまり御勧めはしません。
もし、ハンダゴテを使用する場合は窓を全開にしたり、換気扇をつけたりして充分に空気が流れるようにしてください。
くれぐれも、密室ではやらないようにしてくださいね。
さて、ジョイントマットの切断などで言うべき事はこれくらいですかね。
あ、パーツを切る際に裏側に番号を振っておいた方がいいですよ。
一度に全部切った場合、何処が何処のパーツだったか忘れてしまう可能性がありますので。
目立たない裏側に番号を振り、スペースがあればこの面はどのパーツと接合するのか分かるように記入した方が接着作業に入った際に結構楽になりますよ。
では、次はマスク作成に行きます。
え? このジョイントマット等で作ったパーツ同士を接着するだけだろって?
いいえ、違います。
次での紹介は工事用ヘルメットとパテを併用して作る場合のマスク作成です。
ですので、やり方は結構異なります。が、こちらの作成でも不足部分を補う為にジョイントマット等は使います。
と言う訳で、次は工事用ヘルメットとパテを使用したマスク作成です。
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