型取り

 コスプレ作成を始める際、まずは型を取りましょう。

 ぶっつけ本番で行けるぜ! と言う勇気のある方や目で測るのが得意な方は飛ばして下さっても大丈夫ですよ。

 さて、型ですが。これは重要です。

 折角作っても自分で着られなければ意味がありません。そう言った悲劇を防ぐ為にも型は取りましょう。

 型は主にマスク、腕部、脚部、アーマー部分に必要です。

 腕部、脚部については該当箇所に裂いたビニール袋や新聞紙を巻きつけます。その後、布テープでぐるぐると巻いて行きましょう。

 布テープで固定し終えた後は、御自分の身体を傷付けないようにハサミで広げるように一直線に縦に切って行きます。これが、型の原型となります。

 切り終えた後は何個かのパーツに分割し、画用紙に転写します。その際に、立体的に丸みを帯びたパーツは平らになるようにする必要があります。その際は原型に適度に切れ込みを入れて、平らになるようにしてください。

 何故画用紙に転写するのかと言うと、直接型を取った原型はふにゃふにゃで、形が崩れやすく、それでジョイントマット等に転写してしまいますと歪んだ状態になりやすいからです。

 そうなると、接着後に歪な形となって身体に合わなくなってしまったり、見栄えが悪くなったりします。

 ですので、多少面倒でも画用紙に転写しましょう。その方が失敗しなくて済みますので。

 転写の際に待ち針や画鋲があれば、それらを原型にぶっ刺す事でずれる事を防ぎ、形が変わるのを防ぐ事が出来ます。

 この際、床やテーブルに穴を開けないように注意しましょう。

 転写した後はそれと布テープで一度組み立てます。それで違和感がなければ次のステップに行けます。少し歪ならば画用紙を切って貼り付けたりして、形の補修を行いましょう。

 アーマー部分についても基本的に同じですが、自分一人でやるとなるとかなり大変です。なので、出来れば誰か別の型に手伝って貰ったりして下さい。

 因みに、私の場合は気合で一人で何とかします。時折髪の毛に布テープが付着して痛い目を見ますが。

 それを元に画用紙に転写し、一度組み立てます。そうしてから、画用紙や布テープで補修を行って納得の行く形にして下さい。

 次はマスクの型取りですが、直接ご自身の顔からは取らないようにお願いします。

 バイク乗りのマスクは基本的に前後に長いのですが、顔から直接型を取ると上下に長くなってしまいます。

 バイクに乗っている方ならば、バイク用のフルフェイスヘルメットを元に型を取るのが手っ取り早いですね。形としては、それが一番近いですので。

 ヘルメットが無い方でも、風船を膨らませたり、顔だけのマネキンに紙粘土を盛ったり、別の方法で作った製作途中のマスクから型を取る事が出来ますのでご安心ください。

 風船や顔だけマネキン、紙粘土は百円均一で売っていますので。ただし、顔だけマネキンは百円均一でも百円ではありませんのでご注意ください。

 また、別の方法で作ったマスクについては該当項目で説明いたしますので、もう暫くお待ちください。

 これらの方法で型を取った物に、今度はペンでディティールを描き込んだり、立体的な装飾を画用紙で追加していきます。そうした方が後の作業で幾分か楽になるかと思います。

 その後、一度組み立てた型を切り取って何個かのパーツに分けます。この際にも、立体的な丸みを帯びたパーツは平らになるように切り込みを入れて下さい。

 さて、これにて型取りは終了です。

 余談ですが、画用紙の型やそれを作る際に使用した布テープを巻きつけてあるものは捨てずに取っておいた方がいいかもしれません。

 複数回作るのであれば、いちいち型の原型の作り直しをしなくて済むからです。

 もっとも、これ一回だけと言うのならば、邪魔なだけですので全ての作業が終わり次第……つまりは、コスプレ作成が終了してから廃棄して下さい。

 作成中、画用紙の型に関しては使う場面がある可能性がありますので。



 次は型を元にしてジョイントマット等の切り抜きを行います。

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