三通目


【どうせすぐイヤになるんだろう】


あー、ブチ切れそうです。堪忍袋の緒が切れそうです。

かと言って、激怒して、たくさん暴言を吐くわけでも、行動に移して暴力するわけでもない。

そんな労力は持ち合わせていないし、無駄だと思ってる。


ただただ、自分のなかで煮えくり返っているこの想いをどうしようかなと。


そんなことを思っています。


わたしはなにかに昇華できるほど器用な人間でも才能のある人間でもない。


だから、なおさらこの行き場の想いをどうしたらいいのかわからない。


まったくの弱者いじめだ。最低だ。

それでも好きになってしまったわけで、その人にやっぱり究極的にひどいことは言えそうもない。


自分がひどくみじめだ。

すべて自分の責任。それが重くて仕方ない。

それでも受け止めましょう。それが大人になるということでしょう。


大人げのないあなたはいくらでもわたしにぶつけて、それでいて自己憐憫に明け暮れるがいいよ。

頼んでもないことをしでかして、ほんとうに余計なお世話だ。

受け取りようによっては、それはすごく失礼なことにだってなるよ。



そんな不器用なところもほんとうは好きでした。



きっとこういうことを言うと、日常が空虚だとかそんな悲壮感に耽るんでしょう?

いっそめっちゃエンジョイホリデーとかなればいいのにね。

あなたがパリピになればいいのにね。パーティーピーポー。略してパリピ。


あなたって、だれかからの同情とあわれみを受けたいだけの、かまってちゃんだよね。

ああ、似ているね。とても似てる。


愛情と憎しみって、ほんとうに表裏一体だったんだなぁ。


いまだったら末代まで恨めそうだよ。

でもきっと忘れっぽいわたしのことだから、こんな出来事すら忘れていくのでしょう。

もしかしたらずっと恨んだままになるかもしれないけれど、それでもどうだっていいや。

とりあえず、わたしはいまこの感情から救われたいなぁ。




【時々】



ようやく思いに至った。

わたしは自分快楽至上主義です。

だから行きたいと思ったら行くし、行きたくなかったのなら行かない。

万全に楽しめる体調でしか行かない。そうじゃないとああいう状態になる。


おたがいが気持よくいられるように。

でもそれは相手のためじゃなくて、あくまで自分自身、わたしのためなんだよ。

だから大義名分を与えてやろうなんてしなくていいのに。

伝わることはちゃんと伝わるし、見ようと思えばしっかり見てる。


そもそもでわたしは必要ないと思ったら切り捨てるし、それくらいの合理性を持ち合わせてるっていうの、見ているでしょうに。


心配症のあなただから、わざわざ普段言わない「唯一無二」なんていう言葉を使って、ぜったい捨てることはないよってアピールしたんだよ。


そうしたらあなたはこの言葉の響きが気に入ったのか、真似ていろんなところで多用しだした。


あなたの周りにいる人間も使いだした。


どこまでいっても真似っこちゃんのあなた。


自分で生み出せない人間。


そんなあなたでも美しいんだよ。


あなたはあなただから美しい。


もしわたしは欲しているけれど、あなたには持ち得ないものだったら。

ほかに求めるのが必然というものです。


それが心離れとかそういうのじゃないとわたしは思ってる。

たとえば消耗品だったら買い足しが必要みたいなそんな感覚。

でも長く使えるものは使うでしょう。

気に入ってるものを棄てたりしないでしょう。


良い関係を築いていきたいからときには、ぶつかり合いましょう。

それで駄目だと思ったら離れたらいいよ。


わたしから離れることはないっていう意味のフォローだよ。

ここにいるよってなんでアピールしたと思ってるの?

どうしてこんな脚色めいたことしてると思ってるの?


それにしてもあの代弁者はなんだ。

もっと他にやりかたがあるだろうに。

ほんとうに不器用だね。


本音を聞きたいわけじゃなくて存在確認なんでしょう?

あわよくば本音ポロリを期待してるのかもね。

それはないね。情報開示には徹底してる。そこには多用に嘘が存在してる。


わたしの辛辣な本音を直接聞こうとはなかなか踏ん切れないわけでしょう?

だからつまりはこれくらいの距離がちょうどよいんだよ。


やさしくしていると、ときどき、つけ込むような人がいるよね。

でも必ずしもそれが心根からっていうわけでもない。

それこそ実験的に視野に入れてるだけで、興味なくしたら切るね。

そういう輩は。


わたしはたしかに誘惑に弱いし、流されやすいけれど、やっぱりちゃんと自分の頭で考えて行動してるよ。

そのことでだれかに責任を押し付けたりはしてない。


彼女たちの存在はわたしにとって正直、関門であることには変わりはないけれど、彼女たちも彼女たちに満喫してるわけだ。


彼女たちは燃え滾るような思いで挑むわけだけど、いったい全体わたしには如何せんそこが理解しがたい。


ときどき、人間に思えない。

それがまた愉快であり不愉快でもある。


これで良いかい。理由付けは、それほど重要かい。

笑うのに意味はあるのってよく問われるんだけど、自己満足と自己防衛以外のなにものでもない。


そういうアホくさい質問してこないで欲しい。

質問って質問者のすべてが計り知れるから、質問する側は慎重であるべきだよ。

それって、ほんとうに聞くべき事柄なのかなって。

たとえば本能で生きるのもありで、理屈こねくり回して生きるのもありだと思う。

わたしはわたしのしたいようにしてきたし、これからもしていくつもりだもの。

変わりたい願望はこれっぽっちもないね。

変わろうと思ったら、人知れず着々と着手するだろう。



【返したくない】



今日できなかったことが、明日出来るのか。


ほんとうに出来るのか。


わたしは言葉を綴れるのか。



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