2章 シャルロッタ
第5話 やっと、街です...
森の精霊王を倒して1週間。
海はレベリングのため、森のモンスターを積極的に狩り続けていた。
そして、現在の海のステータスである。
鈴木 海
レベル22→レベル50
種族「人間」
ステータス
MP 15→20
筋力 125→150
知力 222→250
防御力 65→110
器用さ 126→150
俊敏 200→300
魅力 100→100
スキル
「飛行」
魔法
「ウインド」「メガウインド」「サイクロン」「ライトニングノヴァ」
称号
「森の精霊王を倒したもの」
海は、切のいいレベル50でレベリングをやめることにした。
ステータスはレベル相応の上がり方しかしなかったが、敏捷力がかなり上がったため海は満足していた。
「よし、そろそろ町に行くか!」
海は、さんざん先延ばしにした街への移動を始めることにして、とりあえずまっすぐの方向に「飛行」を使い、最大速度で進むことにする。
レベリングをして敏捷力が上がったため、飛行スピードは200キロを軽く越えている。
目を開けているのが辛いのと、耳に入ってくる風がすごいが海は気にしない。
「やっふうううううううううううううううううううううううう」
・・・
◆
飛行を楽しみながら移動していると、前から赤いものが接近してくるのが分かった。
しかし、まだ遠くにある為、何なのかは分からない。
「なんだ?」
海は、もう少し接近して様子を疑うことにした。
見ると、大きな羽の生えた赤いゴリラがいた。
「うわ、きっも」
海はゴリラと目が合う。
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
ゴリラは、雄たけびを上げながら海に接近してきた。
これはまずいと思った海は、ゴリラより高く上昇する。
そしてゴリラの真上に行き、
「くたばれ!」
しかし落ちていく岩は...
「ごりいいいいいいいいいいいいいいいいい」
ゴリラの拳により砕かれた。
「なん、だと...」
ゴリラの叫び声と、
「がはあああああああああ」
海はそのまま、ものすごい勢いで地面に叩きつけられた。
「がはっ!!」
海は、起き上がり「超回復水」を飲み回復した。海はなぜ即死しなかったのか、疑問に思ったが、今はゴリラとの戦いに集中しなければ不味いので気持ちを切り替えて、もう一度飛行し、ゴリラと対峙する。
海は、
「よし!」
海は、突然地面に手を置き念じた。そして海の半径100メートルはクレータとなった。
海はアイテムボックスに大地を収納したのだ...
海はまた飛行で上昇、ゴリラの正面に来た時に左右に体を揺さぶるフェイントを入れゴリラを躱す。
「よし!!」
海は、さらに上昇する。
ゴリラの真上に出た海は...
「よし今度こそくたばれぇぇ!!!!!!」
アイテムボックスから大地を引き出し、ゴリラ目掛けて放った。
「うほっおおおお!!!」
さすがのゴリラも、それには耐えきれず、ゴリラはそのまま大地の下敷きになった。
「勝った!」
海は、ゴリラに見事勝利したのだった。
そしてシステム音が鳴り響く...
「レベルが上がりました。」
鈴木 海
レベル50→レベル60
種族「人間」
ステータス
MP 20→30
筋力 150→160
知力 250→260
防御力 110→120
器用さ 150→160
俊敏 300→310
魅力 100→100
スキル
「飛行」
魔法
「ウインド」「メガウインド」「サイクロン」「ライトニングノヴァ」
称号
「森の精霊王を倒したもの」「ゴリラの虐殺者」
海はステータスの上がり具合から、魔法は諦めた方がいいと思った。少し不安が残るが、
海は、町への移動を再開したのであった。
◆
そして海は遂に街らしきところを発見する。
「街だ…」
上空から見たその街は、壁に囲まれた大きな街であった。
海は、地上に降りて細い鉄格子で作られた門からその街に入ろうとする。
「そこのあんちゃん、ちょっと待ちな!」
突然、門の前に立っていた強面の男が海に話しかけてきた。
「なんだ?」
「身分証明書を提示してもらおうか。」
「え、身分証明書?なんだそりゃ?」
「はぁ?お前どこから来たんだ?そんなこともしらねぇのか。身分証明書って言ったら、ギルドカードや王都への招待状、王都直属の部下の証とかだろうが!」
「へぇ~」
海は、適当に合図地を打ち、適当な理由を考え、この場を切り抜けることにする。
「悪い、田舎から来たものでそのどれも持っていない…」
「そうか、ならここで借りの身分証明書を作っていくといい。正式なものは、冒険者ギルドか、王城の受付で話せば作ってくれるだろう。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ、ついてきな。」
海は、礼を言い、奥に進むおっさんについて行った。
おっさんに付いて行った先は、薄す暗い小さい小部屋だった。小部屋の中央には、長方形の青色のクリスタルのようなものが置いてある。
「これが、身分証明書をつくてくれるクリスタルだ。この上に手を置き少し経つと身分証明書が、発行される。身分証明書には名前やステータスが表示される。」
そう言っておっさんは、クリスタルを指す。海は、さっそくクリスタルに近づき、手を置いた。そして海が手を置いた瞬間、クリスタルは輝きだし、中からカードが浮き上がってきた。出てきたカードをおっさんに提示したところ、おっさんは驚きの表情を浮かべた。
「お前さん、種族はほんとに人間か!?」
「はい、そうですけど...」
「じゃあ、なんで魔法を覚えているんだ!?」
「えっ!何か不思議なことでもあるんですか?」
「お前何言ってんだ!人間が魔法を使えるをわけねぇーだろ、仮にMPを持った人間が稀にいたとしても、魔法なんて使う人間なんて見たことも聞いたこともないがない。たいてい魔法を使える種族は決まっていて、エルフかモンスターぐらいだ。」
「・・・・」
海は、面倒ごとに巻き込まれたくないので、その場は何とかごまかそうと思った。
「で、お前魔法をどこで手に入れた?」
「うんこしてした後、手を洗わなかったら手に入れれるよ」
「そうか...今度やってみよう…」
海は、なんとかその場をごまかすことができた。
ついでにおっさんに人間の平均的な強さについて聞いてみた。
「人間てっそんなに弱いの?」
「あぁ弱いよ。種族最弱といってもいいほどに、お前さんそこの森で金色の毛並みのゴリラを見なっかったか?」
「見た」
「よく生きて帰ってこれたな...まぁいい。人間は、そのゴリラを手練れの冒険者8人でやっと倒せるレベルなんだ。人間は、モンスターにはまず一人では勝てない。仮に勝てたとしても、負傷してその場所からは抜け出せないだろうね。」
「そうなんですか...」
「で、僕のステータスてっどうなんですか?」
「人間の中では、かなり優れている方なんじゃないか?あくまで人間の中ではだが...」
「そうですか...」
海は、カードに称号が表示されなかったことに安堵したが、あれだけレベル上げを頑張ったのに、ステータスが大したことなく落ち込んだ。
そして海は、おっさんの場所を後に街に入ることにしたのであった...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます