第140話 自閉症スペクトラム症候群についてわかりやすく解説。 #心理学

自閉症スペクトラム症候群についてわかりやすく解説。 #心理学



ファイアーエムブレム風花雪月 ディミトリ王子とD みと作家の話

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自閉症についてわかりやすく書きましたので特に心理学関係の皆様よろしくみてください。

1


通常人は、原因、過程、結果と言う時間の流れで欲望を起こす。動機があって、達成したい目標が欲望として持っており、そのために方法や過程を色々と選択して変更するのが通常。


自閉症スペクトラム症候群では、この時間の連続性が重要性において逆転している。

つまり、自閉症スペクトラム症候群においては、原因、過程、結果の途中の、プロセス、過程、方法、手続き、手順が最重要視され、それらを変更する事は許されないと考えるか、もしくは他の手順を考えつかない、認識できない、と言う状態にある。

人口の3-5%程度存在すると推計されている。


したがってこれらの人々は、手続きや手順、方法、いつもの通りの前例でこそが至上目標となっており、それを変更すると言うこと自体を嫌う。


その結果として、ある特定の方法もしくは手順、手続きしか行わず、結果が悪いものになり、最悪になったとしても、手順は守ったのだから自分は正しいことをした、結果が悪いのは仕方のないことだと諦めると言う独特の思考パターンを持つ。


決まっている手続、手順には反応するがそれ以外には一切反応しないと言う独特のパターンを持つ。


原因や問題の認識自体ができない、もしくはその認識を拒絶する。

これは、より手順や手続きが増えるとやらなければならないルーチンワークが妨害されると考えるからである。彼らにとっては決まっているルーチンワークを遂行することが絶対でそれを邪魔するような別の問題の発生を無視したいのだ。

他方、一度決まっていると考えるルーチンワークや手続きは絶対の遂行欲求を持つ。


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このような特徴を持っているので、自閉症スペクトラム症候群の人々は、そもそも問題の認識能力自体が非常に低い。また情報更新、訂正能力に乏しく、一度憶えた情報を憶え直し考え直すことが難しい。


手順や手続き、前例が最重要視されるため、それらの手順や手続きに乗ってこない原因や動機は無視もしくは認識できない。


したがってこれらの人々は、様々な問題自体を認識することができないので、問題対処能力が非常に低い。

また問題自体を無視するような言動が目立つため周囲の人と喧嘩が絶えない。

周りの人間からしてみると、あからさまな様々な問題が発生しているのに、自閉症スペクトラム症候群の人はなぜか対処しないために、なぜ問題に対処しようとしないのかと言う喧嘩になることが多いが、そもそも自閉症スペクトラム症候群の人は問題認識能力自体が非常に低いので、問題が発生していても放置することがほとんどなのである。


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しかし、自閉症スペクトラム症候群においては、世間的な常識や自分自身の人生において記憶した一定の手続きや手順、決まっていると本人が判断している手順については熟知しているためこれに関しては何の問題もなく問題解決を行おうとする。


そのため一般の社会ではこれらの人々は、時々偏屈な考えを言う人々だと考えられていることが多い。


わかりやすく言うと自閉症スペクトラム症候群とは、人生の局面局面において手続きや手順、前例を絶対価値とするため原因や結果を二次的、もしくは過小評価する傾向の人々だと言える。

過集中。

手続き手順集中型の人格。


このため自閉症スペクトラム症候群の人々の中には、いわゆる連続した同じ作業、ルーチンワークが得意なため、1部の勉学や勤務に於いて特別な能力を発揮したりすることがある。また特別な記憶能力などを持っていることもあるがこういった傾向とも関係していると思われる。こういった点が自閉症的傾向の性格を持ちながら官僚や政治家に向いているといったことにもなるが、それは同時に問題対処能力は低いが、ルーチンワークは得意と言う政治家や官僚が生まれる理由ともなっているため、国民の要望である社会問題の解決になかなか対処しない政治家や官僚の性質の一定程度の裏付けとも言える。


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そのためこれらの人々は、選択肢があると言う状況が理解できない。彼らは常に1つの選択肢、1つの手順、1つの手続きに特化した考え方を持ちがちであり、たとえより良い方法や手順が他にあったとしても新しい方法に乗り換えると言う選択をすると言うことができない。


選択肢がいくつもあるとむしろ混乱して行動意思を示さなくなることすらある。


これらの人々はつまり選択肢限定型の手続き純化型の人格なのだ。


この症状が非常に進行すると、映画レインマンなどにあるような社会的に問題がある人格とみなされるようになってしまう。


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筆者は、自閉症と一定程度の反社会性人格障害は関連があると考えている。


つまり自閉症に見られる、原因や結果を過小評価し1つの手続きや手順を絶対視する考え方を持っていると、社会の多様な問題に不適応なために様々なトラブルを起こし、その人格体は暴力的対応を持って他人と接することによってトラブルの収拾を図るといった傾向を持ちがちとなり、結果として成長とともに暴力的ノウハウや人格、例えば脅迫行為や暴力などで他人と接することが多くなるため、次第に反社会性人格障害に転嫁すると言う可能性を保持していると考えている。


様々な心理学の検討課題の1つに、刑務所に収監されている囚人たちの中にIQが低い者が多いと言うことが様々な調査で証明されているが、これも1つの可能性としては自閉症的傾向も含まれていると考えている。つまり勉強と言う手続き自体に拒否反応示す自閉症的傾向で生きてしまうため、勉強ができないために犯罪や暴力に依存する人格に育つと言うことである。


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結果の軽視傾向


自閉症スペクトラム症候群の人々は、手続きの遂行に特化しているため、その手続きなどを行ったり行わなかったりした結果現れる変化と結果については軽視する傾向にある。


通常人はより良い結果を求めて行動し結果を残そうとするものであるから、結果をある程度予想した行動をとることによって、結果がより良いものになりそうにないときは、目標を変えたり行動を変えたりして、より良い結果を残そうと変化する。


自閉症スペクトラム症候群の人々は、こういった変化をすることができず、1つの手続きや手順に特化した考え方を持っているため、たとえ悪い結果が出そうな予測や実際の結果が出たとしても、それらの結果を仕方がない、と諦めると言う考え方を持ちがちである。


つまり、彼らにとって重要なのは手続きや手順の遂行であって、結果は二次的産物に過ぎないのだ。


このため自閉症スペクトラムの人々は、たとえ悪い結果が出そうな予測になっても手続きが正しく遂行されていれば、そのまま手続きを遂行することにこだわり、周辺の人物から手続きや手順方法の変更を求められても拒絶すると言う態度を持ちがちである。


(わかりやすい例えをすると、自動車に乗っていて、運転している道が工事中で途中で道が途切れていて、高いところから低いところに自動車が落下してしまい死亡する可能性がある道を走っていたとして、自閉症スペクトラム症候群の人が運転をしている時、その人物がこの道を走り続けることが自分にとって正しい手順であり、それ以外の手順は否定されるべきと言う考え方に過集中していると、その人物はそのままその車を運転しその道を走り続けるため、工事中の場所を超えて道が途切れているところに車が入ってしまいそのまま落下して死亡してしまう。だが自閉症スペクトラム症候群の人にとっては、たとえ自分が死亡すると言う結果を残したとしても、手順としては正しい道を走ったのであるから自分は正しいことをしたと考える。)


周辺の人物からすると、悪い結果の予測が立っているのであるから、手順を変更しないのはなぜなのかと言う話になるが、自閉症スペクトラム症候群の人々は手順や手続きが絶対で結果は二の次なので手順や手続きを変更しないでそのまま進み破滅や失敗をすることになる。


そのため自閉症スペクトラム症候群の人々と周辺の人々では結果予測や行動、手順の変更するかしないかなどの話においてよく喧嘩になる。それは自閉症スペクトラム症候群の本質的特徴が、結果や予測を二の次にして、手続きや手順方法を遂行することを絶対とすると言う考え方によるものである。いわゆるカサンドラ症候群に周囲の人がなるのもこれが理由。



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したがって解決策としては、選択肢の数多くの発見、認識と選択するという事をルーチンワークして教え込むと言う過程を通して、彼らの得意なルーチンワークの中に選択し考え直すと言う考え方の仕組みを入れ込むような日常生活を送るようにすると言うことが望ましい。


いつもの慣れ親しんだ前例のある選択し考え直すと言う考え方の仕組みと言う行為と言う段階まで習慣化すれば、自閉症的人格にとって勉強はむしろ何の苦もなく行えることに変化する。


8

緩和ケアとして次のようなテストを提示する。


自閉症スペクトラム症候群の人物に次のようなテストを提案する。


青色、濃い青色、薄い青色のカラーペーパーを用意する。


自閉症スペクトラム症候群の人物に、次のような問いかけをする。


青い色のカラーペーパーを1つ手に取ってください。


3つとも青色であるが、選択肢としては3つのどれをとっても正解。


そしてこう言う。


青い色の紙が3つあって色が少々違っても言語範囲上青色の中に含まれている。


生活においては様々な選択肢があり、少々問題が違っても選択肢を考え選択すると言うときには、いくつもの選択肢を考えるマルチタスクが必要なのだと言うこと。


選択肢はいろいろあると言うことに慣れること。


このテストを通して同じような問題でも色々と選択肢があるのだということを教え込む必要がある。自閉症スペクトラム症候群の人物は多数の選択肢を同時に考えると言う思考法ができないので、このような問い掛け方に慣れさせる必要がある。


もう一つのテスト


ご飯を提示する。


テーブルの上に、お箸とスプーンとフォークを置いて、自閉症スペクトラム症候群の人に、ご飯を食べてみてくださいと言ってみる。


ご飯を食べる道具が目の前に3つある、選択肢は3つあるのだと言うことを教えることで物事には様々な選択肢があるのだと言うことを慣れさせる。


これを毎日繰り返して覚えさせる。


すると、選択肢を考えると言うルーチンワークを脳が記憶するので徐々に自閉症スペクトラム症候群的考え方から解放される。


自閉症に悩んでいる人々はこの文章を読んでいただけるとより正確にわかることになると思いますのでご参考にしてください。また世界中の心理学者の方も同様です。

(近親者にこういった人物がおりまして大変苦労させられましたので実感として理解したことを書いております。ご参考にしてください。)

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