第22話 全ての人々が自分自身を「全ての戦争を終わらせる者」 として意味付ける。 #とは #定期 #戦争 #平和 #心理学 #哲学

兵士に経済を教えなくてはならない。


 クーデターには、その殆どに自国の兵士が関わっている。


 クーデターからの政情不安が、更なる内乱と戦争を生む。

 若く血気盛んな者が、武力の行使の仕方を学んで、理想の実現の一つの手段としてクーデターに走る。


 この様な悪循環のパターンには、兵士の訓練メニューに、一つの欠落が在るからではないか、と筆者は考えている。


 その欠落とは、兵士に経済の理論を教えない事、である。


 兵士に経済の知識は必要とされていないかもしれないが、経済的視点から国際関係や国内事情を見る事と、軍事的視点から見るのでは、見えるものが違う。


 軍事的視点だけしか解らない者が、政治を見る時、そこには狭い意味での判断しか加わらず、世界に対する判断の間違いを犯し、クーデターに走る。


 それを止めるには、国際関係を兵士に教える事、何より経済をしっかりと教える事だ。


 経済とは微妙なバランスと交渉の結果の積み重ねであって、暴力的措置は、その人々の努力の結晶を壊してしまう。


 その事を、全ての兵士に教えるべきなのだ。


 それが、個々の兵士への、クーデターへの抑止の根拠となる。


戦争は貧困の道であり、国を滅ぼす。


戦争が国を富ませるという錯覚は、消えなくてはならない。


全ての戦争を終わらせる者としての、自己認識


全ての国に、内乱と、他国との戦争の歴史がある。


 歴史を通じて、単にある国家や民族のみに関わらず、全ての人々が、殺し合いの歴史を続けてきた事に問題がある。


 戦争の歴史を終わらせるには、全ての人々が、自分自身を、


「全ての戦争を終わらせる者」


として意味付け、位置付ける事が必要だ。


 その時には、単に自国の民族や国家の戦争だけではなく、全ての戦争の反省と、全ての戦争の停止を求める者として、自己を位置付ける事を意味する事になる。 

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