第5話 自律制御型、自己完結型の論理体系 #平和 #戦争 #心理学 #哲学

自律制御型、自己完結の論理体系



全人類全ての苦しみの解決を目標とする、と言う事は、具体的には何をすれば良いのだろうか?





これは、ある特定の行動を目標として取るべきだ、と言う事ではない、様々な目標が、全人類全ての苦しみの解決を目標とするかどうか、と考える、目標の目標である。





人が苦しむ理由は世界共通であり、同時に誰もが理解出来る事でもある。


老病死生は人の苦しみの基本であり、助けられず見捨てられる事は苦しみである。





世界には苦しむ理由に満ちており、その解決には小さな努力から、大きな努力まで、無限とも言える能力と仕事を必要とする。


目標に対し、能力の不足があるのならば、自己の能力だけでなく、他の人々と協力して助け合っていけばいい。


それこそ、あるべき人の集団化である。




正しい集団欲の達成こそ、正しい社会の構築方法である。


少しでも人々の苦しみを解決しよう、という行動がつみあがっていく事、悩んでいたり苦しんでいたりする人の手助けをする事が、全人類の永遠の平和と繁栄と進化を生み出す。





個人の影響は世界全体に集積し、世界の影響は個人に集約する。


「自分の影響力の低さ」


から、苦しみの解決の努力を怠っていけば、それは全体環境の悪化を生み出し、結局は自らの不利益となって、降り掛かってくるのだ。


「自分には関係が無いから」


と、問題の解決を怠る人々の群れは、問題解決能力の欠如により、より苦しみ多い社会に生きる事になり、不幸に満ち溢れた社会を作り出してしまう。


 


 もし個人が、自らの人生に、苦しみが少ない事を望むならば、


「自分さえ良ければ、他人を苦しめても構わない」


という行動を取る事を慎まなくてはならない。





 なぜなら、その様な論理において全ての人々が行動を始めれば、誰もが自己の私利私欲の為だけに、自分以外の他者を苦しめても良い、と考え、行動するので、誰もが、他人にとっての他人である自分自身に、他者から苦しめられるのではないかと恐れるようになり、誰も自分以外の他人を信用せず、不信と不安に悩まされ、自分の弱点を覆い隠そう、弱みを他人に見せまいとして嘘を付き、社会全体に嘘があふれ、真実と本当の情報が無くなるので、誰もが間違った情報により数多くの失敗を重ねる社会となり、その失敗のつけが社会全体に降り積もり、結局自分にとっても苦しみの多い社会を作り出し、自分もまたその社会に生きなければならないので、自分の人生も苦しみ多い人生となってしまうのである。





個人の影響は世界全体に集積し、世界の影響は個人に集約する。





人は他人の苦しみを我が喜びと成してはならない。


なぜなら、他の人の苦しみを喜ぶ人は、苦しみを他者に、与える事を喜んでも良いとする論理の存在を、この世界の中で、「自分」という人を通して認めたことになり、その為に、自分以外の他者が同じ論理で、他者にとっての他者、つまり「自分」を苦しめても良い、と認めたことになるからだ。


もしあなたが、他人に苦しめられたくないのならば、同様に、自分にとっての他人も苦しめてはならない。





「人は人を苦しめても良い」という論理の否定こそが、「他者が自分を苦しめてはならない」という論理の前提なのだ。


その為には人は、他が苦を我が喜びとしてはならない。


 他が苦を我が喜びと成す事なかれ。





これを、


「自律制御、自己完結型の論理体系」




と呼ぶ。



「自律制御、自己完結型の論理体系」

は、全人類全てに適用される、全人類に共通する定理であり、世界論理である。

そして、今後永遠に、全人類を背負う論理である。



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