6話 心地よい睡眠+授業

今日は1限目から英語だ。英語の授業は俺に心地よい睡眠をプレゼントしてくれる。

さーて、今日も眠いから寝よー。

その時

ブーン、ブーン、ブーン、と携帯のバイブが唸った。『新着メール一件』

俺はメールを見た。

竜一からだった、

『寝たらすぐに先生に言うからな(笑)』

こいつうぜーな。

返信をぽちっとな、

えっと『もしもそうしたらこの事を一生忘れません。』

送信っと

ブーン、ブーン、

俺はメールを見る。

『もう少し面白い返信期待したのになぁ〜、がっかりだよ。』

返信をぽちっとな、

『さっきのメールをわかりやすく言えば、覚えている限りお前を追いかけ回すって意味だ。』

送信っと、


ブーン、ブーン、

俺はメールを見る。

『・・・先生に言うのやめときます。』

よしっこれで眠ることができるな。

俺は机に突っ伏して、目を閉じた。

・・・

・・・・・

・・ブーン、ブーン、

携帯が鳴った。

また竜一か?

俺は新着メールを見た。

沙織からだった。

『寝たら顔にフェイスペイントいれてあげるからね。』

・・・返信をぽちっとな、『心の底から遠慮します。』

送信っと、

・・・ブーン、ブーン、

『そんなに遠慮するなって、かっこよくしてやるから、ね?』

ね?じゃねーよ。あの後、姉貴にどれだけ叩かれたことか・・・確か74回だっけ?

理由はお前に入れ墨は早過ぎるとかなんとか。入れ墨じゃなくてただの油性ペンだったのに・・・

返信をぽちっとな、

『次やったら・・・』

次やったらなんだ?何もすることねぇから脅しにならねぇし。

あっそうだ、

『次やったら俺がお前の顔にフェイスペイントいれてやるからな。』

送信っと。

あー寝むい・・・

ブーン、ブーン、

『ひどい私の顔を傷物にするつもり?翔ってサイテー。』

・・・謝ったほうがいいのか?

『ゴメン、ちょっと言い過ぎた。』

送信っと、

・・・俺言い過ぎたか?

ブーン、ブーン、

『悪いと思ってる?』

返信っと

『うん、まぁ一応。』

送信っと

ブーン、ブーン、

『じゃあなんでもする?』返信っと

『できる事ならね。』

送信っと

ブーン、ブーン、

『じゃあ今度どこかに連れてって。』

・・・・寝よ。

・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・ブーン、ブーン、『新着メール一件』

『返事返さないってことは無言の了承ってことね。じゃあ土曜の朝9時に駅前で待ってるから。』

おいこらこのやろう。

勝手に決めんじゃねーよ。『ゴメン、土曜は竜一と先に遊ぶ約束したから。』

送信っと、

まぁ勿論嘘だけどね。

ブーン、ブーン、

『ひどい、私なんかどうでもいいの?翔、私と友情どっちが大切なの?』

・・・・こいつムカつく。沙織のほうを見た。

必死に笑いをこらえていた。

・・・返信っと、

『わかったよ、連れてってやるからもう泣くな(笑うな)。』

まぁ当日は行く気ないけどね。

キーンコーンカーンコーンチャイムが鳴った。

あー結局全然寝れなかったな・・・

「竜一、次の授業なに?」

「確か体育だったろ。」

体育か、眠いからきついなぁ。

「翔!土曜の約束守ってね。」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・

あーめんどくさい!!

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