Thema A 鼓動

まだ間に合うと言う人がいる

もう手遅れだと泣き崩れる人がいる

ただちに問題は無いとうそぶく人も

それぞれに立場はあろうが大切な事が一つ


何も言わずに目を覆うのなら

此処に在る意味すら消えるのだ


世界が崩れていく音が聞こえるか?

いのちが、ほどけていくその声が

聞こえているか? 届いているか?


あの日、終わりを迎えた全てへ

これから、死にゆく全てへ

明日を生きる子供たちへ

在るままに暮らしていくあらゆる世界へ

どんな顔を出来ると言うのか

どんな言い訳を並べられると言うのか

今日と明日の区別のつく我々は

答えを出す義務を持ち続ける


眠る砂礫の一部となる前に

この、鼓動の導く方角へ

悲嘆と絶望に満たされる前に

魂の呼ぶ道を

ただ歩けば良い


還るべき道は確かに

記されている

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