学園編

第6話 入学試験~ライトとヒカリの場合~

今日は主様の命令で、主様をリリナ様が通われる学園の入学試験を受けに着ました。

ヒカリは同じ光の精霊の後輩で妹みたいな子なのですが、気合が十分で少し暴走してしまわないか不安です。

しかし、私たちの他に受ける方々が居るのですが、皆さんの視線が私たちを見ているのですが何故でしょうか?


まずは学力試験です。

我らドッペル10名を纏める老(精霊王で全属性持ちの35~40位のダンディーな体を作られた方)の話では少し加減すると目立たないと言われたのですが、私たちは【制約の楔】解除もまだ老の様に出来ないので十分に加減状態だと思うので気にしないことにしました。


テストのペーパーをひっくり返すと、物凄く簡単なまさに幼稚な内容の為、書き終えてから時間が余ったので寝ることにしました。横を見るとヒカリも寝ております。


魔力検査はヒカリ共に眩い光を出して魔道具を壊した事で、聖属性の魔力SS+判定でした。加減したんですけどね…。


模擬戦などは本当にどうすれば良かったのでしょうか?

結果だけで言うと私もヒカリも試験官に勝ったのですが内容が酷過ぎました。

私は瞬動で懐に潜り木剣で一撃。ヒカリは相手の木剣を叩き切った。


入学は間違いないが、やり過ぎた感があり、老に報告したら、「この馬鹿ども、手加減しろと言っただろ!何故、しなかった?お前たちは馬鹿か?馬鹿なのか?」

と2時間以上、正座の上お説教を受けました。



~~~~~~~~~~~~~~


グレンの止まっている部屋に一人の男性が訪ねて来た。

髭を携えて、黒と白の髪をオールバックにして彫りの深い顔にモノクロ眼鏡でスーツを着こなしたこの人こそドッペル軍団を束ねる老事セガールである。

セガールは精霊王として元々名前を持っており、グレンの前世の際には仲間として世界を救った。

現在のドッペル体を十分に活用できている人物で、【制約の楔】をグレン以外で唯一任意で外すことが出来る人物である。

そのセガールはヒカリとライトの報告を主であるグレンに報告するのがかなり辛かった。理由は目立ち過ぎた点以外無い。

護衛として目立たずに普通の友人としてリリナの傍に居るように言われていたはずだが、この結果ではライトとヒカリに群がる人でリリナが害される危険性も孕んでいたからだ。

セガールの報告を聞き、グレンは頭を抱えた。


「主、真に申し訳ありません。私の監督不行でこの様な結果になってしまいました。助言ではなく、実際に二人の能力を封じた状態で試験を受けさせれば良かったと後悔しております」


深々と頭を下げるセガールにグレンは「別に気にしなくても良いよ」と告げる。


セガールは何故?と疑問に思うが、主であるグレンには別の意図もあると思われ、地震に説明が無いのは知る必要が今は無いと言うことだと判断して、寝ようとするグレンに「失礼しました」とお辞儀をして部屋から退出した。

その後、グレンの意図に気付いて笑みを浮かべたが、力のコントロールが上手く出来ないライトとヒカリは入学までの期間をセガールに徹底的に地獄の特訓と言う名の罰を与えたのは言うまでも無く、残りのドッペルたちも巻き込まれるという被害を出した。



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転生勇者は魔人族になって門番(引篭もり)になる 黒猫のガラクタ置き場 @Hyokomin

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