【私用】なんとなく日々を過ごす中で思いつく事があれば書き留めておく雑感みたいな何か。

【DEI】今のDEIは「精神論」だからアカンのよ。

　ついにDEIコンサル会社の一角、スイートベイビーインクが崩壊の危機を迎えましたな。UBIから派生して、その背後にあるDEI思想によるゲーム乗っ取りが、欧米社会から拒否られ始めてますが、これは昨今始まったという話じゃないそうです。

　ゲームユーザーがDEIを拒否してたのは、DEI運動が始まった当初からで、その時は確かに差別反対運動そのものを嫌ってた人が多かったらしいですな。「黒人やら女を主役にするとゲームがつまらなくなる」という意見は、そのままズバリで「理由もなく、黒人だから、女だから、で嫌悪感を持っていた」ということだったようです。

　キリスト教的規範意識で強い女を嫌がったり、根強い黒人差別が息づいていたり…なので、その頃に起きた最初の強い反発を指して「ゲーマーゲート事件」と呼ばれていたりするようです。その頃は差別的意識でDEIを拒否してた人が多かったそうな。

（実態としては、今とさほど変わらない配分だけど、当時はちゃんと明文化出来る人が少なかっただけとも思われる）

　でもソレをもって現状のDEI反対派を分析するのは大きな間違いですわ。今ではベツモノになっちゃってるからね。そんで、DEI賛成派がなんでゲーマー側に対して、口を開けば即座に「差別主義者だ！」とかヌカすのか、てトコにも繋がってますわ。以前は確かにその傾向が強かったってコトね。以前は、ね。

　…要するにアップデートしてないんだね、擁護派は。自分たちは相手に対してすぐ「アップデートしろ！」とか言う割に、自分自身はまったくアップデートせずに最終地点にでも居るみたいな態度で居るってことを示してるワケですわ。てか、そういうタイプの人が残って現在の主流を占めてるんでしょうな。

　今のDEIを推進してる中枢の人々ってのが、派閥的にはまるで交代が起きてなくて、ゲーマーゲート事件とかの頃と、認識が変わってないってトコが問題の核心。

　ゲーマーゲート事件の頃は、確かにゲーマー側が差別的な価値観持ってて、人種差別の意味合いでの黒人キャラの拒否をしてたらしいんだけど、今はその価値観が廃れて、白人差別とDEI思想のダブスタに対する反発のが強くなってるんだよね。

　黒人キャラを嫌う理由が「黒人だから」は差別だけど、現状の「黒人のゴリ押しは拒否する」は差別じゃないからね？　ここの違いがDEI擁護派は解らない人が多い。

　なんで解んないのかと言えば、彼らが感情だけを起点とする「精神論者」だからで、論理的な理由で現状のDEIを拒否している反対派の言う、その論理が、「詳細に講義してくれないことにはパッと思い浮かばない」ほど、感情的で幼稚な人々だからですわな。これ、以前のDEI反対派がモロの差別主義的だったのと同じなのよな。

　つまりこうよ。

　かつてのゲーマーたちは差別的意識で黒人拒否をしてたから、DEI推奨派は、今もそうだろうと決めつけて彼らを差別主義者だと非難してるわけだけど、実はゲーマー側もアップデートしてて、「これは逆差別ではないか、」ということに気付いてからは、そっちへの抗議で、DEI自体を拒否する流れに変化し始めてんのよ。

　これは、黒人拒否ではなくて、DEI思想を拒否してんの。理由は「差別だから」。

　さっき、推奨派は感情的で幼稚だ、と言ったけど、そうでない人ならとっくの昔に離脱してるはずなんだよ、その機会はずーっと続いてるし、実際に離脱した著名人が数多く居るからね。結論は正しくても過程が酷く間違えてるってことだよ、DEIは。

　そうすると、今残ってるのは離脱の機会を失った人で、それは正誤で主張してるわけではない人か、そもそも離脱した人の言う理由が難解で理解出来ない人ってことになるんだよ。「授業みたいに懇切丁寧に説明されなきゃ理解が出来ない」人だ。そういう人のことは何と呼ぶべき？　論理派とは逆の人々だよ、感情派と呼んでいるのは温情だ。

　ここにあるのはまず感情だ。「モヤモヤ」がある。色んな社会問題に対して、誰もがモヤモヤを抱えているものだと思うけど、それを一見、巧く説明してるように見えたのがDEI思想だったわけよ。掲げてるスローガンじゃなく、リクツの方ね。

（スローガンは正しいんだよ、こんなもんリンゴが赤いことを赤いと言ってる程度のことで、なぜ赤いのかの理由の難解な部分がメチャクチャなヘリクツになってても、結論だけなら合ってる、てだけの話で尊重するべき事由になんかならんわ）

　で、感情優勢の人ほど行動が早いから、あんまり考えずに飛びつくじゃん？　慎重な人ってのは論理優勢の人で、落とし穴の確認とかで二の足を踏むのが常よな。それも、行動を伴うとなれば二の足も三の足も踏んじゃって、踏ん切りがつかないよ。なんせ正しいかどうか、半信半疑だもん。

　そうこうしてるうちに、感情優先の人たちが突っ走るわけでしょ？　そうして、危惧した通りで、綻びが出始めるわけだよ。二の足踏んでた論理優先の人たちはその綻びを分析し始めるんだよ。で、論理として組み立てて、間違いを証明していくわけだ。

　ここにきて、感情優先でもバカではない人ってのが前言撤回するんだよ。あ、間違ってたわ、やっぱり反対って。バカじゃないからフットワークは軽い。誰だって間違いくらいするし、ちゃんと訂正できるかどうかが大事だ、て価値観だろうね。

　感情優先だけどそれは論理を理解しないわけではなく、ただ行動優先になってるだけの人ってのが含まれていて、例えばイーロンマスク氏なんか典型だよ。こういう人は「まず行動」なのかどうなのか、私はそのタイプじゃないから知らんけど。

　でも、「訂正するなら間違ってもチャラだ」という価値観の人とは対極に、「間違うなんてみっともない！」ていうプライド高い連中がいる。あと、誰かに実害与えちゃって引き返せないヤツ等ね。こういうトコのヤツ等が足掻いてんのが今の現状だよ。

　スローガンは合ってるけど、それを導き出すリクツが間違いだと、スローガンを実現する為の方策もぜんぶが間違ってくるのは当たり前だ、てところだわ。合ってんのは看板だけだもん。

　んで、私の意見は、「実害まであるような間違ったリクツと対処が世に蔓延るくらいなら看板ごと降ろしてしまえ」だよ。これは問題発覚の半年前から変わらない。

（どうも関わってる人間が多すぎて有害と解ってても看板降ろせないらしいんで、ならばということでリクツの方をなんとかならんかなと思案し始めてるけど、ツイフェミを潰した時みたいに、サクッと潰した方が早いと思うんだよ…）

　現在、ゲーム業界で「理由もなく、ただ黒人だから、女が出しゃばってるから」というシンプルな理由付けを、そのままダイレクトに面白くない理由として、本気のマジで直結させてるゲーマーってのは姿を消したと思うんだわ。

　それは確かに、この運動の成果ではあると思うよ？　ただ、「啓蒙」という目的が達成されたにも関わらず、欲を搔いて理不尽な要求まで始めた時点で、この運動は「悪」に成り下がったんだよ。

　正当な理由がないことが差別であり、例えば弥助の件だって弥助が問題なんじゃないって日本人はずっと言ってる。その描き方が問題なのであって、ありもしない英雄弥助を描こうとしてるんじゃないのか、その中で「現地人を救って英雄になる白人救世主モノ」の黒人版をやろうとしてるんじゃないのか、ていう質疑をずっと続けてるだけだよ。回答はまだないけどね。

　いや、黒人救世主モノだって別にいいんだよ、ただの創作だと言うならね。だけどDEI推奨派の連中は創作の救世主モノはダメだという自分たちの教義を守る為に、それを歴史の真実に塗り替えようとしてないか？　そこが批判の主題だよ。

　私は別にゲーム会社がやっちゃいけないコトがあるなんて言うつもりはない。好きにしたらええがな。ただのフィクションです、仮想歴史です、でええがな。

　ただし、そんなモン（明らか他者に侮辱的な作品）を作る以上はDEIなんてスローガンを掲げるなよ？と言いたいし、DEIコンサルなんて看板で商売すんな、と言ってるだけだよ。

　人間、間違いくらいあるしダブスタな態度取ることもあるけど、看板に掲げておいてそれってのはちょっと許しがたいわ。

「黒人が出ていないのは差別！」は成り立たないんだよ、「黒人が居てしかるべき場面なのに居ない」のが差別なんだ。アメリカの街を映してるのに白人しか映っていない、みたいなことが差別なんだよ。

　予防的観点でどこにでも黒人を出せみたいな要求してくるけど、それは病気でもない健康な人を薬漬けにするような行為だ。だからDEIを突っ込みすぎたエンタメは不健康極まりない状態になるんだろ。