【サイレントヒル2】差別を助長するナーフ行為
サイレントヒル2のリメイクで、登場人物の一人、アンジェラという女性がブサイクに加工し直されたことで話題になった今作ですが。うん、実際に見たけどブスだった。
これね、フィクション作品なのでほんとに遠慮も配慮もなく、ブスはブスだと堂々と残酷な単語を使いまくってしまっても、何も問題がないんだけどもね、その部分が実はDEI的には非常に問題なのだと、推進してる側は解ってないよね、と。
これはさ、先に結論書いちゃうと、推進側はかなりヒネって対策取らないと、ストレートに良かれと思ったことやると間違う、パズル状態になるんだ、てコトね。
非実在のキャラですよ? 存在しない人間、これに人権云々言ったらまた別の問題が派生するくらいは頭がよほど悪くない限りはすぐに連想出来ると思う。
架空の人物に人権を認めだしたら、法律が恣意的な線引きを行うことになって法治国家の根本が瓦解すんのよ。不正し放題になるわ、ボケが。
と、いうわけで、フィクションのキャラクターにどんな罵詈雑言を浴びせたところで何の罪にも問われないどころか、逆に問われたらマズいわけですよ。なので、ブスキャラに向かってどれだけブスと言おうが構わんわけです。それはキャラの行動に対して勝手な非難をしても構わないのと同じです。気に食わないことをしたら、気に食わない、と攻撃していい。その作者に対して、あるいはそれを演じた役者に対して行うのは話が変わってきますんで注意が必要だけどもさ。
線引きというのは、そういうトコよな。
リアルとフィクションを区別しろ、というのはそこ。
これが認められないと、皆大好き勧善懲悪なんぞ成立しないんだよ、バーカ。と。
ほんでね、Woke運動の勘違いさんたちはここを逆に解釈しちゃってるんだよ。
差別を抑止するために特に女性キャラをナーフ、ブサイクに加工し直すことを要求してくるんだけど、これは逆にルッキズムを促進させる行為ですわ。さっき言ったように、架空の存在へのヘイトは許されるからね、このブサイクは憎悪の対象にして構わんのよ。ただブサイクを理由に嫌悪することは認められてしまう。
これはまた、「加工し直した」という点においては非常に悪質な、ヘイト誘導に相当するよ。ヘイトが起きると予想出来たわけだから。これが大問題で、普通にブサイクをブサイクと貶すより、こっちの方が悪質でタチが悪い行為だ。
反発が起きることは想像に易い、その反発が美醜に向くことも予想出来ているはずで、それはどう言い繕おうが、「ブサイクをブサイクと認識した上で矢面に立たせる行動を取った」ということだ。ルッキズムの差別助長行為だわな。
サイレントヒル2の場合は特に悪質で、過去作では美人だったキャラを、設定上での何の必要性も無しにナーフして、差別助長の行為を行った、という解釈になる。
新作の中で、特にリアルに寄せた世界観の作品で登場人物がバラエティに富んで色んなタイプが描かれることには、何の問題もないんだけど、そこに「何の理由もなく美男美女がいる」ことは問題にならないけど、逆は大問題だ、ということなんよ。差別助長に直結するから、美男美女を出しておくのは実は安パイ措置なんだよ。
誰からもまぁ文句が出ないであろうルックスにしておくのが安パイ処置だとすると、文句が出そうなルックスを出す時には注意を払わないといけない、でもそんな面倒なこといちいちしてられないから、で便利グッズとして登場したのが、「ステレオタイプ」ってヤツだよ、実のところはさ。あれはテンプレで、そのルックスである理由をお約束化してパッケージにしてある。だからソイツを差別だとか言うのがそもそもで意味が解らん、ていうね… あれは謂わば統計図とかアーキテクチャなのよ。
これに気付いたのもサイレントヒル2のリメイク版をさ、キャベツ氏が無理くり擁護しようとして冗談みたいな動画を撮ってんのを、視聴した時だったからさ。遅まきに過ぎるってトコはあるんだけども。今まで気付かんかった。(笑
あの主人公の男性キャラがウッチャンナンチャンの内村さんにしか見えなくて。
そしたら、例のアンジェラというキャラが、「なんか既視感あるなー? どっかで見たぞ、この顔…」てなって、あれは絶対に男性芸人で見覚えがあるんだよ、あの顔。てなってさぁ。
そこからスルスルっと理論展開してって、皆がなんであのナーフ行為にここまでイライラを募らせるのか、てトコが解けたんよ。そりゃイライラするわな、極上の悪徳行為だもんな。ホンモノの差別行為に、無意識にも拒否反応起こしてたんだよ。(笑
「私たちの自慢のピエロを見てちょうだい、」て自信満々に躍らせてる行為だから。
それでいて、ナーフしたことに文句言ったら「差別主義者だ!」とかってさぁ。美人にもそうでない人にも差別行為してるヤツがどの口で言ってんだよ。(笑
最近はだんだん知れ渡ってきたよね、あの運動がいかに差別的か、ての。
いい傾向だ。
やり方は恐らくひとつしかないよ。既存の作品は使えないから、新規の作品で自然とバラエティに富んだ配置にする以外は、ナーフ行為に相当するからね、既存作品がダメとなったら、そりゃアメコミベースの業界が全滅すんのは当たり前よな。
そんで、美男美女や従来のメイン人種である白人系以外をプッシュするには、今のところは残念ながら「理由」が必要なんだよ。理由ナシで他人種が中心的に描かれることは、既存イメージと食い違うから、この「既存イメージ」の塗り替えには時間がかかる。イメージだから。イメージというのは個人の基本的人権に根差した「自由の行使」の範疇だから、こんなモンに強制力働かせたらそりゃ反発するのは当然だ。
映画業界やゲーム業界に、この「理由」ナシで他人種偏重を強制したから、業界全体へのボイコット運動とかWokeアレルギーが生まれたし。袈裟まで憎い、の状態になったから、Woke関係者の名前を見ただけで拒否られるほど悪化してる。
Woke運動を「悪」と捉えた時、ここにある要素は「無智」「傲慢」「怠惰」「嫉妬」… とまぁ、七つの大罪を網羅する勢いで、さすがに笑っちゃうよね。(笑
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