【弥助問題】諸大名の感覚と、西洋の諸侯では感覚が違う

 確か、コロナ始まる前だったか、麻生閣下に総理の椅子が回ってきそうになってさ、私は麻生閣下好きだから「全力で逃げてー!」て書いたのよ。しばらくの間は実務系に強い人でないとキツいって。で、管さんでも阿部さんでも岸田さんでも、なんとか舵取りして転覆を免れながらここまで運んできてくれてて、実は政府の方には感謝してる。増税メガネとか言われて可哀想だなぁとか思いつつさ。


 今回の問題もさ、あえて泥を被ってくれてるって解ってる人は少なそうだよね。関係各所がものすごく多いんだよ、この問題。モザンビークやブラジルなんか公式の国家関係者が巻き込まれてるんだから、なんとしても穏便に済ませなきゃいけない。


 日本の立場さえ守られればいい、って考えじゃダメなんだよ。


 でも、Wokeの連中が望むみたいな着地点は断固として拒否だよ、完全な濡れ衣の上にしか成り立たないじゃないか。日本は、奴隷の輸入なんかしてないって突っぱねないといけない。とんでもない不名誉だ。


 民間に、普通に人買いというか、斡旋業者がいたから密輸というカタチで被害に遭う日本人はいたと思うけどさ。それも日本の場合は特殊で、年季奉公という制度があるんだから、これは詐欺に遭って奴隷に落とされた被害者しかいないはずなんだよね、理屈の上では。売られた方も年季奉公と思ってるはずだよ、それしか無いはずなんだから。奴隷と定義するものは、国家レベルでの輸出も輸入もしてないんだ。


 これ、大事なんだよ。国家レベルではやってない、て。個々の悪人がそれと承知でやってることはもちろんあるだろうけど、国レベル地方レベルではやってない。


 戦国時代は無法地帯ではなく、鎌倉幕府がいちおう継続してるんだから、その法律である人身売買の禁止は生きてるはずだわ。いくら大名といえど、禁制を破る真似はそうそう出来ないんだよ。しかも大名は王様じゃない、上司としての幕府があり、その上に朝廷を頂いてて、国土といえど、自分のものと思う欧米感覚とは違う。だからもし諸大名の中にそういうケースがあったからとて、それが日本の奴隷貿易の証拠になどならないんだ。精神性からも、制度からも否定できる。それは密輸に手を染めた大名がいたというだけだ。


 キリスト教の宣教師たちがOKとか言って精神性のタガを外してまで行っていたようなケースと一緒くたにするな。




 それから日本政府見解は「弥助はSAMURAI(武士)」やぞ。階級まで言及してない、言質は取られてないから、今後ヘタなことしない限りセーフだ、安心しとけ。



 この弥助という人物、そもそも信長公記でも、写本の途中で思い出して記述したみたいな扱いの人なんだよね。あー、確か名前は弥助だったかなぁ…て感じ。三冊以上出された写本の中の一冊に確認されるだけで、どの程度重要と思われて記述されたのかすら不明な人だよ。(でもたった一年ちょいしか居なかった人が記録されてるというくらいだから、想像の余地が残されてる、という浪漫なんだわ)


 でも信長が短刀であれ武器を与えている以上、士族の一員にはなってると見るべきで、これを完全庶民階級である下男などと一緒にするのはやっぱおかしいから、だから政府見解は間違いじゃないと思うわ。個人的な意見としてはね。


 最初から言い続けてるもん。「解らん」が正解だ、って。




 この「解らん」が日本史での正解なんだよ、どこまで行っても。


 だから史料をどんだけ引いてこようが、推論が完璧だろうが、日本史が動くことにはならず、それは「サブカル扱い」になる。「諸説」と認められるレベルのものだけが日本史に一石を投じる資格を持つ程度だ。


 弥助問題の根本は、「サブカル」と「諸説」の区別が曖昧で説明しきれないこと、だけどロックリー氏のあの本は明らかにサブカル括りの著書なこと、で、本人が何を考えてあれを日本史であるかのように偽って売り出したのかが解らんことだわ。


 …ちょっと障害を疑うレベルなんだよね… やってることが。ADHDかな?て。



 本当に、故意に日本史を歪めようと歴史改竄の陰謀が動いていて、そのメンバーですという説か、そうでなければ何か脳機能障害の可能性、て感じで、解んないよ。

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