　弥助に関して解っていることは、今のところ、「中間衆」だったんじゃないか、という推測と、「名ハ号弥助（名は弥助と号す）」で苗字がないこと、この「号」ってのが馬にも使う書き方らしくてキナ臭いということ、「さや巻きを下賜された」らしいこと、さや巻きってのは短刀、英語でdaggerのこと、時代劇で中間が腰に差してる奴やね。脇差しより短い。

　あと、「依時御道具なともたさせられ候」とあるので道具持ちですな。近習ではないね、刀は近習とか小姓衆だし、中間衆ではとうてい持つわけない。

　侍ってのは旗本以上で、文字通り「貴人に仕える者」なので大部分の武士は入らない。ここら辺の感覚が説明で難しい部分かもね。ガチで館とか持ってるレベルの武士が侍。中間衆とか足軽だと、へたすりゃ一兵卒とも言い辛い。だけど、下級武士の括りくらいには入る？　それは江戸時代で範囲拡大してから、という指摘があるんで戦国時代だとやっぱり武士には入らないっぽいね。

　この問題は、本当に日本の関係者は迂闊に「侍だった」とか言わん方がいいよ。これ絶対に十年後とかにめちゃくちゃに荒れる奴だから。分断されたアフリカの黒人同士で揉めるやつにわざわざ首を突っ込む行為だ、テキトーなこと言うのは。聞いてるか、万博関係者。ヤベェなぁ、ほんと。モザンビークの関係者が強引に持ち込む気かよ、へんに証言させられるんじゃないだろな。奴隷だったか支配階級だったかってのはものすごくセンシティブな問題として必ず浮上してくんだぞ、関わるなよ。

　アフリカの加害者側に立ってしまった勢力と、奴隷貿易で散り散りになった被害者側の勢力がバチバチに対立してるわけよ、その証言でどっちに着くのかを迫られることになるぞ、ヘタに関わったら。だから弥助に関しては「中間衆」で史料がないから解らん、て立場を堅持しないといけないってことなんだよ。政治的にも！

　モザンビーク側に、「自分たちの解釈でやった」という確約を取っておかないと本気でマズい。モザンビークが自分たちの解釈で弥助をどう認識しようが大した問題にはならないだろうけど、それを日本が提示したみたいな誤解の余地を生じさせたらアウトだからね。上手く躱せるのかねぇ、これ…

　実在弥助もヤバいが、アサクリ弥助もヤバいんだよな。こっちはブラックウォッシュを黒人差別と無関係のアジアにやった、てことでポリコレが言い訳にしてる白人主義がどーたらのヘリクツは通じんからね。アジアは黒人に借りなどない。

　そんで機会の平等より結果の平等言うなら日本人は黒人より少数派だ。ついでにアサクリのポリコレコンサルが見落としたのは、日本と日本人への「無意識の差別」って奴で、その上に史実発言で「歴史盗用」と「歴史修正主義」「文化的侵略行為」で役満だ。ポリコレコンサルを雇っても、何の予防にもならなかったことを証明した。←火消しに必死なのはコレのせいだろうね。燃え尽きろSB。