【弥助】「奴隷」か「支配部族」か、アンタッチャブル弥助

 相変わらず燃えに燃えまくっております『アサシンクリード弥助』ですが。



 すっかり影が薄くなっちゃったけど、AIの無断学習問題のこと、もう忘れちゃったのかね? あの問題がそっくりそのままアサクリ弥助問題の無断盗用問題に現れていると推測した方が早いよ、今回。


 アサクリのコンセプトアートがAI製だと言いたいワケじゃないよ? AI学習に関して、アレが許されるなんて妙チキリンな判定を下したことが影響したって言ってる。


 写真加工の切り貼りで境目の部分だけをAI処理したらあのコンセプトアート群が出来上がるんじゃないの? なんかそういう技術で描いてるとかの解説書が、チラッとリーク動画で紹介されてたの見てさ、すぐピンと来たよ?


 倫理観に影響を与えたんじゃない? AI学習がOKなんて無茶な判定下したから、現場で混乱が起きてきてるんだろうと見做すね、私は。


 コラージュは著作権に掛かっていてアウトってことで、なんか最近は動画でも切り抜きがアウトになったとかでコラ作家さんとかが悲鳴上げてる動画とか流れてくるけどさ、写真素材を勝手に使ったコラがアウトって判定になってんのに、AIはセーフって根本的におかしい、でもまかり通ってる、それで混乱に陥っての結果だと思うわ。


 今回のアサクリの場合はコラージュ製法なんだよね。自分で素材は用意してね、みたいな注意書きをしてたくせにやらかしたってコトなんだけどさ。


 参照した写真素材で利用許可を取ってなかったということが判明したけど、あまりにも多いでしょ? なんでそんな初歩的間違いをしたのかってと、制作側がかつてのスタジオと比べて一段も二段も落ちるレベルだってトコが原因だろうと踏んでる。


 ポリコレ配慮でさ、従業員がかなり入れ替わってるらしいという噂だよ。しかも実力判断の採用じゃないんだからレベルが下がってるってことは確認するまでもないじゃん、現状に至った要因の大きな一因だろ。エツィオが主役張った時のアサクリとか、大聖堂が絶賛された頃のアサクリとは、制作陣の質が雲泥なんだよ、たぶんね。


 ポリコレって平たく言えば「縛りプレイ」なわけじゃん? それでなくてもビジネスで成功を収めるには実力あるスタッフを揃えなきゃいけないのに、ポリコレっていうのはノルマに縛りを要求した上で、そのスタッフの雇用にまで制限を掛けるという、「二重の縛りプレイ」なわけよ。これをクリアすんのは容易じゃない。


 おまけに、この縛りをクリアしたところで「製品の質」にはミリも反映しない。


 顧客へのリーチにしてもまるで恩恵はない。最初から少数者が対象なので、この少数におもねるに当たって多数派の方にシワ寄せを持っていったら、そりゃあ失敗するのは目に見えてる。とても簡単な算数の文章問題だと思う。


 マーケティングとか、リサーチとかを外注していると、その外注先で不正をされても解らない。市場の声です、とか言って提出されたデータが偽物だったりするのは現代だとよくある話だけど、まるで疑ってないのかも知れない。欧米の企業。


 世間は差別を毛嫌いしている=ポリコレに賛同、という間違った認識が企業トップや知識人の間に広まってるのかもね。以前、トランプ大統領が誕生した時の前評判と現状の、ポリコレ企業の大爆死連打ってのは同じ根っこに見えるよ。(笑


 市場はもうポリコレにはうんざりしてるって、リサーチ会社は報告しないでしょ?


 で、一部の差別的白人層が工作をしているだけ、とか信じてるマヌケが沢山いるんじゃないかとか、揃いも揃ってすぐ「白人認定」してくるの見てると、疑うよね。

 


 


 今回の『アサクリ弥助』だけどさ、これの問題点の大きな争点の一つとして、「弥助は侍ではない」というポイントがあるけど、これよりももっと大きな問題点が、誰にも気付かれずに隠れたまんまになってるよ。

 

 正確なトコは「弥助がSAMURAIであったかどうかは不明としか言えない」が正しいんだよね。最近、弥助研究がめっちゃくちゃに捗って、どうやら彼が「中間衆」という職にあったらしいというとこは突き止められたんだけど、この中間衆ってのが下級武士の括りに入るのかどうか、そもそも当時は「侍」ってのがもっと限定的な範囲しか指していなくて、大部分のSAMURAIがここに当たらないかもってトコもあるから、色んなポイントを勘案して「弥助は侍ではない」けど「弥助がSAMURAIであったかどうかは不明」っていう、非常に複雑な状態になってるらしい。


 これさえ本当に正しく理解出来てるかどうか自信がないよ…そのくらいフクザツ。



 だけど、もっと大きな爆弾がこの弥助には隠れてるんだよ。それは、彼が「奴隷」であったのかどうか、という問題だ。


 恐ろしいことに、どこかの国の弥助紹介のページでは、彼は「地域の支配者部族の出身」ってことになってる。これ、とんでもない爆弾が埋め込まれてるってことなんだよ。


 アフリカの黒人たちとアフリカ系の黒人たちとの間には根深い確執があるんだって言うんよ。欧米が仕掛けた奴隷貿易でさ、「三角貿易」って奴で、黒人たちは加害者と被害者に分けられてるんだよね。奴隷になったヤツ等は弱いからそうなった、というような言説が未だに語られていて、これはいずれ火を噴くかも知れない火種なの。


 そこにガッツリと絡んじゃってるんだよ、弥助って人物は。


 イエズス会の広報には、「地域の支配者部族の出身」という感じの表記があると主張されていたけど、もちろんそれは一次史料である原本を確認しないことには解らない。ロックリー氏がやったみたいな誇張とも考えられるわけだし?


 そんで恐ろしいのは、この一次史料であるイエズス会の記録自体も、信憑性で疑われているって点なんだわ。又聞きで書かれたもので、報告者が点数稼ぎに誇張報告をした疑いは拭えない、としてるんだよね。


 これ、「奴隷」だったか「支配部族」だったか、定かじゃないってことだよ。


 それがどれほどヤバい爆弾か、想像がつくでしょ?



 日本人がさ、今回のことでヒートアップしてるけども、触れちゃいけない部分は絶対に触れるな、と訴えたいトコロだよ。弥助について日本在住の頃のことは突き止めたいけどその前はノータッチで、としとかないと、とんでもない争いに巻き込まれかねないんだよ、この弥助って人に触ると。


 彼が「奴隷」だったか「支配階級」だったかは、日本は無関係だから!!!



 弥助が奴隷だったのを書き換えてブラックウォッシュ、とかそんなレベルの話じゃないんよ、これ! 三角貿易で分断されたアフリカで、植民地に送られた側の人間なのか、送った側の人間なのか、ていう争点が隠れてるってコトヨ!(危険過ぎる!)




 未だにバチバチらしいんだよ、これ! ヘタすると、wikiの書き換え合戦もここに収束していく前哨戦かもしれん、ていうさ。不気味なアレやよ、アレは。


 黒人さんたちもその点はロックリー氏に聞いてくれよ? 日本は関与してねぇ。


」が日本の回答ね。

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