ザンバラ頭をポンと叩きゃ文明開化の音がする~♪ …これ、揶揄だったんだ…(笑
明治期に流行った小唄だそうで、初めて聞いた時は「文明開化ではしゃいでたんだな~、」とかと無邪気なこと考えてたけど、近年になって、日本と同じように西欧列強の文化侵略を受けた島国が、自国の文化を必死に守ったというドキュメント番組を見た時に、
これは西欧を小馬鹿にする歌だったんだ、とその時、初めて気付いたんだよね。
新政府の使節団に、岩倉具視がいて、彼は西欧で髷を落としたという逸話があるんだけど、その時の彼の心情というか、その理由が、彼の日記に残されてたんだよ。
曰く、
『西洋人どもは髷を見て野蛮人と決めつけるから、ムカつくけど、日本が列強と差別なく付き合えるようにするために、本当にムカつくけど、連中に合わせて髷を落とすことにした。』(意訳)
てな具合。
で、このザンバラ頭なんて言葉で揶揄する歌が流行る程度には、日本国内では上から下までこの西欧の横暴さってのはバレていたってことなんだな、と。誰も喜んで「最新のモードぉ、」とか言って浮かれていたわけじゃなかったんだ、と知った。
しかも、それは日本だけに留まらず、ドキュメント番組で取りあげられていたどこか南国の島国でも同じような認識だったということが解ってさ。
その島国は、西欧人たちがハダカに近いその島独特の風習とか祭りを、野蛮だと決めつけて迫害しようとしてきたから、「ハダカじゃなかったらいいんだろ、」とムカつきながらも工夫して、洋服を着ての儀式にアレンジして、自国の文化を守ったんだってさ。
西洋人は、自分たちを優秀だと思っていただろうけど、諸外国はたぶん、どこもそんな風な受け取り方なんかしてなかった、というのが正解なんだろなと思ったよ。
それが百年以上前の話で、百年経った今もぜんぜん成長ナシと証明したのが、
アサクリ弥助の大炎上だよ。(笑
想像してよ。髷を落として西洋人に倣った髪型をして、それを小馬鹿にするような動作でポンと頭を叩いて鼻で嗤ってたのが、当時の日本人だったんだよ。
男性は、まぁ、髪型くらいでガタガタ言わんでもな、という感じだからすぐ浸透したけど、女性は昭和初期か中期あたりまで連綿と日本髪が続いたもんね。日本特有の髷とか日本髪って、面倒ではあるから、次第に消えていったけども。
日本女性の心情としては「あんなみっともない頭に出来るか、」だったワケだ。
それも次第に置き換わっていったよね。若者から順番に。実利で「面倒がなくていい」でザンバラにした若いモンに、年寄りがブーブー言ってるという、現代でも見られる構図で徐々に置き換わったんだと思うわ。だから成人式とかフォーマルな場では日本髪が上級の装いとして残ってる。
西欧がやらかした文化侵略の悪影響ってのは、その価値観がそもそも侵略されて植えつけられた劣等感で、不当なものだ、てのに気付くところからだよね。
日本とかその島国は、侵略を受けた当初から見抜いてたけど。
でも、祖国から引き離されて西欧の国々に連れて来られ、西欧の価値観の中で育ってしまった他民族はどうしても祖国の文化が薄まってしまうから、ここが見抜けなかったり、違和感を感じる程度でその正体を掴めなかったりするんだろうなと思う。
肌の色で侮蔑されたりすることから始まって、色んなこの「押しつけの価値観」の不当さに気付き始めたけど、アフリカ系祖先を持つ黒人さんだったら、そもそもで服を着る文化がハダカで過ごす文化より上だという価値観に対してムカつかないといけないんだよね。日本人が髷を野蛮人の印にされてムカついたみたいに。
そこに気付くこと、服を着ることが文明的というニュアンスも差別だと、広めることから始めないと、黒人文化の地位向上はいつまで経っても成しえないよ。土台がソレなんだもん。服を着ることを押しつけられた、というトコからだもん。
ザンバラ頭をポンと叩きゃ 文明開化の音がする~♪
髪型を変えた程度で文明だとかいう連中の程度の低さを嗤う歌だよ。
で、日本人がまったく西欧を尊敬していない、どころか小馬鹿にしてやがるというのは西欧にもバレていただろう。だから後々、第二次大戦で、調子に乗ってる日本人、「なにが大日本帝国だ、猿どもが!」という感じで憎まれて、それでGHQがさ 「徹底的に教育してやる! 野蛮人の身を弁えさせてやる!」となったんだろね。
これ、百年どころか、イスラエル王国建国した時のカナンでの間違いから何一つ成長してないと思うんだ、死海文書にも日月神璽にも、モロでそう書かれてるから驚きだよ。(あの二つはこの世の解釈にすごく役立ちましたわ)
西洋人は西洋人でさ、尊敬されたくてやってるから、そりゃ憎悪になる、ていう。
でもその「尊敬されたい」は「マウント」なのに気付いてないのがアカンくて、やればやるほど横暴さで反感を買うばかりか、本当に得たかったはずの「尊敬」は遠ざかる、ていうね。
まぁ、「尊敬」っての自体が、日本人が思う尊敬とはだいぶ違うわなぁ。崇拝と言った方が近いんじゃね? 宗教の教祖みたいに崇められたがってた、というかで。
白人のこの文化、貪欲なマウント欲求とか自己顕示欲とか自己実現欲求とか、その辺りのモンが行き過ぎてたりする人の割合が、日本人とかかの島国の人々と比べるとめちゃくちゃに高いんだろうと思うし、それはもう病理と扱った方がよくね?というレベルなんだろうと思うけど、なんでそうなったんだろねぇ。ねじくれ曲がったプライドというか……。西欧の歴史はまったく知らんからどこでこんがらがったのかぜんぜん解んない。
親切の押し売り、て言葉があるけど、たぶんソレ。
地理的なモンかな? DNAかな?
オランウータンとチンパンジーは近縁でもぜんぜん違うもんね。
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