【脚本家問題】日本シナリオ作家協会さん、過去に原作者を訴える裁判を起こしていたモヨウ。
「やわらかい生活」という漫画を巡って、シナリオ協会が原作者を訴えて敗訴、上告するもすべて棄却で突っ返されたといった事件が過去にあったことが発掘された。
脚本は二次創作扱いで自由にする権利もない! とか言って嘆いていたそうだ。
いや……、ちょっとさすがに……。マジですか?
(二次創作じゃないと思ってたんだ…)
メディアミックスとか言ってもさ、タイトルもキャラ名も同じならそれは二次創作だよ? そんで中身の大部分がそのままでタイトルとキャラ名だけ変えたらそれはパクリとか盗作、剽窃物だよ? セーフの部類にはシェアワールドとかテンプレがあるけども、あれは設定が同じでも他の要素は被りが最小限になるのが最低条件だよ?
なんかさ、この辺の線引きが出来ない系の精神障害とか疑うレベルなんですけど。
メディアミックスってのは、二次創作の名前を変えてブランド価値高めただけのことで、商戦略上のネーミングに過ぎないし、表記的には二次創作物ってのなんも変わらんと思うの。食品表記で『メディアミックス(二次創作物)』って書いてあるのと同じじゃね?
そこからなの? 業界人の意識、そこからのレベルでズレてんの?(汗
脚本家の仕事ってさ、別にオリジナルのストーリーで脚本が書けないってこともないんでしょう? 小説家とか漫画家とかと同じで、第一線にしかスポット当たる席がないっての、まったく同じでしかないと思うけど。(席が少なすぎるとか言うのは構造の問題だし下積みの規模的なモンはやっぱり同じと思うが)
いや、二次創作でも堂々と表舞台に立てるんだからむしろ恵まれてない? 小説でも漫画でも二次創作は表舞台に立てないもん、「私の作品です!」なんて言うヤツ居たら頭の中身を疑うよ。アレはふつう「私の解釈はこう!」だもん。原作者の許諾ナシで商行為はしちゃアカンやつだもん。(ドラえもんとか回収騒動あったんだもん)
テンプレ小説ってのが一時大流行したけどさ、最近ではやっぱり二次創作レベルの作品は評価対象から外されるようになってきてるよ。設定の流用っていうか、同じ設定で別の物語、てカタチになってないと評価されなくなってきてる。何か一個違うモノ入れた、でも成立するけど評価はされなくなってきてる。(二次創作なのにテンプレ=独立した作品を名乗るからだろう)
脚本家で嘆いている人たちってさ、たぶんだけど、この「同じ設定で別の物語」に作り変えたつもりでいる人たちが嘆いてるんだろうかね。でもテンプレ界隈だとそれはタイトルもキャラ名も変えることが原則なんだよ。(看板に使う作品の見込み実績を奪うから)
そんなん、同じ設定で別のモンにするなんてこと、同人の二次創作でもゴロゴロしてるけど、原作の派生を名乗る以上は「二次創作です」という姿勢は崩さないよ。
これ、別に敬意からだけじゃないよ。二次創作でないと許されない形式だからだもん。パクリなんだよ、剽窃としか言いようがなくなるから、権利者保護の観点でそういうズルは許されないことになってるんだもん。勘違いすんな、ての。
キモの素晴らしいアイデアを使ってなら、後出しの方が有利になるのは当然なの。
アイデア保護の観点で、新薬開発とか新製品開発とか、ああいうのと原理は同じ。
だからアイデアに著作権はないとか言うヤツは根本的にバカだと言うのね。何も解ってないから。俯瞰した大局で物事見てないアホウがそれを言う。
抜け道で、「二次創作」とか「派生作品」ってヤツでならこれを許可しましょうっていうさ、謂わば苦肉の策みたいな感じなんだよ、これ。同じアイデアで派生させることを思いつきました、てのを保護する為の策。(だからアイデアでも凡庸なのは保護されないの。斬新とか新規性とか割と厳しい。世界観の独自性とか)
「元アイデアからの派生」ってトコは何も動かんでしょ、て。
完全な権利とかは元アイデアまでぜんぶ作ってから言え、て話でしかないんだよ。
(しっかし、この裁判の争点ってどこだったのかなぁ… それは気になるなぁ)
カクヨム読者にとってはさ、剽窃になるかテンプレになるかの境目が気になるだろうかね。「世界観の独自性」ってのがキモで、「セクシー田中さん」のケースだと「ベリーダンスと地味OLを結びつけたこととか生きづらさとダンサーに変身することを結びつけたこと」なんかが、これは私みたいなシロウトでも解るくらい明白に独自性と認識できると思うよ。つまり、脚本側がこれを自分のにしたいなら、ベリーダンス辺りの設定はぜんぶ抜かないとダメ、てこと。二次創作だから、許諾を得ているから、これを商売のラインで使用してもいいってことになってるだけ。
さらに言うと、脚本で付け加えられた設定ってのが軒並み、独自性のない凡庸アイデアだった可能性もあって、もし裁判になっても確実に負けると思う。
もっと言うよ、この凡庸アイデアっていうのは大衆ウケするけども、それは「慣れ」があって心地よく受け止められるからで、「見慣れた安心感」ってトコがウケているからと言える。そりゃ数字は獲れるか知らんけど、その数字は完全に「消費材」だよ。飽きたら見向きもしなくなる「惜しくもないモノ」だ。
創作メソッドだとこの「新規性」と「慣れの安心感」をチャンポンするのがセオリーとなってきてて、その最たるモノが「テンプレなろう小説」だよ。
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