ぼくがかんがえたさいきょうのめであみっくすー!

 メディアミックスというより、ドラマ化のね、出来るだけ無駄の少ない、それでいて双方に実りのある作業工程ってのを考えてみたよ。こういうアイデアの提示が活発になるといいな、と思って。


 まず、脚本家さんの仕事量で無駄が多すぎると思う。


 プロデューサーの仕事内容はぜんぜん情報が開示されないんで知らないけど、いちおう小説家志望となると出版社の情報はある程度知ることが出来てるので、そっち側とのアプローチなら出来る、ということで。


 取りあえず脚本を書き上げてそれを原作サイドに提出して、リテイク喰らったら書き直しになるんでしょ? 作品の意図が分かってない、とか言って。


 脚本書くのにも労力がいって、脚本そのものも単独で作品なわけで、それがこの段階で丸々無駄にされているわけだよ、これ。書き直しっつって。


 ここで疑問が浮かんだんだけどさ、小説でも漫画でもまず編集会議にプロット提出してからじゃん? 本稿に取りかかるの。なんでそこをドラマ制作側は飛ばすの?


 システムが滅私奉公時代のままのポンコツだ、て言うのはソコだよね。


 それとも、元から事後報告でしかないつもりでいるの? そんで原作サイドが文句言ってきたら「ワガママな作家だ」とかいう感じだったら、最初から何もかも間違ってんのは制作サイドだよね?


 自分のとこで脚本家に二度手間三度手間を強制してるだけなので、そのシワ寄せを出版側に持ってくるのはお門違いだと思う。


 プロデューサーが出版社の編集会議にドラマのプロット提出してOKもらうまで書き直してくれば済む話でしょ? 出来上がった脚本をリテイクしまくるよりよほど無駄がないよ、その方が。文章量もケタ違いに少ないからさ。

 


 で、出版社の編集会議で普通に漫画連載のヤツ判断するみたいにそのプロット判断したらいいと思うんだよね。プロットの段階だったら小説でも漫画でも映画でも同じでしょ。判断のポイントはまだ共通だと思うし。


 原作をドラマという二次創作にする時に、どこからどこまでを切り取る予定で、それを10回なら10回、一話ごとの尺ではこういうストーリーラインにして、とかってのを一つ一つ編集長以下がチェックしてさ、「うちの先生としてはこの回のこの描かれ方だと納得しないかなぁ、」とか事前にアドバイス貰って書き直してさ、ある程度、原作者がOK出しやすいカタチにまで事前にプロット作り込んでおいてから、それを脚本家さんに渡して、てのがスジじゃないの?


 これ、制作委員会とは違うからね。原作者さんにOK貰うための会議だから。


 担当編集者さんもさ、事前に出来ること沢山あるよね。原作漫画のさ、これは変更不可ってトコのコマをマーカーとかで囲んで、それをプロデューサーさんに渡すとかは出来るじゃない。


 脚本を作る前の段階で、原作サイドを無視しすぎてるから無駄が多いんだと思う。


 ドラマのプロットを作るのがプロデューサーさんなのか脚本家さんなのかは知らんけど、そのプロットに内輪だけでOK出す前に、出版社の編集会議と原作者に通せ、てだけじゃない?


 違うんかねぇ…。


 タイトルとキャラだけ借りて、あとは好き勝手に作ったモンってのはさ、それは同人二次創作物だよ。著作権違反だからTVで流すなんて言語道断だよ? ガイドラインに抵触しちゃうでしょ、主に権益の部分で。



 あとね、脚本家さんは出来るだけ新人さんがいいかも。小説家志望者だと知ってる人多いと思うけど、一度は「写経しなさい」って勧められるからさ。


 自分の色をねじこむこと考えてるようなヤツはアカンよ、伸びない。タダで写経やらせてもらえて報酬もらえて、オマケに願えば作者さんに直接インタビュー出来るなんて、人生で何度もない飛躍のチャンスだから。それも大ヒット飛ばした作家さん。


 その創作上の秘訣とか、考え方とか、知れば必ず自分の糧になる。普通は教えてもらえる機会なんかない。


 ……そういう風に教えるべきだよ。

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