ファイストスの円盤

 クレタ島の古代遺跡から発見された謎の円盤。


 シュメール文明と同時期に存在した古代ギリシア文字で書かれたB面と、その文字では解読できないA面とを持つ謎の粘土板。さらには世界最古の印刷物。粘土に型を押し当てて文字を刻みつけていることが確認されているという。


 欧米の他の言語では解読できなかったものが、どうも日本語をヒントにして解読したのではないかとか言われている。しかし解読した人は謎の事故死…


 これやっぱ、縄文時代から脈々と続いて神代文字とかもあった日本の縄文人だろ。


 アフリカを出発した人類は世界中に散らばって、日本に貿易で集ってたわけで、脈々と何万年と栄えていた日本列島で最初の文字が生まれたという仮設はそんなに荒唐無稽か? あちこちから集った人々が持ち寄り持ち帰りであんま時間差なんかなかったんじゃないかとか思うけど。


 突如現れたとかいうシュメールが最初とか言うよりよほど信憑性あると思う。


 2万年継続してたんだから文字くらい発生するだろ、そりゃ。


 それが日本産黒曜石と共に世界に散らばって各地で変形して、それぞれの土地で別種の文字になってってもおかしくないよ。いや、日本に持ち寄られて、お互いに影響しあったから世界中に似たよーな民話とか神とかゴロゴロしてんだよ。神様の手を引いて、連れてったり、連れて帰ったりしてさ。うちの神さんどーよ?みたいに自慢しあってさ。(笑


 ヨーロッパを闊歩したネアンデルタール人、アジアに広く分布したデニソワ人、インドネシアにはホビットと名付けられた初期人類がいて、発祥地のアフリカには三種類以上がいたことが確認されてるって言うじゃん。


 それらは交雑してったっていうじゃん。文化も同じくで交雑したに決まってんじゃん。そしたら、後は古い順に元になってるもんじゃん、普通に考えりゃ。


 そんで、ヨーロッパ系統の国がコロナ禍で甚大な被害を被ったのも、ネアンデルタール人の遺伝影響だったってことまで最新科学で解析されてるそうじゃん。ゲノム解析でデニソワ人が5%とか10%とかってのまで解るんだってさ。


 雄牛信仰はその前に蛇信仰があって、それはシュメールにもあるし、エジプトにもあるし、件のクレタ島含むギリシア文明の初期にもあったらしいけど、それが後期にはたぶんキリスト教の影響でミノタウロスにされて地底の迷宮に封印されちまったわけでさ。そりゃ世界中に牛の神様がいるわけだよ、どんだけ先輩だと思ってんだって話だよ。


 嫌だったんだろね、自分たちが発祥ではないって言う事実がさ。


 だって、日本が出発点だったとしたら、逆回転で二十世紀の西洋人的価値観だと絶対に許せないことが起きるじゃん。別に日本発祥でもなくて、同時多発的に世界中で芽吹いて、ただそれが持ち寄られた場所が日本だったってだけだろうけど。で、日本でチャンポンされてまた世界各地に散ってったから、ぜんぶ共通点あるっていうさ。


 なんせユダヤの選民思想から出発した宗教だからさ、許せなかったんだろ。


 頭一つ突出して進歩してきたってことにしときたかったんだろ、と思うわ。



 風の時代ってさー、

 その傲慢さを捨てて敬虔になる頃合いってことじゃないのか、と思うけどねぇ。




 シュメールの原型にウバイド文明ってのがあって、温厚平穏な性質のウバイド人が築いた先史文明は、後に入ったと思われる獰猛で血気盛んなシュメール人に取って変わられた、と思うんですな。このウバイド文明に伝わる人物像ってのが、糸目のアジアン系っぽくて、それって他の中東地域に無いらしいですねぇ。


 ネアンデルタール人が色濃く出てるヨーロッパのゴリラから見たら、デニソワ人血統で細くて頭デカい糸目のアジアンは、トカゲっぽいよなぁ、という感想。


 でさ、このウバイド文明の頃はちょうど縄文時代だよ、黒曜石は貿易だから何かと交換だよ。でも中東と日本がダイレクトに交易なんか出来っこないよ。きっとシルクロードみたいなのでさ、日本と交易したのは台湾とか半島とか揚子江湾岸の部族だよ、その部族も隣りのネパールとかインドと交易して、ネパールやインドはパキスタンとかアフガンを相手に交易すんだよ、その交易品に黒曜石も入ってたりしただろう、て話よな。まさしく黄金の国ジパング伝説だよ。


 逆もね。あるよね。日本が海外からもたらされモンを大事にしたのは天目茶碗なんかでも解る話だわな。で、日本以外でも他国から入手した交易品はさ、当時は命懸けの航海なわけで、価値が違うでしょ。瑠璃っつってガラス製のコップが国宝だよ。


 アフガンやパキスタンに辿り着く頃には希少性が増して、他の交易品も遠くから運ばれるモノほど貴重品になって、そしたら対抗できる貴重品ということで黄金が求められたとしてもぜんぜんおかしくないよね。中東あたりは今でも金の採掘国だし。


 ウバイド文明の初期は、地域は痩せた土地で灌漑したり土壌改良したりで農地作って余った作物を交易に使ってたらしいけど、それが発展して農作物より採掘した金の方が交易で有利だったから、金がとにかく価値を跳ね上げてったんじゃない?でもそれはデニソワ系の人らがやったことで、後に入ったシュメール人は経緯を知らないから、神様がーってことにしちゃったんじゃないかなとか。



 日本はさ、海に阻まれて侵略が叶わなかっただけで、古代の温厚な民族は獰猛な民族に駆逐され尽くしたんだろなぁ、とか思うよ。チベットとかはほら、標高が海の代わりに侵略を阻んでくれたわけでしょ。ウバイド文明も壁になるようなものがなかったわけでさ、滅ぼされたんだろな、と思うわ。エジプトもめちゃめちゃ侵略と戦ったっていう歴史だから、中東はぜんぶそれが基礎にあるんだろうと思う。侵略。エジプトにはデルタがあってあれがかなり対侵略では重要だったっぽいもんねぇ。


 大和政権前後150年が空白の時代になってんのって、記録好きの中華はほら中華思想で自分とタメ張ってる日本なんかあえてガン無視で記述してないし、日本は日本でおそらく群雄割拠なんだよな、戦国時代みたいな感じで。それがそれぞれにオラが歴史書っての作ってたけど、後々に統一政権になった時、それが奈良時代か飛鳥時代か知らんけど、朝廷としてはそれ以前に作られた群雄割拠時代の歴史書はぜんぶ偽書扱いで蹴散らしちゃったから、それで表向きは空白の150年ってなってるだけで、今も残ってる竹内文書とか色々を都合抜きで繋いでいったら、ある程度の事実は出てくると思うんだよね。別になんも謎なんかないだろう、と思ってるよ。(笑

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