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『桃太郎はおじいさんおばあさん視点だと「子供が持てなかった――』

　昔と今じゃ精神性が大きく異なるので、桃太郎をテンプレ化してもウケないと思うのよね。利己的マインドなので孝行息子はスパダリに置き換わる。大人になった桃太郎が財宝持ち帰ってプロポーズしたりするだけと思うわ。

　桃太郎は、「育てた息子が立派になって帰ってくる」がキモだけど、現代人は育てる苦労は要らないし、息子を自慢するより夫を自慢する方がダイレクトに自分自慢でマウントが出来るから心地いいと思うよ。選択したのは私です、て自慢。

　子供を自慢する親というのを、一周回って「子供に投影した自分自慢」と捉えるのが現代人の多くだから。←利己的視点での見え方だと気付いてないじゃん。

　利己主義的な人間は、世界の中心に自分を据えてモノを見るから、リクツがヘンテコリンになっている。我が子供を優しい子なんだと言って素直な気持ちの吐露をしただけのことを、利己主義で解釈するから、投影だの自慢だのに変換する。自分が歪めた価値観の、自分の内面でしかないものを、相手への評価として嫌悪したりする。自分の内面が醜いってことを吐露してるだけだよ、それ。と思うのな。

　なんだかなぁ、だ。（苦笑

　息子や娘が立派に成長して、それを見守ることに喜びを見いだすって話、今って需要あんのかな？　地味な話って言ってそれこそじいちゃんばあちゃん御用達の話だ、とかって評価するだけじゃない？　「私」がとにかく中心じゃなきゃダメなんじゃ？