世界の性差別問題最前線はどんな感じ? ④~赤いスカーフは誰の為に振っていたか?問題~
現状、世界の潮流はもはや「フェミニストがフェミニズムを超えて差別全般を語るようになった」という感じですね。なので、形骸化が進んでいる状況とも取れる。
これは予測されていた現象でもあり、世界の社会学者なんかは「女性だけを切り分けて別個に差別を考える段階が過ぎて、他の差別問題とも連動した部分における女性差別に目を向けるであろう」的なね、そういう予言じみたことは言われてて、それがまさに実現し始めているって感じですかね。
フェミニストを名乗る理由は、ルーツを示すためだけになり、活動そのものは他の差別反対運動と統合して、単なる「反差別」に収束する。てヤツね。フェミニストと他の差別反対運動者の区別は、名乗り以外ではつかなくなってる。
フェミ運動はその流れが大きく三段階に分かれてて、「女性の権利解放(参政権など基本のもの)」→「女性の権利拡大(重箱つつき)」→「大連立(差別そのものに目を向ける)」世界の趨勢としては、最後の大連立に向かっているけど、一部にまだ重箱つつきに勤しんでいる派閥が残されている、て感じですか。
オタク界隈で言う「ツイフェミ」とか「ラディフェミ」とかいう連中は、その名の定義に関わりなく、この「大連立に乗り遅れた古いタイプのフェミニスト」ということが言えて、最新のアップデートを終えたフェミニストとは区別されるべきなんだけど、日本のフェミニズムにおいては大御所とかインフルエンサークラスが軒並みこの「時代遅れフェミ」なので、最新フェミさんたちはもはやフェミニストを名乗らない、という状況にあるようですな。
たぶんこんな感じの解説でまぁ、間違いはないはず。うん。
で、この「時代遅れフェミ」に見られる顕著なポイントは、「性規範にやかましい」てトコ。誰かが棘のコメントで言ってたけど、「服装の乱れは心の乱れ」を修身教育で叩き込まれた世代か?て疑念、まさにそれじゃないかと私も思うわ。
フェミさんのリクツはおおむね、「女性の容姿や挙動を男性のためのアピールと捉えることへの反対」なのね。
だけど、「多様性」を鑑みるなら、そういうアピールも非難されるべきじゃないわけだわ。男性へのアピールを目的とするあらゆる表現ね、生身のおねえちゃんの流し目からアニメキャラのパンチラまで、それは「多様性」と「自由権利」によって保護されねばならないわけよ。
男に色目遣うことは、その人個人の自由であって、なんら非難に値しない、が今の道徳なの。かつてはこれは「ケシカラン」だったけども、て。
フェミさんたちが訴える本来の要求はだから、「女性の容姿や挙動がすべて男性のためのアピールと捉えることへの反対」であるはずで、ようするに「すべてが」男性のためにあるという認識を持つことへの反対、のはずなのな。
テメェの為のセクシーメイクじゃねぇ! てこと。
恐らくだけど… セクシーという概念に含まれる「媚び」というところの否定?
「媚びを売っている」という認識への反対であろうはずが、どこでこんな風に歪んだジェノサイド志向に行ったのかねぇ… 媚びもその人の自由だろに。
「媚び」という認識への反感が源流だったら、「服装の乱れは心の乱れ」にも通じてくるんだよね、「セクシー=だらしない」のイメージを否定したいだけだったのが、そのレッテルを貼った世間=男性への反発に繋がって、「男性の為にあるわけではない→性的搾取」なんていう、本来の出発点とはほど遠い地点に着地したのかもね。
あげく一周回って、オタクの萌え絵に対して「この絵は男性に媚びを売る服装をしている、削除だ!」て言ってんの、セクシー=媚び、を肯定してんじゃんか。
セクシー表現、服装だけでなく絵柄とか表現物全般ね、これが媚び目的であるケースは確かに存在する。だからツイフェミはそういうケースだけを攻撃目標にしているつもりで、オタク界隈をそれが蔓延る場と捉えて攻撃してるんだろう。
だが、根本的にだ、媚び目的でのセクシー表現ってのは、直接的には誰にも迷惑を掛けない。彼女らの屁理屈によれば、社会に悪影響とかいって二次的三次的被害を想定して批判してくるわけだけどさ。
そしたら、「青少年への思想的汚染」とかを心配するなら、媚びたセクシーか媚びてないセクシーかの判定は、青少年一人一人がするんだから、そもそもでセクシー表現を二つに切り分ける明確なラインを引くことが出来ないんだよ。個人差だから。
「影響を受けること」が問題だとするなら、その表現をどう解釈するかも、悪影響の形態に認識するかも、青少年一人一人に委ねられた判定なの。外部の誰にもこの判定は出来ないんだから、強硬にこれを実現するなら「あらゆるセクシー表現の禁止」になるんだよね。それってまた一周回ってフェミの反対してきた「セクシー=媚びではない」に反するんだよ。
また、青少年一人一人に、「これが悪影響のセクシーです」て定義付けて、細かくルールを作って、「これこれこういう表現は悪」みたいなガイドラインを作るなら、それは「思想統制」だし、さらに違反者に圧力を掛けるなら「弾圧」で、「ファシズム」という形態になるんだよね。
直接には誰にも迷惑かけないセクシー表現に対して、ダイレクトにファシズムな手法を採るフェミニスト陣営、どっちがより「社会の脅威」なの? て話だよね。
あ、ツイフェミだ、間違い。
さらに言うと、この程度の事柄ってのはここ数年の間、オタク界隈だけでなくあちこちでずーっと言われてて、連中はあちこちで窘められてきてんのよな。
だけど、頑として、「それでも私は間違ってない、」て、抵抗してんの。
古い歌の歌詞だけど
♪ あの娘が振っていた 真っ赤なスカーフ 誰の為かと思っているか?
誰の為でもいいじゃないか 皆その気でいればいい
これに対しての抵抗とも言える。(歳がバレるな、元祖ヤマトのエンディングよ)
皆がその気でいればいい…あの娘のエロい格好は俺にアピールしてるんだ、ていう男性にありがちな浪漫視点な、こいつの全力否定。
これはもっと簡単な言葉で言うなら「キモい男がそんな妄想をすることさえ我慢ならないんで、禁止にしましょう!」てことだよ。差別以外の何者でもないし、これをガチで実現させたいという運動なら、それはルッキズムの差別とファシズムな要求と人種隔離政策に似た弾圧だわ。←ほれ、他の差別運動と習合する理由がこれよな。
これも延々と諭されてきてんのに、受け付けない。
たぶん、自分の中に生じた嫌悪感という拭いがたい感情が、差別から来ていると認めることが怖いからだと推測できる。嫌悪感を消せないんだろうね、差別だよと諭されても。だから、感情を優先して、諭してくる方が間違っているはずだ、感情は正しい判断をしているはずだ、と自身に暗示を掛けて保身するんだろうと思うわ。
これまた一周回るけどさ、「差別心はいけないこと! 禁止!」て言うから、こんな面倒臭いことで悩む人が生まれるんだよ。
差別心自体は、別に悪くない。(キッパリ
その差別心を正当化して、現実に弾圧を加えようと企図することが悪いの。
「キモいんだよ!」て言うのは、言論の自由だから別にいいの。批判はされるけどね。そんで個人を名指しとか、相手を特定できる状態で発言したら侮辱罪になって、犯罪だからね。だけど特定不能な誰かに向けて「キモい!」を連呼したところで、誰かを傷付けたとは見做されないもんなの。でもその辺の線引きビミョーだよね…
だから結論としては、「嫌いだしキモい。その感情は認められるべき、」てね、私これ、ずーっと書いてるよ? 誰に向けたのか、侮辱罪成立案件がアウトなだけ。
作品のアンチって居るじゃん? これ、名指しだし名誉毀損だし侮辱だし、だけど非実在人物なんだよね、て。また一周回るんだけどね。ぜんぶクラウド状に繋がる。
なんか、価値観の問題だけど、「嫌われたらおしまい」みたいな強迫神経症、どうにかした方がいいんじゃないかなぁ、とか思ってるわ、今。善人病?
ファンがさぁ、自分の推しとかケナされてさぁ、それでも「過剰反応」と断ずるべきなんだよね、本当はさぁ… それが「自由の権利」を守るってことだから。あれだよね、「ヤツはケナした! 僕は怒った! それでこの話はおしまい。」だよ。法律とか権利とかの大事なことをさ、こういう喧嘩の道具に使おうって魂胆がアカンのよ。もっと言うなら、白黒付けなきゃ気が済まない、短絡思考の二項対立をどうにかしろ、て感じ。オトナだろ。
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