世界の性差別問題最前線はどんな感じ? ②~小児性愛者に罪をなすりつけるヘテロ社会~

 前提として、一番目の敵にされるロリコンの事実を前ページで先に書いておきましたん。小児性犯罪はむしろ、小児性愛者ではないヘテロ男性の割合が大きいこと、その動機は、体罰や支配欲であること、が認知されつつあります。


 最近では、性加害を行うと、ヘテロではなく小児性愛者と半自動的にスライドさせるような感じかも知れない。これは医学界とは定義が食い違ってしまわないか?と疑問が生じるね…


 あきらか性対象とならない児童に「しか」性欲が湧かない男性と、オトナの女性も対象である男性とは、区分が違って当たり前だと思うが。


 オトナの女性も対象である男性が、児童に性加害を行う場合はさらに、性欲によるものと生理的反応を利用しているだけの、他の動機による加害とでも分けられるはずだ。征服欲がレイプの動機であるとかいう話はどこへ行ったんだか。サディズム的側面だって充分考え得るはずだ。


 これは、小児性愛者への明確な差別でもあるよ。ヘテロ男性の罪科を小児性愛者へなすり付けているということになる。ヘテロ男性であっても児童加害の可能性は充分にある、とするなら、児童性加害の犯人をすべて小児性愛者と記述するのは差別だ。



 まぁ、それは本題と逸れる上に長くなるので後日に送るとして。



 ほんでは次に、日本のフェミニズム論者でよく目立っている派閥というのは、「規制論者」たちですかね。とにかく何でもすぐ法律化して規制したがる。こちらについて書いてみたいと思います。


 まず、最近の西洋事情としては「LGBTQなどと習合してあらゆる差別に反対を表明している」ということは先のページでも書きました。これはついでで、「規制論にもストップを掛けている」というところがセットです。


「女性のエロスを表現すること」に対して、かつては「搾取」とされていたけれど、最近の風潮は変わりつつあります。性を表現することがダメだという考え方は、性規範がベースにあるからです。性規範はフェミニズムの仇敵です。


「女性はこうでなければならない」という指向性が性規範です。翻って、規制派の言動はこれに抵触しています。矛盾です。絵画や創作上の女性像はエロスと遠ざからねばならない、と主張しているようなものです。


 しかしながら、規制派の主義主張そのものは「多様性」と「法治主義」においては何等制限を受けるべき理由はありません。どのような考え方、それに伴う行動を起こそうとも、他者に害が及ばない限りにおいて、その自由は保証されるからです。


「他者に害が及ばない限り」という注釈があるので、規制によってまさに他者の自由を制限しようとしている彼女らの行動は、批判に値する上に、その主張を入れるべき根拠も否定されます。この「害」をも上回る、彼女らの主張の正当性、すなわち、制限するべきとする対象物の社会に対する危険性が、証明されねばなりません。


 しかし、それは為されていません。(どころか、虚偽によって陥れる行為ばかり)


 さらには、LGBTQと言った社会的少数者の権利とは、これは「性」にダイレクトに関わる事柄であり、「性規範」と真っ向から対立しています。


 こちらはよくてあちらはダメ、という恣意的選別は言うまでもなく差別です。


 男性の性的欲求を満たすことを目的に製作された創作物、という判定は明確な基準が作れません。人の内面を計ることは不可能であり、それを誰かが勝手な基準で決めるのなら、それはファシズムです。社会的合意がその身勝手で何等根拠を持たない基準を認めたなら、それは差別です。社会全体が間違った認識を共有することなど、歴史上にも枚挙に暇がないわけで、人間社会を信用するに足る根拠などどこにもありません。それを受けての「法治主義」です。


 従って、社会的合意は何等保証にはなり得ません。


 なにより、規制派の要求は「性規範」そのものです。




追記:

「世論」とか「社会の要求」てのとごっちゃにしてんじゃないかとか思ったり、そうであったにしても、どのみち間違った理解で、にゃんともかんとも。(笑


 世論とか社会の要求が、政治に圧力を掛けて、精査を促すんだよ。政治家さんらが意見戦わせて、専門家の話参考にして、政策に反映させんの。偏った意見でも通せる魔法の呪文じゃねーわ。

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