差別心と警戒心の区別なんか出来ない【さらに書き足した】

 今日、久々に棘を覗いた。最近はYouTubeのスカッと漫画ばっか観てたんだけど、少々飽きが来ててな~…(笑


 これ。↓

『「性犯罪者ぽく見える人」への差別は正当化されるかどうか』

https://togetter.com/li/1792908#c9778597


 これの漫画が批判されてたんだけど、いや、私の判断だと別に「いいんでね?」て感じだったけどな。李下に冠を正さず、てだけの話だし。


 確かにベストな対応はコメ欄で書かれてる通り、マニュアルにないことだからと断るっていうことだけど、その際に小細工して幼女がいない場所へ送ってやるのは別に構わんのと違うだろうか。その客の要望はサービス内容に含まれないのだから。


 警察に相談したら、もしかしたら褒められるかも、な案件よな。表立ってはどうだか解らんけど。あきらか犯罪を匂わせる人物なんだから、挙動不審な自転車男を空き巣狙いと疑って通報するくらいの話と類似でしょ、こんなん。


 こんなの悩むことではないと思うんだよね。差別心と思うかどうか、てのも考えすぎ。「気持ち悪い奴だな、」て思うのは自然の反応で、ダサい格好した人を見て「ダサいな、」て思うくらい自然。疑われる方が悪い、何か問題があるか?


 問題になるとしたら、これを機に「気持ち悪いヤツを排除しようと十把一絡げに単独男性排除運動に繋げる」ことだよ。気持ち悪いヤツを気持ち悪いと思うことは別に罪ではない。マイナス感情だって自由権利の範疇だろ。


(マイナス感情というのは時として何らかのアラートであることが多く、このケースだと危険信号として働いているから、て意味ね。ちなみに)


 差別的だから、差別だと自覚してりゃいいだけで、決して褒められたことではないけど、念のためで隔離措置を施しました、て自分に納得させてあとは黙ってりゃいいことでしょ。明らか危険と察知したくせに何もせずで本当に被害が生じる方が問題。


(本人問題として、結局どちらかを選択するわけで、このケースは「差別になるかも」という心理的負担と「幼女が危険になるかも」という心理的負担の個人的選択が生じているという意味)


 誇張もたくさん入った漫画だろうとは思うけど、実際に映画館での痴漢なんて昔々からよくあることで、映画館はその手の穴場として有名なんだから、この対応自体は不測の事態を予想しての予防策で片付くだろうよ。こんな見え見えの性犯罪者が来るケースってのが本当にあったとしたら、その方が驚きだけど。(笑


 もっと慣れた卑劣なヤツの方が利用してくるし、成人男性でさえ被害に遭ったりするケースが報告されてんのが映画館だよ。差別反対ってのもいいけど、現実に即して臨機応変に行かないとただのポンコツだと思うの、それ。


 理想主義的というか、漫画描いてた方は自分の正当性とか、一点の曇りもなかったと誰かに保証してほしかったんだろうけど、そういう小心さの方が問題と思うの。


 普通の人なら、そんな案件、同じ対応しておいて三日で忘れるレベルよ?(笑



「疑われるような行動を取るヤツが悪い、こういう対応されるくらい解んだろが、ヴォケ!」て、にこやかな笑顔でチケット渡して終わりだと思うよ。


 理想の世界を求める求道者だったら、これを差別なのか警戒なのかで延々と苦悩するんだろうけどね…



「李下に冠を正さず」で処断してOKと、私の価値観はそう申しております。(笑




 そういや、最近の映画館ってチケットは自動で、空席がどこかしか表示されないし、完全チケット制で移動禁止なトコばっかだと思ってたけど、この「移動禁止」ってトコが犯罪対策で変わってきたトコなんだとばっか思ってたわ。


 マナーとして、席移動は禁止、て。どんだけ空いていても移動は禁止、ていう空気が徹底することのほうが犯罪防止には効果あると思うけどね。


 私が見聞きしたケースはね、『男性一人客で、一日中何度もローテーションで混んでる会場選んでチケ取って観るくせに、グッズは一切買わなかった。』てヤツだわ。電車の痴漢と基本的に考え方同じ、とか考察してたけどね。映画館も大変だわ…


 自身の欲望を抑えてただ見守ってるだけの仁義守ったロリコンと、機会があればとその確率を上げる努力に余念がないロリコンと、外見じゃ区別つかないんだから仕方ない部分あるだろ、て。「予防措置」の考え方ははなからそうなんだよ、て。



 この案件の場合、対象の男性客はあきらかな「挙動不審者」ってコトで片付くよね。このまんまの言動でなく近しい状況であってすら。


「挙動不審者に該当する」て最初に気付いてたらここのコメ欄もだいぶ違うと思うわ。(そうなると創作っぽいのもバレるけどね、色々矛盾するから)



 挙動不審者の基準は警察基準なのは当然として、だよ☆



 しっかし、この「明らか挙動不審客が現れた場合の対処」って現場じゃどうなってんのかねぇ。警察に通報は当然として、どこからがボーダーラインか、て難しそう…


 明らかな挙動不審者を見逃す、てのは警察に怒られる案件なんだよなぁ、この件が実は難しい話だって思ったポイントなんだけどさ。漫画のママの客なら「通報しろよ」一択。てか、周囲の一般人の誰かが110番してるでしょ、普通に。店側の対処を願うよりさっさと匿名通報して警官が来て、「疑うようで申し訳ありませんが、発言内容と意図を確認させていただけますか?」が一番スッキリだよ。店員だけに聞こえるようコソッと交渉してきたら、通報は店の判断になって一気に難しさが増す。



 とは言え、効果的な対策は打ててないのが現状みたいだけどね。


『【映画館の防犯】暗がりを狙った盗難・痴漢を防ぐ方法』

https://www.security-fun.com/safety/movie/


 こんな注意喚起のページあるくらいにはまだまだ注意の必要な場所。




追記:

 挙動不審に対する警察対応って、任意で事情聴取、って決まってるじゃないですか。犯罪企図がなければ、何もせずそのまま一礼して帰っていくけど、それがその人の潔白をも証明するわけだよね。犯罪企図があれば速やかに逮捕するわけだから。


 挙動不審者を見かけたら通報するってのは、防犯の観点から見てすごく重要なんだよね。このケースに限らず、町中とかでも何処でも。老人の徘徊とかでも重大事故に繋がる可能性があるから、この場合はその老人も「挙動不審」になるんだわな。



 トラブルは自己解決せず警察に任せろ、てのが法治国家のベースだよ。



 で、このケースでのトラブルは、「ただ幼女の隣りに座りたいだけなのか、イタズラを企図しての希望なのかは、ほぼほぼ判別出来ない」ことが根幹だから、それは警察の管轄だろ、という話と思うのね。後者だったら逮捕しないといけない案件なので。そういう意味で、李下に冠を正さず、と書いてんのよな。


 だけど、この漫画は誇張が激しいだろうから、実際はもっと冗談っぽく「可愛い子が横にいたりすると嬉しいな~、」程度の発言で通報なんかしたら、怒られるのはこの人、てことになるんだよね。通報するかどうかの判断くらいテメェで出来るだろ、てことになって、だからピンキリな話で、「難しい」って言うのな。それでなくても発言の受け取り方って幅が出来るもんだし~?


 以上っ。




追記の追記:


 この話さぁ、店員さんがどう思ったのかがポイントで、通報必至と思っていたからその後に上司へ報告したんだろう。だけど、上司は通報案件と見做さなかった。だけど、友人達は通報案件と見做した? 


「通報」出来るものだったかどうか、が分かれ目だよ。幼女に囲まれたいというささやかな望み、とか甘いこと言ってる人多いんだけどさ、通報しろっつってんのは、「挙動がおかしい=錯乱などの危険性」まで考慮されるから、だよ。幼女の傍に行きたいってのが、ナイフで刺す目的ってことも充分考えられることなんだから。薬物依存とか。痴漢以上に危険な犯罪企図を考えて、通報一択だ、っつったの。


 だけど、この店員さんは実際のとこ通報はしてないんでしょ? それはなぜ? てことも考えなきゃいけないよね。実際は通報するような案件じゃないとどこかで思ってなかったか? てこと。もしそうならその場合は言い訳無用で差別だよね。


 自分の胸に聞け、て案件だ。

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