【本当の女性差別表現】冷蔵庫の女 ①
「冷蔵庫の女」というのは、アメリカのフェミニズム運動で使われた言葉だ。
アメリカのクリエイティブ業界は、映画やドラマ、漫画に至るまで「スポンサーの意向」がまず優先され、作品は「プロパガンダや企業宣伝の道具」という側面を強く持っている。今でもそうなのか、少しは改善したのかは知らない。
だからもし、クリエイター本人が何か世間に訴えたい事柄があったとしても、それよりもスポンサーが優先になり、作品テーマは抑え込まれてしまう。妥協だ。
いくら世間に蔓延る悪弊に対して声を上げたいと思っても、それよりスポンサーの意向が勝る。「世間の風潮」に何かの差別が蔓延っていても、並み居るスポンサーたちの商売で邪魔になることが予想されるならば、その差別は優先的に取り上げるべき問題とは扱われない。これは構造的欠陥。
人種差別や女性差別、容姿の差別、これらはアメリカ社会だけでなく世界で広く肯定されてきた価値観であり、だから当時のアメリカ社会でも当たり前に無視されていた差別問題だった。
ドラマや漫画でこれを訴えるのには相当な勇気が必要だったのは、言うまでもない。世間は何等悪いことと当時は思ってなかったのだから、問題だと書けば、バッシング間違いなし。
おまけに、優先させるべきは常にスポンサー。
今でこそ企業にもリテラシーとか求められるようになったが、これもつい最近の話で、こういった社会変革運動の賜物だったことは確か。
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