世界的に、不満鬱憤を素直にぶちまける人が増えた
これは果たして良い傾向なのかどうなのかねぇ。まだ判別つかないけど、自分の思ったことを誰憚ることなく発言できる環境ってのは、自由権という側面で観たら、単純には良い傾向と見做せるんだろうかね。単純に観るならね。
ただ、意見の表明はいいとしても、いざ反論されたり間違いだと非難されたりした時に、格好を気にして、引っ込みがつかなくなる人ってのがすごく多いと思うんよ。
でも今って、そういう人の欲求の方が優勢になってんのか、奇妙に捩れた状況が出現していて、主義主張の自由とか表現の自由とか、その自由な権利を行使してる人の中に、自分の見栄を守るために他者のこの権利、批判とか反論を封じようとしてる人もすごく多いよね。自分は自由に発信したいけど、他者が発信することは、特に自分が批判してる事柄を擁護する発信は許したくない、て。それがさらに悪化したような、自分の批判は許さない、法律にして禁止しよう、なんて人まで。
まぁ、解るんだけどね。誰も攻撃はされたくないし、自由ではいたいし。
だけど、一見では矛盾する決め事を、リクツで理解して遵守するのは文明人としての義務でしょうよ。平等な自由権のために、敢えて攻撃は受けなければいけない、嫌なことも多少は我慢しなければ、てのが現代の基本的なリクツだと思うけどね。
しかも、耐えられないほどの攻撃はしてはならない、というリクツで侮辱罪だの名誉毀損だの色んなセーフティーも設けられてるんだから、基本的には「多少のことは自由遵守のために我慢しなさい」が基本理念だと解りそうなものなんだけど。
こう書くと、そう言う人は必ず、自分に置くんだよね。相手の権利を考えない。
これを利己主義と呼ばずに何をそう呼ぶんだ、てのよ。
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