前のエピソード――オリンピックの懸念、幾つか書いておく

　史料を読んで日本側の抗議が不当かどうか判断ください、と言って、逆手に取って海外に一級史料の数々を広めよう。いちいち説明すんのももう面倒だし。（笑

　アメリカが押さえてた史料ももうほぼ解禁してるんだし、たぶん止められたりもせんだろうしさ。レッドチーム入りしても仕方ないという空気が出来上がってる今なら、西側チームに史実史料が解禁状態で流出させることをどこの国も反対はしないだろう。韓国はさ、史実がなぜ世界に広まってないのか、ちょっと頭を働かせるべきだったんだよな。庇われていただけだよね、米に。抜けられちゃ困るから。今はもう困らないと思われてる。

　ここ何年かで流れが完全に変わった。

　たぶん、実体経済がほぼダメになって、代わりに今あるのが「信用経済」なのが関係してるんだと思う。信用できるかどうか、てのがものすごい比重を上げている。これからどんどん顕著になって、今までは割と「騙される方が悪いのだ」ってのは世界標準だったけど、これからの世界は信用が、約束が守られるかどうかが非常に重要になるからだろう。実体がない経済を回してるんだから、他に保証がないからねぇ。

　これ、信用が大事になるって言って日本もさ、うかうかしてられんのよな。

　日本は約束守るの当然と思ってるから、故意に破るような事例はさして心配してないけど、代わりに日本はほら、読みというか詰めというかが甘いトコあんじゃん。特に信用って部分で相手を信じすぎて失敗するケース。それで相手の責任が間接的に飛んできてダメージ受けるってのパターン化してない？（笑

　お人好しは損するよねぇ、これからの時代。みんな苦しいって感じだから、ほんと「泣いて馬謖を斬る」は肝に銘じてほしいわ…下手な情けは共倒れの元、ていう世知辛い時代だからね。Win-Winが望めない相手は相手してられる余裕がない。先々を見越しての投資ってことで「のんびり付き合うからそのうち返してくれたらいい」でもいいんだけど、投資だからね、施しじゃないのがね、ミソ、てね。

「貸すでなく、やってしまう気で渡せ、」ての日本の昔からの言葉だけど、これからは信用が大事だから、これはダメになる。「必ず返すヤツに貸す、返さないヤツはそれで付き合いは仕舞いだ。」になるよ。商人には古くからある言葉ではあるけど。

　信用を測って付き合う、てこと。今までは割と感情優先だったと思うけど。

「信用」っての、最初は単に「約束を守る」程度の軽い縛りだけど、そのうち発展していって「相手を思いやる」「互いを尊重できる」までが入ってくるのは必至だよね。どんどん概念が高度化してくから、日本もあんまりうかうかしてられない…必死に付いていかないと。10年か、30年か、だけど全国で教育となるとあっという間。あまり猶予はないよね。