風俗行くような男は下の下、そんなの常識ではないのか

https://togetter.com/li/1502848#c7688598

『【岡村\風俗】本番強要、盗撮、ガシマン乳首損傷、眠剤精液入り差し入れ――』


 これ、私はうちの娘が安易な気持ちで風俗とか考えるようなら、こういう事例を山ほど検索してきて提出してさ、意地でも止めるという意味で前に「リスク高いからね、」と書いたけどさ。


 それでも、世の中では緊急とかやむを得ずで風俗行くこと考える女子はやっぱ居るでしょうよ。そういうの、創作の中でもごく当たり前にテーマで取り上げられているし、まっとうな作品だったらだいたい客層をゲス主体にして、現実を反映させるよね。まっとうな作品ならば。


 風俗で働いてる女性はどうしても差別的に見られる。それは、結局はさ、その性格が差別を呼んでいるような男性が、行きやすい場所とするためでもあるよ。


 ほれ、小説の手法でもちょいちょい小バカにされるじゃん、「周囲を下げて、主役にゲタ履かせる」っていうアレと同じ効果だからだよ。


 風俗に行く男なんて、まともな人は言わないだけでまず卑下して見てるもんだよ。当たり前じゃん。風俗行くってあんまり褒められた行為じゃないんだよ、それは人身売買が当たり前だった昔ですら変わらずで、「浮気は男の甲斐性」とかって言葉はそもそもで最初から負け惜しみっていうか、苦しい言い訳だからして。我が子可愛さで親がゴクタレ息子を庇うために、泣く泣くで、世間体悪いのを庇うために編み出した言い訳だよ。


 昔から、嫁さんひと筋の男が立派で、浮気するよーなヤツはろくでもねぇ、てのは鉄板の価値観だったんだよ。セックス依存ってのがやっぱ病気だったってのは最近になって実証されたわけだけど、昔々からそういう患者は居たわけで、その患者さんたちがね、プライドを守るために作り出した言い訳がソレってだけなわけだ。


 病気だから仕方がないね、て。障碍とかもそうだけど、深い根っこがあって、本人は苦しんでいたりもするんだよ。セックス依存患者は正面から自身の病気と向き合わずに、周囲を貶めてきたわけ。そんだけ多かったってのもあるし、社会的にね、子供や妊婦の死亡率もシャレにならんから、予備ってのが必要で、そういう事情がマッチしちゃったから、ねじくれ曲がったんだけどさ。


 だからさ、風俗に対する差別や偏見ってのは、利用客のセックス依存症という病理をね、今まではそういう名称がなかった「異常性」だったわけでさ、それを隠すためだったわけだよ。「あいつはおかしい、」てのから逃れるためにね、身売りする女性を貶めたわけ。自分が欠陥だってのがバレないように、だったんだよ。


 だから、世間は言わないだけでね、どっちかといえば風俗行くよーな男に対しての方が冷ややかな目で見て、むしろ風俗の女性には同情的なのがデフォルトなんよ。名だたる創作の作品なんか見てみ? だいたいまっとうな作品は、客がゲスいよ。それが実際なんだもん。


 普通の常識的な考え方だとさ、「まっとうな男は風俗の世話になる必要はない」と思うじゃん。世話にならなきゃいかんのは、そういう妥当性がある男だけだと思ってるよね。それもまた一つの偏見とか差別なんだけどね。


 ハーレムは自慢になっても、風俗は後ろめたいもんなの。カネで買った女は自分の魅力に換算されないから周囲に対して説得力ないからだね。自力で女獲得できない魅力ない男だからだろ、と世間は見てるし、それを実は自覚してるから卑屈になってるしねぇ、ここにも差別のスパイラルな連鎖ってのあるんだよね。


 風俗の女性を差別すんのは風俗に行く男性が差別の目で見られてるからで、それを八つ当たり半分に風俗の女性をさらに下げたらゲタが履けると勘違いして、それをまた社会がみっともないヤツだ、と蔑んで、…悪循環。


 精神疾患というものの発明だか発見だかは、こういう、現代まで脈々と続いてきた差別の連鎖をたぶん止められると思うんだよね。


 私はいわゆるKYで、だけどそれは本当にはADHDだからだろうと解って救われたんだけど、風俗の根っこには男性側に、セックス依存とかそういうのに近い病理がね、潜んでいるのだとしたら、ゲス野郎っていうひと言で問答無用に切り捨てられてきた男性側の差別のレッテルがね、ひとつ、無くなるだろうと思うんだ。


 風俗への謂われ無き差別を改善するには、まずそこからだろうと思うんだよね。




 世間が女を買うことをゲスと規定してると、その行動を持病ゆえに避けることのできない人は、本当には本人の意思ではないのに、ゲスと言われてしまうわけでさ。そしたら、精神的安定を図るためとか、色々と今度は心理学的な作用でさ、その人の精神が汚染されていくんだろうよ。自己洗脳とでもいうかで。


 劣等感がその人の中に植え付けられていく過程を考えてみるとさ、きっと世間の目だの何だのが、病理でどうにもならない部分をもって、卑下して見てくるから、じわじわと変質していかざるをえないんだろうな、て思うんだ。それはきっとすごく痛かっただろうな、とも。


 ゲスになってしまった人の、そこまでの過程がね、不幸というのだよね。

(私、基本的に世の中に悪人など居ないと思ってんのよ。愚か者だらけなだけで)

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