栗本先生の「小説道場」を再興してほしい!! ③

 これさ、「一般文芸特化」てのが現状ではすごいネックになるんだよねぇ。


 総数で言うと、完全にネット上では一般文芸が少数派なんだもん。てか、アクティブにネットで情報発信をする人々、ての限定での少数派なので、実態としてはまるで掴めないんだけどね。マジョリティは沈黙してる側なんで。


 しかし、特に出版業界ではこの沈黙のマジョリティこそが主戦場なわけでさ。


 あの手この手でアクティブ層の話題になって情報発信してもらって売り上げに繋げて、てのをビジネスモデルにしてみたりとか、努力してるでしょ? 実際はこのアクティブ層とマジョリティの感覚がまた乖離の様相を示してきてて、思ったほど売れなくなってきてんだろうけどさ。(笑



 マスクやアルコールの高騰を観るだけでも、このマジョリティの購買力の底知れ無さって、嫌でも感じると思うんだよね。埋蔵金に近い響きがあるよ。オタク層に絞っての商売は手堅いけど、規模は実はさほどでもないんでしょ? しかも各社参加で喰い合いが起きてしまうとなおさら。だって、対策が解れば参入しない手はないもん。そしたらパイがどんどん細分化して、旨味はなくなるわけだわ。


 で、マジョリティの側に残っている、対策不明で何がヒット要因かすら解らない「一般文芸」をなんとかSNS市場にも持ち込みたい、て思ったんだと思うんよな。


 ラノベと違ってな、オタク向けとは違ってな、一般文芸は「対策はない」んだよ。


 ラノベやオタ向け、なろう系なんかはさ、傾向と対策ってのを打ち出せるわけだけども、一般文芸はそれがないんだ。似てるという点はマイナス評価だから。そこがさ、難しいんだよねぇ。別のナニカを彷彿させる作品はそれだけでアウトだから。


 だけど代わりに、「権威主義」は生きてるよ? て言ってんの。



 ラノベやなろう系はさ、「似てようが何だろうが面白ければいい」なんだわ、良くも悪くも。だから読者人気至上主義になるけど、合わない人も大量に弾き出されてるわけだわな。


 この、合わない人々の求めってのは、「面白いよりも似てないことが一番!」なんだと思うんだよ、極論するとさ。そんで完成度な。


 だけどその肝心の完成度は、自分で測れる人は少なくてな、割と人の評価なんだけども、それが読者人気は除外になってるんだわ、色々な悪い噂を聞きすぎたんだね…

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