最近コロナで大人しくなったが、フェミさんが好きそうな漫画挙げてみる(ついでにターミネーター話も

 いち推しはやっぱ、


『お天気お姉さん』だよ。けっこう古い作品なんだけど、めっさ主人公のお姉さんが強烈キャラ&最強キャラで、自由奔放、肉食系、女王様気質、とこれでもかというくらいに詰め込まれているキャラクター。(同時期のヒット作に『庶務二!』がある、と言えばどの時代の作品か解ると思いまする)


 ただ、人を選ぶ面はどうしても……(苦笑


 強い女ってのはさ、人を選ぶんだよねぇ。万民向けじゃない素材だわ。


 洋画では強い女ってボコボコ挙げられるけど、彼女らは女性性は最小限まで引っ込めてあるから、「人間」としての好感度と呼ぶべきで、そこに女性という性は感じられないように出来てんだよね、演出で、ちゃんと解ってるからだろう。うん。セックスアピールがほぼないんだよねぇ。(バイオハザードとかエイリアンとか参照)


 女性という部分も一緒にクローズアップで強い女にしちゃうと、この漫画みたいに人を強烈に選ぶ作品になっちゃうんだわ。それって、世間に女性の性というモノへの抑圧的なイメージがあって、反発を受ける人がそんだけ居るってことでさ。


 この漫画、私は大好きだけどさ。主人公がスゲぇ肉食系で、男版ならナンボでもある「異性食いまくる」みたいなガツガツした描写も平気でやるんだけど、それを女でやるとこんだけ好き嫌いが発生するだろう描写になる、てのがね。因果よな。(笑


 男がやるとある種の格好良さになる、性へのハングリーさが、女がやると下品と取られるだろうって予感がね、ムカつくけど、予期せざるをえないストーリーなんだわ。それも超自然な展開で、作中では何の違和感もなしにそういう、女も性に奔放って世界観として描かれてあるから、読者は感覚だけで嫌悪してさ、いわゆる「なんとなく」で忌避されちゃうんだろなー、て予期できちゃう作品なんよ。


 自由奔放でいいのになー、て思いながら、どーせ理解しないヤツのが多いよな、と初見で大絶賛したものの、当時から捻くれた感想は持ってた。(笑


 本当に「強い女」ってさ、男にとっては幻滅のシロモノだってのが解る作品なんだよ。だけど、マゾっ気のある男性的には理想の女王様だろう。


 名台詞あってさ、「ライオンはシマウマをブチ殺して喰ったところで罪悪感なんて感じないでしょ? わたしもその種類の生き物なのよ。」ての。痺れるよね、この台詞。(笑


 割とさ、小説は影響受けるほど読み込んできてないから挙げられないけど、てか、数が少ないと大絶賛するような作品にまで辿り着けないっていうかでさ、だけど漫画は膨大な量を読んできてますんで、一つ二つ三つ四つと、幾らでも影響受けた作品って挙げられるんだよね。映画とかも。それを小説では挙げられないってのが、メフィスト賞に応募する時のネックになっててさ~。付け焼き刃じゃ挙げられねーだろ、て思うんだよねぇ、影響受けるほどの作品なんて、グレードが他をゴボウ抜きなのに。


 そういや、「ぺらっぺらな作品」と感じてしまう時って、それだけはさ、共通項あるよーな気がするよね。批評的な解析に耐えられない、て点な。


「ターミネーターシリーズ」ってさ、設定に一貫性があって、ナンボでも拡張できる余地があるから、監督違っても幾らでも作品が作れるわけじゃないすか。

 そう言う意味で、厭味を込めて新作は「ダークフェイト」と名付けられたんだと思ったもんだけども、あれはホレ、正統続編なんかじゃなく、裏歴史だろ、という理解だけどさ。IFの一つとして、違う世界線に飛んだ作品という理解な。

 だって、あのシリーズの軸はどこまで言ってもジョンコナーなのに、もしも由来の二次創作を正編でやられてもなぁ、という興ざめしかなかった、ていう。(笑


 あれも自由自在にストーリーが変化していく「終わりのない物語」の一形態だけども、そういう不定形の中に一本の芯を通しているコアの部分が、ジョンコナーという存在だったわけよ、バラバラなパーツをつなぎ止めて一つのシリーズと銘打たせてる存在が、ジョンコナーというキーマンの「名前」なわけでさ、そこをとっ払った新作はさ、そりゃ面白かったけど、二次創作と何が違う?て状態だったでしょ、て。


 ホームズシリーズで、ホームズを誰かに交代させるような暴挙、というべきだよ。あるいは、キリスト教でマリアがサラコナーで、ジョンがイエスなの。それを取り替えた、と言えば何がアカンか解るでしょ、て。


 だからあれは「ダークフェイト」なんだな、と納得したワケ。純正の監督だから可能な一発ネタ的な「アリ感」な。(笑


 二次創作的にチョン切れた作品になっちゃったから、それまでのシリーズナンバー作品と違って、重厚な批評もされんでしょ。強烈に引きつけられた設定の魅力ってトコで言っても、バラけちゃった感がね、救世主は誰でもいいのか、てなっちゃう。


 これ、創作物のジレンマというべきかもだけど、人間の運命なんてのはさ、確かに救世主は誰でも良いようなもんなんだけどさ、創作物の吸引力としては、誰でも可能なんてのは下策もいいトコ、てなっちゃうのがあるじゃないすか。貴種流離とか見るまでもなく。


 運命は、定められたものではない、としたい反面、強烈に、定められたものと認めたい部分もあるパラドックスというかで。


 運命の恋みたいなものも、運命を覆すみたいなものも、人を惹きつける要素だけど、新作ターミネーターがやらかしたのは、どっちの意味でもな「逆だったかも知れねぇ…」な、すごく深いトコでの失敗だった、と私は評してんのね。それでもターミネーターシリーズは好きだけどね、次回も期待してるよ、もちろん!


 これな、フェミ的時流があって圧力に負けたとかの噂も聞いたけど、強権的なフェミ運動へのカウンターって意味合いで作られた、承知の上での二次創作だったんじゃないかなー、て思ってんのな。監督からの裏メッセージ、てか。洒落てんなー、と勝手に憶測でさ、ストーリーの深読みなんかまるでする気も起きないけど、作品周辺の事情ってのの方は色々と勘ぐってしまったシリーズナンバーになったよ。(笑



「お天気お姉さん」と「ダークフェイト」を並べて何が言いたいかって、



 女を描ききるにはまだ時代が熟していないかもね、ていう話よ。幻想生物感ある。



 フェミ運動にすごい反発起こるでしょ、なんか拒絶反応に近いのが。あれがさ、たぶん、この幻想の破壊を恐れてんのかなぁという感じなんよな。現実の女なんか創作の世界に入れたくねぇみたいな拒否反応。


 それは男性向けで生き残ってくでしょ、と簡単には行かないんだよね。


 手前勝手に植え付けたイメージが何の不都合もない常識で、無邪気にそう言うモンだと信じられた圧倒的空気感ってのかな、それがぶち壊されてしまう、一部では許されたとしても、それは許されたというだけで、後ろ暗さが付いて回るわけでさ。


 たぶん、それの拒絶だと思うんだ。


 目をつぶって耳をふさぐなんて生やさしいものじゃなく、本当の女性というものを、解っているくせに目の前に突きつけられたくない、とか……そういう感じの拒否感に近いと思うんだ。


 「ケシカラン」の正体かつ、どんだけ根深いか、て話だなぁ。(笑



 でさ、女性を強烈に描こうと思うとさ、これらのことに思い至るほど、作品解析を自然にふつふつとやっちゃうほどのモンでなければ、ただの「うすっぺらい」と変わりない、てことだ。少なくとも私にとってはね。


 幻想って結局、ぼくのかんがえた○○てのと変わらんもん。



 女性を丸ごと描く、てさ、現状では女性の性の問題を取り上げざるを得ないし、そこを幻想で固めちゃうなんてのはさ、気持ちの悪い妄想と変わりなくなる時流が来てるでしょ、フェミニズムって実は、創作やる者にとっては避けて通れない障壁になりつつあるよなぁ、というのがさ、フェミ問題に突撃かましてみて得た感想。(笑


 一般に思われている「女性」なんて、リアルじゃない嘘っぱちなんだよ、て。



 キャラを軸に、ウリにしちゃうとさ、この問題が出てきちゃうんだよね。女性を描こうと思うと、特に。軸は別にしてキャラの魅力はまぁ添え物扱いで、て感じで、ウリはトリックっていう感じにしたのは、結局、そうならざるを得なかった、というかで。考えすぎてんのかな。(苦笑




【追記(2023/01/31):フェミに対する逆風は、別の理由によるよ。↓

 フェミが持ち出した基準は、フェミという「いち学派」の創作造語でしかない。その定義も名称も理屈もだ。創作物にすぎないソレで、現実の誰かに罪を背負わせている。差別者に仕立て上げることで、実力行使的に世論を従わせようとしている。


(面倒になってきたんで、以後決定打を貼り付けて終わらせる。)

 そろそろ単純化していく。

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