男が女を下に見始めたのはいつ頃からか?

 日本だと卑弥呼ってのが居たじゃん? そこまで遡ると少なくとも男尊女卑的な感覚が日本人の中に根付いていたというのは怪しくなる。根付いたのは少なくともそれより後の時代。


 神道的なところでも、女人は穢れが…的な文脈が出てくるし、仏教伝来後は言わずもがなで、女人禁制とかに見るよーに、補強はされても薄まる要素無し。片や西洋においても神話の中に英雄を蠱惑する悪魔として女が描かれる。これまた最古に近しいエジプト神話あたりになると男女で神の性格に偏りなどない……。


 いずれかの時点で、明確に男尊女卑が敷かれてるんだよねぇ。男女平等的な宗教はいずれも廃れてしまっているようなんで、何かしら不都合があったからとは思うんだけども、それってたぶん兵役に関連してんじゃないかなぁ、と。


 前に考察で書いたよーに、女性差別って根本、男性の機械化というか男性を無思考の歯車にするために敷かれた的な色合いのが強そうなんだよね。男性の従順な機械化、そのストレスのはけ口としての女性の奴隷化、という感じ。


 一部特権階級が支配、と簡単に書いた時点で気付く点があってだね、少数派が多数派を押さえるって、普通のやり方では土台ムリなんだわ。


 そこを可能にするカラクリが、男尊女卑だった、という構図があるよね。考察してくうちに、男尊女卑の構図は「漁夫の利」であった、てのが見事に浮き彫りになって感心したりしたわけでさ。


 本来、弱小勢力に過ぎない小さい集団なのだ、支配階級ってのは。いつでもひっくり返せるはずなんだ、実際、日本に限らず多くの国でクーデターという形式で数限りなく王権とか支配構造は塗り替えられている。それだけで解るくらいに脆弱なんだよね、構造が。だけど、作りやすいというか、浸透させやすいんだろう。構造が複雑なモノは何でも普及が大変ってのは言われておるんだよなぁ、て。(その代名詞とも言えるのが「共産主義」だ。ことごとく欠陥構造にして失敗してるし)


 男尊女卑ってのは、支配構造としては造りが単純で、しかし浸透させるのは容易。


 そこがミソかなぁ……(まだまだ解らんトコ多いなぁ)




 しかし文化人が軒並みこれを嫌うのは何も正義ばかりじゃなさそう、てのはあるよね。女を下にしながら差別の本体は男、てさ……単純バカの構図なんだよな、平たく言えば。(笑


 男尊女卑、しかしてそれを支持する男は実はバカにされているも同然、という。


 差別というものは、その裏には必ずその構図を利用して利益を得ている第三者がいて、そいつは実態として本来ならそんな利益を上げることが不可能であるところの逆転策として、差別を利用している、言い換えれば差別の本来的な意図などどうでもよいヤツの利益のために人々は憎しみあっている、という構図が隠れているんだよな。

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