批評眼は自動的に働くものであって、多くの人は黙して去る③
コア層を作り出す、て簡単に言うなって話だけどもさ。だけど、自作品の良い点を知りたいとか、どこを伸ばせばいいですかとかって、結局のとこは、「欠点には目を瞑って応援してくれるコア層が欲しい」てことでしょ?
そのためのセールスポイントを知りたいってことでしょう?
最近解ってきたんだけど、迂闊に解析とかされない方がいいんだよ、そこ。パクリ方を教えるようなもんだからね。どういう感じになっているから、どうこう、て細かく正確に分析されているほど、コピー品を作るのは簡単だよ。
なかなか難しい問題だと思うわ。良い物をつくれば必ずといっていいほどパクりが出てきて、ヘタをすると自分の手柄だったはずが横から掠め取られるわけだしね。
これ、擁護するヤツ居るけど、問答無用で「同類」認定するからね? 乙です。
パクリは付いて回る、それはもう仕方ない、対策するしかない。だからパクリを非難するだのはパクリ警察にお任せするけど、セールスポイントを人に教えてもらおうだのは、プロ作家の小説教室とかでもなければ止めといた方が無難だと思うよ。
批評会とかで、欠点の指摘があるでしょ。それを見て、自作でも直せたりするでしょ。だけど、良い点ってのは微妙にいろんな要素が絡み合って、そのバランスで出現しているってことも多いんだよね。だから、パクっても劣化品になるんだわ。
(パクりの話題から抜けきれん……切り替えます)
パクリになるとついしつこくなってしまう、ほっときゃいいのにねぇ。んで、良い点は色んな要素が絡み合っている、て話だけども、私は批評会で一人の方に付き合って、何回も書き直しをしてもらった経験がありまして、ほんとよく付き合ってくれたなと今は思いますが。
その方は確か、3~4回、書き直したのでしたよ。
冒頭が拙いから、と言ったら書き直してきてくださって、今度のはどうですか?て。だけど、書き直した文章を読んだらね、前より悪くなっていたんですわ。
これは当時はびっくりしまして。なんで美点まで消えちゃったんだ、と。
直したのが冒頭だけだったんで、続きを合わせ読んで、消えた原因と美点そのものの細かい分析をして、前の冒頭は残してらっしゃらなかったんだけど、私がだいたい覚えてたんで、記憶と照らして、原因を突き止めて……という感じで、批評する側としてもかなり大変な目にあった思い出ですわ。(笑
悪い点は直接関与してなかったのが幸いで、だけど展開そのものは重要だった、という冒頭部で、どう直せばいいのか、しばらくは自作ほったらかしでうんうん唸って考えた記憶ありますわ。
自分の欠点は見えなくても、他人の欠点はよく見える、人間ってそんなモンです。
ひとつ直せば、別のひとつの欠点が姿を現す、てこともしょっちゅうで、だけど二度目の指摘を受けたがる人も、それを直す人も希少種でしたねぇ。二つ目を治したらたぶん三つ目が出てくるしね。そんでそのうち、私のレベルを超えちゃって、私には悪い点が見つけられません、てトコへ行っちゃったら、もう欠点があるのは解るけど、解説してくれる人がなかなか出てこない、て感じになるんです。
出来る人はあの当時で2~3人いたけど、皆さん、そんなにヒマじゃなかったし。考え方も違うしで、わりと面はゆい感じでしたねぇ…(しみじみ)
書き直したら思い出語りになっちゃった。なんじゃこりゃ。
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