メジャーになれば対立はしない。マイナーだから対立がある。

 オタクというのは昔っから対立しやすいもんだったけど、例えば二次創作のBLと公式派とは対立してて、それとは別口でBLは男性オタとも対立してるし、男性向けエロとも対立しているよね。

 もちろん例外ってのはどこにもあって、勢力的にはって話だけど。そんなの関係なく仲良くやっていきたいって人も多いから、実際はどっちのが多いかってのは解んないけど、対立関係が無いとは絶対に言えない状況なのはバカでも解るわけよ。


 ところが、これが一般文芸あたりの話になるととんと聞かなくなるんだな。


 オタクだからこその現象とも言えるのかもだし、だからこそのオタクなのかも知れないけども、一般的にはそこまでコダワリ持たないみたいなんだな。「たかが○○やないか、何を熱くなってんの、」というヤツでさ。これが世間の一般的な認知だよね。


 オタクが幅を利かせているマイナージャンルであるうちは、対立も表面化しててギャーギャー煩いくらいなわけだわ。ところが、メジャーになると急に陰を潜めるんだな。母数が大きくなって、一般認知の「たかが」の目に晒されるようになって。そんなことでギャーギャー言うのは恥ずかしいこと、みたいになってくるんだろうと思うけども。集団にはある種の同調圧力ってのが働くもんだけど、メジャーのそれとマイナーのそれは違う、てことかもね。


 最近の、ラノベとかなろう系とかの周囲がモロにこれみたいでさ、そういやBL周りがあんまりこれ言わなくなってきたな、とか思うんさ。


 かつてはSFがそうだったし、本格ミステリとかの騒動もそうだったし、少数派の嗜好品だったうちはその定義付けとかでギャーギャー言えたのが、母数がハンパなくなっちゃったら、それだけ派閥がバラケるわけでさ、収拾付かなくなって、有耶無耶にするしかなくなるのかな、とか思ったのですわ。


 市民権を得る、てそういうことですかねぇ。それで言えば、BLは何十年かを経て、今ようやく市民権を得たんですかな、世相もLGBTを認める方向に行ってるからかな、感慨深いですな。(笑


 BL周りで、LGBTとBLを一緒にしないでとかの論が昔からありますが、その声はだんだん小さくなっておりますわ。憚られる発言になりつつある。


 区別と差別は違うのだという辺りをアカデミックにきちんとしないから全部混沌としてごた混ぜで不便になってくるんだよねぇ。(笑

 

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