文章の推敲って、てにをはレベル…

 まずはコレを読んでみてくれたまえ。


『彼らも件の組織や樹里の件での関係者ではないという保障はないのだ。どうにも疑心暗鬼になって困るのだが。』


 そう、勘の良い諸君ならば薄々気付いていると思うが、私が今書いている原稿の一部抜粋だ。この一文はまったくもってダメダメだ。そこで、書き直してみたのだが。


『彼らが、例の組織や樹里の事故とは無関係だという保障はないのだ。どうにも疑心暗鬼になって困るのだが。』


 まだダメだと解るね。テンポが良くない。「事故とは」の部分の「は」が余計な気がして仕方がない。それと、「無関係だ」の「だ」と「保障はないのだ。」の「だ」の重複具合が今回はなんだか気になってしまう。読み下した時に心地よく響かないのだ。「保障はないのだ。」が妙なリフレインになっていて、曲調をかき乱している。


 リフレインの効果というものが今回、不要で、”引き戻して再び同じ韻を踏ませる”必要性がない部分でそれをやっているからコトにおかしく感じてしまう。


 まぁ、これは私の文章の書き方だから、誰しもに当てはまるというわけじゃないけどね。私のやり方がどこか作詞的なトコがあるってだけ。(笑



 さらにこのエントリーのみを読み返してみて気付いたんだが、こうしてここに晒し挙げてみた限りでは、どちらの文もさほどおかしいと思わないかも知れないという点がね。ここではおかしかないだろうが、作品内ではおかしくて浮いた一文だったのだよ。それこそ全編を通して読んだ時に違和感がある、という微妙なラインでの話なので、今回の話はあんまりピンと来ない人の方が多いかも知れない。(笑

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