エロは制御できるのか?

 ラッキースケベ系のエロ描写は、ガッツリエロに比べると表現が穏やかで、一見ではエロに嫌悪示す派閥からも許されそうな気がする……これがあるのかなぁ、と。


 エロ表現はかなり抑えられて、それこそ「ドラえもん」における静香ちゃん入浴シーン程度だから嫌われないはずだ、という計算があるんだろう。エロを完全に無くすというのは、恋愛感情において嘘をつくことになって、これはこれで問題と思うし。


 妥協しての、ラッキースケベだったんだろうが、何か成立条件がありそうだと思うのです。ああいう軽いエロで抑えた「ちょいエロ路線」での成功作品といえば、やっぱ「うる星やつら」だろうと思うけど、何が違うのか? ここを考察。


「かぼちゃワイン」にも言えるけど、ヒロインがもう何度でも主人公に言葉ではっきり好き好き言う、これはありそう。態度だけじゃない、公言状態ね。かぼちゃワインの主人公は確か硬派で、うる星やつらの方は軟派。う~む……主人公のタイプはあんま関係ない? いや、なんのかんの言って、あたるはラム以外は「まんべんなく浮気」でしかないから、そこかな。


 二股とかハーレムではない、てのがあるのかも!


 うる星やつらは一見、大勢の女性キャラが登場して、あたるもラッキースケベに出会う確率高いけど、なんのかんので実はほぼほぼ「ノータッチ」なんだよなぁ。叩かれるタイプのスケベ作品は、触っちゃってるのが多い印象だ、アウトなのかも。そういや、ドラえもんだってノータッチだよね。


 けど、反対にかぼちゃワインではガッツリ「触っちゃってる」んだよなぁ……。ああ、だから主人公がガチガチの硬派だったのか。バランス取ってるんですかね。思わぬエロに遭遇した時の、男女の態度のリアリティが関係するのかも。


 軟派なら、こりゃラッキーってんでデレデレしていい。だから触らせない、がっつりエロと何も変わらなくなるから。硬派は逆。アクシデントで乳揉んだとしても、その性格が不可抗力だという説得力を発揮する。軟派だとこれが不可抗力か解らなくなって……つまり……ただの、痴漢……うっ、


 女性キャラもそうだよね、ラッキースケベで、触っちゃうというのは火事場の痴漢っぽい行動ってことになるんで、少しでも嫌がってしまう関係性だとマズい。だから、公言状態でないとアカン、と。乳揉まれた程度じゃ「こんな公衆の面前で、やだ~v」くらいの親密度でないと痴漢に限りなく近い行為なだけに、危険なのだろう。


 親密度と性格とストーリーの性質と、か。設定によっては背負うものが大きい時などにイチャこらしてると見られると、矛盾につながるところでもある。むしろうる星やつらは、シリアスストーリーではエロ表現は形を潜め、真剣な愛が語られるというパターンだったよね。なにか黄金パターンありそう。


 結論、ラッキースケベそのものがアカンのではない、だね。

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