編集者に対するまことに勝手な独断イメージ

 出版に関わる情報が色々とネットにも流れるようになって、今まではフワフワして掴み所のない、ベールの向こう側みたいなイメージしかなかった編集さんというもののカタチが、ちょっとだけでも見えてきたかなと思うのです。


 作家さんがピンキリなように、編集さんもピンキリで当たり外れは運次第ってのも周知になりつつあるし、また、作家はフリー業だけど編集者は縦割り社会のサラリーマンで、こっちが思うほど権限は強くないのだろう、てコトとか。上に編集長とか、あーとかうーとか、魑魅魍魎とか、色々と控えていそうです。


 んでも、俗に言う平社員かというとそのイメージもしっくりこなくて、下に担当作家もイラストレーターも校閲も、その他色々な部署と直接で繋がっているのも編集員ということになるだろうから、むしろ課長とか係長といった中間管理職に近くて、肩書きにはついてないから余計に実体を掴みにくい気がします。下といったけど、片方ではクライアントでもある繋がりになってますよね。


 やっている仕事はむしろ各所の仲介っていうか、折衝役で、ストレス溜まるだろうな、とも。仕事もなかなかハードじゃないかな、これ。


 だって、作家さんが改稿してくるたんびに、編集さんも校閲さんも、同じだけ時間割いて読み込むわけでしょ? それを何人分も抱えているわけで、過密スケジュールな上に頭脳労働が過酷じゃないですか。(笑


 以前、適当なことを言って、編集員増やせばいいのにとか書いたけど、これ、誰でもいいってわけにいかないから難しいよね。レジのパートタイマー増やすのとはワケが違うわ。


 編集員って、必須能力というか下地を持っている人間でないとダメで、社会常識とか理屈とかがちゃんと解っている人でないといけなくて、むしろ作家は知識が偏っていてもOKだけど、編集員というのは満遍なく常識人であることが求められないですか? こりゃ、人材すくねーぞ。(笑


 場合によっちゃ作家の足りないトコ補わなきゃいけないもんね、えらい優秀なトコが必要じゃないですか。


 一人の編集員が何人もの作者を担当しているってことはさ、また、編集同士で横でも繋がっていて、動いている作品なんかの情報を共有していたりする気配も濃厚で、そしたら、めぼしい作品や作者の情報も共有されているし、ほぼ網羅してると見てよさそうだよね。末端までは届かなくて見落としてんのが相当数あるにしても。


 いやさ、それらを全部比較しながら判断してるってことであってさ、その上でアドバイスとかくれてるんだとしたら、時にはもどかしいと焦れていることもあるんだろうなぁと思って。


 わたしら作者の側は、ライバルたち全体なんてまったく見えない暗闇だけど、編集さんたちはかなり明るく周囲を見渡せるってことだよね。それ口に出せないようにも見えるんだけど、何か理由でもあんのかなぁ。



 いつかネタにしてやろーとか思って、情報が引っかかってきたらどんなモンにも飛びついてんだけど、見えてきたものは想像してたのとえらく違ってましたわ。


 こういうことあるから面白いよね。(笑

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