【ネタバレ注意】「聖女の毒杯」読了! で、マイクラつらつら

 いや~、面白かった。勢いで、一日で読んじゃったよ。半分飛ばし読みになっちゃったのは申し訳ない。(笑

 あれは、まぁ、あの物語構造なら、推理合戦に上がってこないことで私がイライラした二つの犯行パターンにはそりゃ言及できねーわな、て。だけど、犯人の動機はハズした。花嫁におっ被せる気満々だと思っておったわ。その為の伝承の内容と、舞台の田舎設定と思ってた。警察に捕まること、それが唯一、あの俵屋家と因習まみれの風土から逃げる手段だからかと。生き地獄に違いない結婚生活よりは、死刑のがマシだろ、ていうことかなぁって。自殺したがってたことだし。無理心中?(笑


 親族まで揃って腐れてるからさぁ、あの婚家。だったら一族郎党皆殺しでもせん限り、祟ってくると思うんよ、一族あげて。だから、あの土地全体が影響大だと踏んで、そこから逃がすには逮捕でもされる他ない、とか思ったかと。自分もそういう具合で絡め取られたわけだし。と、思ってたわ。(笑



 ではマイクラ。


 いや~、探索に出てみて大陸発見したものの、奇観なんてもんじゃねーだろコレ、て感じだったからさ~。なにこの、大部分が砂利って。(笑


 これさ、ワールド生成する時の乱数のベースがさ、ストックの中身に関連してんのかも知れないなぁと思って。他のワールドでチェストに貯め込んでるんだわ、砂利を。後でコンクリート作ろうと思って。

 んで、これが影響してこういう奇観が生成されたもんかなぁとか思って~。いや、有り難いんだけどもね。砂利欲しいし。(笑


 プログラムの世界では、純然たる偶然というものが組み込めないってのは有名な話だけども、これって本当は現実世界においても同じことで、偶然と思っている事柄は単純にその構成要素を羅列しきれないだけ、ってね。


 原因があって、結果がある。世の中は、それ以外のパターンなどないわけよ。ただ、その原因っていう、影響力を及ぼした全ての要素を把握せんことには正しい結果が割り出せないわけで、その把握ってのが技術的に不可能だっつーだけだからさ。理屈では、この世に偶然など存在しないってことなのよな。絵に描いた餅だけど。(笑


 今回読んだ作品の探偵さんは、うちの恭介の真逆の思考で興味深かった。うちの恭介は、神様とコンタクト取ってるけど、バリバリの科学至上主義者だからさ。私の分身なので当たり前だけど。(笑


「神でも悪魔でもいずれは科学のメスが入って数式で描かれる日が来るんだよ。」


 ある意味、曼荼羅のようなもんですかね。(笑


 だけど、数式になる=実存、なのでよくあるオカルト否定論とは違う、てのがミソです。神の介在ってのは、だから今日読んだ作品の論理とはちょっと違ってて、そういう点も含めて面白いなぁと思って。色んな考えがあるねぇ。(笑


 だけど、物語設定としては、やっぱああいう派手さは必要なのですかね。フーリンの背後の組織とかさ。うちの探偵はもっとこじんまりと一つのカルト宗教団体だけの問題だけど。恭介の主義主張は神の実存は科学によるんで、逆に普通の宗教観と離反しちゃうんだよね。神も人間も特別視はしない、ということに他ならないから。宗教は、神を特別視することで、人間も霊長類とか言って特別視することに根拠を与えてるでしょ、それを真っ向から否定してるからね。人間はサルの一種だ、て。だから、母体であるはずのカルト団体と敵対する、という設定です。面倒くさいのよ、関係性が。(笑


 進化したサルということで他のサルとは違う。賢い。だけど、それだけだ、と。よくある宗教観だとそうじゃないでしょ? そこを否定すると、宗教の理念とか存在そのものを脅かすのよね。そういう根幹を巡って、宗教家の寺内なんかと敵対する、という設定になってます。


 基本、恭介の主義の根本にあるのは、映画「俺たちは天使じゃない」のあの名演説っすわ。(笑


「――皆さんは孤独だと感じたことはありませんか。頼るものもなく、この世にたった一人だと感じたことは。危険に満ちたこの世界では、誰もが危険に遭遇します。暗い夜道に、たった一人で歩く危険は。(中略)クマに襲われた時、ポケットを探します。…でも、何もないんだ。何も、もっていないんだ。あるのは、希望だけです。」


「もし、あなたが他に何ももたず、神を信じることで救われるのなら、どうか神を信じてください。弱い僕たちには、神が必要なんだ。」


 

 これがほぼ、ベースです。(この演説、ものすごい好きなんですわ)


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