　ムスメが三代目JSBのボーカルの一人、臣ちゃんさんにドハマリして半ばアニオタ卒業状態だという話はどこかでしたようなしてないようなそんな気がします。

　以前はまるっきり陰キャで話していてもイラッとすることがあった、そんなムスメの妙な卑屈さがナリを潜め、バリバリ前向きなリア充キャラに変貌したのは、間違いなく臣ちゃんさんのお陰。ありがとう、ありがとう、母としては感謝です。（笑

　コンサートに当選したとなればその日までにしっかり体調管理して、ついでにダイエットもしてと、そんなヤル気を呼び起こしてくれたのは彼ら三代目の皆さん。この変わりようは一体何なんでしょう、臣ちゃんもカラダ絞って頑張ってるはずだから私も頑張ると言って、それまでぜんぜんやらなかった体調管理でちゃんと食事とか運動とか、挙げ句はまったく気にしなかった外ヅラを考えるようになって化粧までしだしたのですから、人間変わるもんですわ。（笑

　さて、そんなムスメに臣ちゃんさんの魅力とやらを聞いてみたわけですが。

　要領を得ない。（笑

　なんかねー、色々と言ってましたがとにかく要領を得ないというか、はっきりしないというか、色々言い過ぎで覚えきれないというか。

　なんだっけ、クールに見える外見だからファンの為にそのイメージを壊さないよう努力をしているけど本当の彼はもっとどーたらこーたら。（笑

　女子なんじゃなく、彼は男らしいんだけど、女子力じゃないけどそういうの高い、とかの解りにくい説明をありがとう。（笑

　俗に言うヒロイン力が高い男子だというのは解ります。さすがシンデレラボーイ。けど何ですな、ムスメが説明してくれるメンバー全員の解説は、全員がこんな調子で複雑妙味というか、ひと口には言い切れないと申しましょうか、説明自体に四苦八苦してるのが新鮮だったりしました。

　以前、アニメや漫画のキャラを説明する時はもっと解りやすい解説が出来ていたんですわ。良くも悪くも記号、というか。いや、ナマモノとキャラクターの違いをこうもまざまざと見せつけられるとは、という感じ。生きた一人の人間の奥行きというのは、受け手の選択に委ねられたりしないのですな。見たいものだけ見る、というわけにいかない、というか。（キャラが記号化するのは読者の読解力に掛かっている）

　書き方のエッセイで私がよく書く、表面だけなぞれば解る書き方と、表面だけでは読めない書き方、という話に通じるわけですが。嫌でも読解力を発揮せざるを得ないのがナマモノの人間ってことでしょうかね。こういうモノホンの複雑さに魅力を感じられるようになると、人間ってのが面白くなりますな。

　以前より確実に深掘りして人物を読み解くようになったムスメの洞察力の成長に、色々と発見があったなぁと思う今日この頃。

（なにより身なりにまったく気を配らなかったムスメが人並みにファッションとか気にしだしたのが親としてとてもありがたい。ありがたやありがたや。）

　昭和から平成にかけて、世の中はコンパクトに単純に解りやすくと突き進んできたと思うわけですが、ここらでいい加減、そういうの止めにしたらいいと思うですよ。

　だってリアルの人間は、世界は、こんなにも複雑に出来ているんだから、それは嘘じゃないですか、と。反対に、人間の学習は国民総大学時代って感じに高まっているんだから、いい加減、低きに合わせるのは止めたらいい、と思うですよ。

　地球規模で問題山積なんだし、そろそろ向き合う時期でもあると思う今日この頃。きっと、たぶん、誰しもが同じことを同じように感じているんじゃないかなぁ。

　＊キャラクターとナマの人間の違いは、現在進行形で拡張されていく、常に新たな一面が展開されていくか否か、という部分。だから人間は記号化しない。

（常にブラックボックスで未知の領域があり続ける限り、分類も記号化も出来ない）