定義問題

 ファンタジーとかSFとかは、自分定義があるよね。


 例えばファンタジーなら、私的には「空想小説」でSFは「空想科学小説」ですかね。んで、ファンタジーはハイファンタジーとローファンタジーあります。これも私的には「完全異界小説」と「地球と接点ある異界小説」です。


 定義その2、ファンタジーは「平行世界」採用で、SFほど厳密に理屈通らなくていい、て感じ。SFも平行世界とか空想世界を扱うけど、物理法則のモノサシがいちいち計測してきても耐えうる設計でないとアカン、という感じ。


 なので、一部ではファンタジー作品がSFと重なってるトコあると思います。異世界を書いてたらファンタジーという単純なもんでもなく、その世界が非常にしっかりした科学考証に耐えるなら、SFと銘打ってもいいんですわ。んで、科学考証ではアウトになるヤツが、SFの付かないファンタジーね。


 この科学考証ってのも、例えば魔法が出てくるからアウトではないです。その魔法が、なんらか元素的なもんを設定して(平行世界なんでアリ)、そこで化学式が設定されてて(平行世界なんでアリ)、化学反応としての魔法とかの設定なら(平行世界なんでアリ)、これはSF評価が出来ます。ようするに各種考証で矛盾がなきゃSFとして評価されるっていう理解です。


 これが、かつては「ファンタジー()」とか揶揄された原因でもありますね。「平行世界」というSFのほんとの外枠しか引っかかってないからね。SFとファンタジーが完全分離する以前の価値観だと、ファンタジー世界観であっても科学考証に堪えないものは駄目だという感じがあったと思いますんで。(これもまぁ、厳密には1+1が2にならない世界だってあっていいのが平行世界なんで、妙な理屈ですが)


 推理小説の定義問題も似たよーなトコがあると思います。未だに本格ってのがどういうのを言うのか解らなかったりしますが。(推理小説は手ぇ出したトコなんでまだ自身の中でも整理が付いてないジャンルですわ)

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