とにかく「削れ」と言うけれど…
だからさぁ。
「解かりやすい」の最強バージョンは、箇条書きだっつーてんだろ。
無駄が多い文章という風に感じる時、批評者はその自身の感性を疑ってみてほしい。今という時代は本当にビジネス文書が溢れ返っており、その文体に個性はない。
ビジネス文書は、文そのものには面白みもへったくれもないもんだから、着ぐるみを着たように物語の方で身振り手振りを大きく、大袈裟にしていくんだよ。
文章批評という時に気をつけるべきは、「文体の個性」であって、中身の面白さよりも優先すべきだと私なんかは思うのだよ。だって、「代わりは幾らでも居る」という判断基準で来たせいでの、現状の出版不況なわけだろう?(ビジネス文書のいいとこは、コツさえ掴めば誰でも簡単に身に付くように出来てる点だよ、だからWebでもどこでも溢れ返っている。)
個性があるから、作家にファンが付く、その個性は間違いなく文体なんだからさ。
両立が難しいとはいえ、あんまり「解かりやすい」ばっかに傾倒する最近の風潮がイライラする。(これがまたピクシブの文芸系界隈だと完全シカトしてる事柄だったりで、ほんと、モヤモヤすんだよな。賞レースに関わる身としては、ヒヤヒヤもする。)……ああ、イライラする。
伝わればいい、という意識で判断する者にとってはビジネス文書が最高となり、しかしビジネス文は誰でも書けるのだから、価値がないのだ。そんなものを有り難がる風潮に危機感を覚える。価値がゼロなのに、ただ最強に伝わるということがそんなに大事か?
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