クリエイターの才能、リトマス紙

 最近、ちょっと揺らいでいてアレコレとWebで読んでいたりしますが。


 なんか、逆に、ひしひしと、「これ、業界側のが勘違いしてね?」という感覚に襲われてきております……


 いや、クリエイターって「モノを作り出す人」だよね? まんまだよね?


 だったら、一番大事な能力は「アイデア」なんだわ。



 若けりゃアイデア豊富ってわけでもねーし、よくある文言読んでたら、昨今の求人募集にすら劣るよーな状態にあんのか、もしかして?とか思ったりしたりしたり。


 何年も前から、企業の求人募集の基準は「自分でアイデアが出せる人材」にシフトしてるよね。「自分で動ける人材」って、セルフプロデュースで1から全部、自分流で組み立てられる人材ってことだよ。借り物に従って動くんでなく。


 なんか芥川賞辺りから妙だなぁと感じてたんだけど、勘違いしてない?


 私、自身の書き方講座でも「アイデア」に関してはほとんど触れてないんだけどさ、だってそんなん必須条件だと思ってるじゃん、まずアイデアとかカタチがあって、それを表現する術がないかという順序じゃん。


 クリエイターの才能って、パッとアイデア浮かんでくるかどうか、だよ。


 勘違いしないでほしいのは、ナンボでも浮かんでくるけど色んな原因から思考の表層に現われる前の無意識で自ら沈めちゃうケースもあるんで、一概に才能ないとかは決められんっての、ポイントです。


 だけど、アイデアがホイホイ浮かんでこないってのは、それだけで不利ですよ。そんで、よく聞く「自分ならこうする」系のアレは厳密にはアイデアじゃないからね。


 脳の中に整理されたデータベースがあり、自由闊達かつ即座に、必要な情報を取り出せて、その場ですぐ使用可能な形態にカスタマイズ出来るってことが、昨今の企業でも求められている能力で、それはクリエイター仕事においても何も変わらんってことよ。


 このデータベースが充実していれば豊富なアイデアが次々と出せるし、しょぼければ、常にうんうん唸った挙句によくある凡百の類似しか出てこないってことでさ。

 これは人生の、成長過程で何を考え何をインプットしてきたかに掛かってるんで、年齢は関係ないよ、正直。だから企業も躍起になって選別してんでしょーが。


 なんか、探してくる能力と勘違いしてんじゃないか、という疑念ががが。

(ヒットに敏感で嗅ぎ分けられる能力って、編集にこそ必要で、そういう人は自分を引き合いにしてるから間違うんじゃないかという推論を立ててみたり)


 ここんとこ、いろんな場所でいろんな文書に触れてると、マズい流れが来てんじゃないかとかまで危惧しますが。


 ダイジョウブっすか? 出版各社さん。

(だってそれ、かつて家電業界とか映画界とかが自滅メソッドと気付いてなんとか回避したヤツ…ダイソンの掃除機とかググれksで有名な…)



 そういや、AIに取って変わられる仕事ってのにデータベース関連のが挙がってるけど、あれも勘違いの気がするわ。まずは単純軽作業で、次がルーティン決まったマニュアル作業で、それからデータベースそのもので、だけどそのデータ活用に関しては高い壁あってAI実装はまだ無理と思うよ~。ヤマ勘分野ってヤツね。


 国策で失敗した国もたくさんあるよね、日本もだけど。第一次産業が根幹なのに、そこを減らして二次産業、三次産業に割り振ろうとして、後で青くなった。(笑


 研究分野が一番大事なのに、他国にどんどん引き抜かれたり…(笑えない

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る