前のエピソード――ひつじ村リターンズ

　名作「ひつじ村」はのどかなゲームです。

　……のどかな……なんでうさぎがこんなに増えたんだろう……マーモットよりだんぜん数が多いっていうか、日を送るごとに鼠算式に増えていくのだが、どうしようかな、困った、冬が越せないかも知れない恐怖を感じている今日この頃です、みなさまお元気でしょうか？

　いつものごとく、ADHD疑惑の私ですんで何のためにこんなにうさぎを増やしたのかはさっぱり忘れ果ててしまい、途方に暮れております。……いや、なんかやりたかったんだと思うんだよな、たぶん。うさぎ肉大量に作ってるけど、キャベツ大量生産でもしようと思ったんだろうか、うさぎの毛がこれまた大量に転がってんだけど、何をしようと思ってたのかが不明で、さてさて困ったもんだ。

　私の記憶、どこぞの今日子さんじゃないけどマジで一日でリセットだからな。ぜんぶがぜんぶ吹っ飛ぶわけじゃないからさほど困らないけど、まじでこのうさぎ飼育は何をしようと思ってたのかワカラン。

　小説のネタは都度でメモ取ってるからいいけど、ゲームまでメモ取らなきゃいかんとなったらもう面倒だから辞めてまえよー、という感じですだ。

　わたし、計画性ありませんから。（ドヤ

　人間って逆張りな生き物で、お膳立てした良品には目もくれず、予想もしなかったトコに新たな価値を見出していったりする生物です。もうとうに忘れられた遺物でしかないようなゲームのハードが近年、ブームになったりする。

　バーチャルリアリティのゲームが主流になるかもと言われているけど、私の読みではそのブームは三年で終わるだろうと思ってますよ。ユーザーは目新しいものに行くので、VR技術が常態となったらもう価値を認めなくなる。逆に、手作業が見直されたりして、あるいは希少性で古いモノが持てはやされる。技術革新は、金を使いにくい状況になっていく。開発費の回収が難しくなるからねぇ。

　そういうネタでボツった作品あったけど、リバイバルブームが来てるのを実感する今、次のムーブメントはなんだろなぁとふと思ったりした。うさぎを肉にしつつ。

　機械化って、原理的には価値を限りなくゼロに近付けていくという認識しか持たないんだよなぁ人間ってヤツは。まだ少ないから、希少性に金を出すだけで、機械が造ったというところに価値を認めない。機械製造は、価値がないんだ。

　機械は高価だけど、それは機械を製造した人間に起因する価値であって、機械そのものが高価なわけではない。製造費が高価なだけ。よって、その機械が造った製品も、おしなべて無価値で、タダであるべきものと認識される。

　ロボットの時代っての、彼らは無価値でその労働力は、製造品は、タダ相当なんだよな。機械化で作ったモノは安くて当たり前なのだ。それをネタにロボットモノを書こうと思ってた時期が私にもありました。（笑

　これ、電気羊の夢を見るか、でふつーに書かれてあったよね、よくあるネタでボツにしたのョ。

　人間の厭らしいトコは、なんのかんの言っても、人間にしか価値はないと腹の底では思ってるトコだよね。