貰ったレビューに返事がしたいとこれほど強く思ったことはなかった

 最近流行りの長文タイトルみたいですが。いやはやホントにコレなのよ。レビューを貰ったんですよ、昨日。「”ありがとう”の魔法」って作品に。それで、こう、ぴこーん!と閃いたというか、すっごい大事なことに気付かせてもらえて(それも二つも!)なので、そのお礼というか、どうにかこの気付きをレビューくださった藍瓶さんにも共有してもらいたいというか、分かち合いたいというかで、こういう時はレビューに返信機能付いてたらなー!と思った次第ですわ。(^^)


 で、気付きの一つはレビュータイトル通りで、「物語に落とし込む必要はなかったのではないか?」という、そのものズバリな点ですわ。これは確かに、単に作者が思ってる主張を代弁させただけと言えます。ただアイデアをそのまんまで出しただけです。当時も確かに「こういうの面白くね?」と思ってそのまんま書きました。

 しかもこのレビューのようなアドバイス、当時の批評グループ内でも貰ってましたん。けど、当時はおバカさんだったんで言われてんのに気付かなかったんすよ。今はもうちょいお利口さんになったんで、理解出来るようになりましたが。(笑


 いやはや大江先生と蓮實先生のおかげですわ。(^^)


 まだキャラクターをキャラクターとしてしか捉えていなくて、生きた人間として考えるってのが出来てなかったんですね。考えもつかなかった時代の産物ですんで。思えば遠くへ来たもんだ、てなもんで、気付けただけ成長したってのを実感しまして。

 当時は、どうにも出来が悪くて、なんか満足がいかなくて、けどそれがナゼかが解からないって感じでしたね。最初はもっと作者の主張ゴリゴリだったんですよ、その方が収まりがよくって、後から付け足したキャラ二人の関係性がなんか邪魔だなぁなんて感じていたもんです。それがなぜ邪魔だったか、というのが、つまりキャラが代弁者=記号でしかなかったんで、薄っぺら~く人間性を付加したのが浮いてたってことですわ。本来、小説を書く=人間を書く、とするならココこそが中心にならなきゃいけなかったのに。これ書いた当時は、まだ「人間を書く」という意味が正確に掴めていなかったんですわ。てのがひとつね。


 もう一つは、レビューから抜粋しますが、「また、個人的には、これだけ人の作品を酷評するキャラクターは、果たしてどのくらい面白い話が書けるのか、という点も気になる。」これです。


 これはひとつに、主人公が言う台詞はブーメランの側面があるってことに言及してないのがあって、それが、キャラをキャラとしてしか捉えてなかったから起きたことだったわけですが。彼はすごく自信家な設定で、よくワナビ間でも聞かれる「なんでコレがウケて俺のがウケないんだ、」て不満も抱えてます。要するにキャラがブレてんですよね、記号にも徹してないし、人間としてなんて全然書けてないから。


 もう一つの気付きは、抜粋部分をさらに純粋抽出すると出てくる、これもよく聞くフレーズの「そういうお前はどうなんだ、書けるのか、」てヤツ、これです。


 これねぇ、私は昭和の人間なもんで「同一視」てのがないんですわ、なんというか、「人間は平等なのだ」がまだ浸透してない時代の人間なのです。だから、「皆一緒」という理解から来る弊害ってのがまだなくって、それで気付いたというか、平等思想からくる弊害なんだと気付けたわけです、今回。(^^)


 私らの時代、批評全盛期ですわ、けど、製作側と同レベルの製作能力を批評側に求めるって思考なんかないわけです。差があるってのが、当然だと浸透してるから。それが崩れたら、何かしらの弊害は起きるはずで、それがまだ浸透しきってないうちは解からないわけで、それが現代ようやく浸透してきて、弊害のほうがはっきりと姿を現してくるわけですよ、これから。かつて区別が浸透して差別が姿を現したみたいに。


 で、ああ、これがそうか。と。(^^)


 そういう高度なとこの気付きをもたらしてくれて、それで、ぜひとも共有したい、きっかけをくれた藍瓶さんにも「こんなん見つけたよ!」て報告したい!と思ったんで、それで返信機能ほしいなーとか思ったわけです。感謝です!


 …今、すっごいテンションがハイ。(^^)

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