グロテスク・リアリズム

 これ、今読んでる大江健三郎先生の書き方読本に載ってるんだけどもね、代表的なのが「ベニスに死す」なんだって。例題で出されてる。


 たぶん映画で観てると思うんだけど、覚えてないなぁ、という。あらすじを検索して映画版の写真を見て、見覚えあるけど覚えてないなぁ、という。(二度目)


 極端に歪曲されたリアリズムというか、強調されまくってもはや記号的とすら言える設定の生み出す滑稽さとか、なんかそういう感じのもんかなぁとボンヤリ思う。まだそこはナナメ読みをした程度の理解しかなくって、あと何度か読み返してみんと意味が理解できそうにないのだった。


 滑稽さを際立たせる手法としての、設定の記号化、強調。なんというかこの項目がやたらと目を引いたのが、昨今の書き方に通じるものがあるような気がしたからだったりするんだったり。滑稽味を狙ってるわけではないだろうけど、極端なカタチに、つまりグロテスクなまでに強調することで、奇しくも伝わりやすさが生まれたって部分もあるのか、という風に勘が動いたわけです。



 すごく面白いんだけど、文章がとても難しくて読解に時間が掛かります。とても難しくて折れそうです、先生。orz

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