書き直しミステリ用 メモ

 「日本が発祥であろう萌え絵文化。これに対しても懸念があります。萌え絵というのは、男性性の欲する女性性への要求の、次なるステージではないかと思うのです。男性と女性は同じ人間と言いつつ、互いが両者を異なる種族として認識している部分がある。この認識が役割分担という美名を生み出し、その実には互いがいかに相手種族に多くの負担を強いるかを画策するような、そんな駆け引きが男女間には存在するわけですが、歴史の中で両者の負担が均衡していたのは僅かな期間しかなく、昨今のフェミニズム運動の成果もあり、ようやく近年、バランスが取れてきたところだったのではないかと思います。しかしご存知の通り、資本主義の社会は個々の受け持つべき負担の割合を著しく不均衡にし、一部の者が言い逃れる術を与えているに過ぎないのが実情です。これが男女間においてすら適応され始めている、その予兆が萌え絵という文化だと、私は見ているんです。」


 小林修一郎の妹ちさと、フェミニズム系の子。議長みたいな喋り方。


 男女共同参画も、へたをすると男性性の都合のよい女性性への負担増大の理由に使われかねない、昨今のアニメや漫画の設定でよく見る、戦う少女という象徴は、男性性が新たに要求を始めている、家庭的労働の上に積み重ねる社会的労働を示している、だから、戦う少女は、同時に性的エロスも要求される、の意見を持つ。


 これに対する恭介のアンサー → 知らねぇよ。(突き放し)

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