なんのかんの言って、必要なのは「タフ」
この年になるとね、人生で何が必要なのかって薄々解かってくんのよ。
それはね、間違いなくメンタル面での強靭さ。
金でも知識でも血統でもなく、メンタルさえ強けりゃどんな状況に置かれようがなんとかなる。格差社会で、もう固定化されてしまう、そういうゴタクを並べたがるのよな、社会は。それはけど、ただ、メンタル弱体化してきてる金持ち連中がお守り代わりにそう信じたいだけなのさ。権力も金も手に入れたら、人間、次は永遠が欲しくなる。その永遠が、格差社会は固定化された、という金言だ。そう信じたいの。自分たちの、子々孫々までの繁栄を信じたいのだろうね、愚かだよ。
金と権力は反比例で人間を弱くするってのは、なんとなくでも薄々でも誰もが感じる摂理だし、金持ちも権力者も戦々恐々とするのはもはや自分ではなく、子供や孫なんだろう、因果よな。子供や孫は自分ほど出来るヤツじゃないもんな。
ハングリー精神が大事って、これはタフでないとって話で、だけどぬるま湯育ちではなかなか難しい話だ。何かが欠けてしまうような気がしてしょーがない、てのはあるだろう。隣の芝生は青く見えるのだよね。
格差社会は固定化される、という言説を聞くたびに、かつて教会が免罪符を販売した話を思い出すのである。そんなもので原罪の恐怖は去らないのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます