テンプレは二次創作だからファン交流が要るのか

 どうも捩れてるな、という印象が拭えなかったんだよなぁ。昨今のオリジナル小説界隈。読んでもらう為に作者が表に出て交流をして、作者の人となりで好意を持ってもらって読んでもらう……これ、二次創作ファン同士の交流じゃん。


 きっかけはピクシブで参加しているグループでの賢者の発言だった。曰く、「キャラクターに感情移入が出来てることを前提に書いてる」だとか。それは二次創作小説においてはよく見ることで、二次の場合はキャラクターへの好意だの入れ込みだのは原作で完了しているからなんだけど、それを導入した上で「原作を代入して」読んでねという形態で書かれるのだよね。

 これは「代入形式の書き方=テンプレ」という事でどっかで書いたと思うけど。テンプレ小説もまったく同じ形式になっていて、だからこそあまりにテンプレートから外れた設定を使ってしまうと代入が阻害されて読者は巧く感情移入が出来なくなるのだよね。ジャンル違いの小説だと認識されると、技術の無さが目立ってしまうから。


 ありのまま、作者の生の力量で測られてしまうわけよ。そしたら、実際の力量とは関係ナシに、テンプレ流に書いたスッカスカ文体が力量と判断される。


 しかも、二次創作におけるファン同士の繋がりって、ごく一部を除いて、原作のファンのよしみで、という関係性だから、別のトコへ移ると縁が切れるんだよねぇ。

 全体の出入りが激しいから非常に有利なように見えるだろうが、実は個人で見るとその時その時でぶつ切りになってしまう、非常に継続性のない関係だったりする。

 他のジャンルに行っても作者が名前を覚えてもらえる事ってすごく少ないのだよねぇ。オリジナルだったら作品と作者はセットで覚えられるものなんだけど。

 違うのを書いたら、もう前作は連想で出て来たりはしないんだよね、二次の場合は。その作者さんがよほど個性的で作品にオリジナリティがあれば、二次の借り物ででも作者さん本人の名前が評判になるんだけど。


 なんか、相互フォローだのツイッターのクラスタだのが連想されるのでした。(それ、ぜんぶ無駄かもよ?)

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