ネットは今日もパクリかどうかで賑やかだ
いや、私は「パクリはパクリだろ、てめーの胸に聞けや。」派なので、アイデアに著作権はないだのちょっと被っただけだのの見苦しい言い訳は聞いてて気分悪いだけですけどもね。最近の風潮はヤだなぁ、と思ってる。
表現規制のボーダー問題にしても、この、パクリか否か問題にしても、擁護派は理屈を一貫させないで感情的な理由だけであーだこーだ言うんだよなぁ。証明しろだの権利保護されてないだの。自己保身に必死だよ。
アイデアが偶然被るなんてのは本当に稀にしか起きないに決まってんだろ。どっちかがどっちかにリスペクトされて、そのアイデアをパクったんだよ。だから、自分の中には自覚あるだろって。見苦しい言い訳すんのが、見苦しくって聞いてて気分悪いんだよねぇ。権利がー、とかじゃないよ、心の話でさ。プライドの話でさ。
すっごく心に刺さる作品を見るじゃん、我々はクリエイターだからさ、ついついその反応を作品にしたくなっちゃうんだよねぇ。そこに原因があるんだろうと思う。
作品で投げかけられたナニカに、作品で応えちゃうわけよ。
その際に、アイデアのパクリとかも起きてしまうと思う。だからこの場合は実際は連歌形式の応酬と見做すべきで、だから「あなたへの返歌ですよ」のメッセージの意味合いがパクリの部分には篭められていると思うんだよね。本来それはリスペクトであるはずなのに、ヘタに言い訳がましい事を言って否定するからますますパクリの為のパクリっすか?なんて疑惑も強まってしまう。とにかく見苦しい。
なーんかさ、内心ではその作品に触発されて書いたくせに、パクリと言われて否定するとかが、だったら最初から書くな!という気分にさせるんだよね。保身てか、なんかみっともなくて嫌だ。
どこでこんなに捩くれ曲がったんだろうかね。昔はさ、皆正直に「オマージュです、」「リスペクトっすー!」「元ネタはこれ!」て簡単に作品の後書きとかに書けたのに。そこから発展して二次創作って一大ジャンルにまで成長したんだよ。大らかな気風があったから、著作権侵害バリバリのあのジャンルが成長できたってのに。
名誉の独占とか嘘つきとか、なんか強欲に見えてしまって嫌だと思う。誰かの作品に触発された、だから返事を作品で書いた、それだけの話だったはずなのにさぁ。
私も「文香さん――」の中に、設定パクリな部分が二箇所ほどあるよ。一つは作品内でボカして告白してるから、解かる人には解かると思う。もう一つはきっと解からないだろう、トム・クルーズの映画で「コラテラル」ってのが大好きで、それをオマージュしたヤツだからたぶん知っててもこうして告白されなきゃ気付かれないよ。
気付く人がどんだけ居るかなーて楽しみも、こういうメタ要素を突っ込む醍醐味だけどさ、この、触発されたという事実を私が否定した時点で、明確にこれはパクリ案件になってしまうんだよ。
そういう意味では難しい時代になったよなぁ、と思う。先にリンク掛けちゃってオマージュです、て告白してから発表するのが安全策かな、うん。たぶん否定の意味合いの連歌にする時に、さすがに失礼だから仄めかして作品名を出さないってのが暗黙ルールだったんだよね、それが捩れまくって現在に至る、なんだろうなぁと。
気付いてくれるかなーと思って書いたモンはオマージュで、気付くやつなどいないだろと思って書いたモンはパクリだという、決して外からは判定できない心の内側の問題なんだからさ。だから「てめーの胸に聞け、」て言うんだよ。
擁護派はしかし、モヤモヤすんだよなぁ、ホント。どういう理屈で庇うの?
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