カクヨムに危機感を抱く人は多い

 ちょっと新規の「創作論・評論」の作品を幾つか読んできました。読ませてもらったら取りあえず星を差し上げる方針なので、無言ですけど足跡だけ残してます、お邪魔しました~。(なんか余計なこと書きそうなんで自重してます)


 やはり、なろう様とかと変わらない状況ってところに不満を抱いている意見は多いようですね。テンプレ異世界は業界からすでにNOを突きつけられているにも関わらず、隆盛ですからね。不安になるのも解からなくはないです。


 けどね、それが嫌な読者はとっくにカクヨムに見切りを付けているので、引き算した結果がこの有様ってことですよ、読者居ないとお嘆きのあなた。(笑


 最近はなろうにまったく顔出してない放置状態なんで、あっちがどういう状況かは解かりませんけど。電車にデカデカと宣伝貼ってあったから、書きたい初心者は集まってるんじゃないかなと思います。

 つまり、参考書需要は保たれているだろうから、あそこの盛衰ってのは本屋市場とはベツモノってことね。なろうファンが買い支える、トラキチとか深夜アニメ市場と同じ現象で支えられてるって事と考えています。

 なろうテンプレというのが一つのブランドにまで昇格されたので、あそこはまぁ、しばらくは安泰じゃないかなぁと思います。内輪だけで循環する市場ですから新規の初心者が入ってくる限りは安泰でしょう。


 カクヨムの問題点は、中途半端になろう勢力が幅を利かせている点です。正直、なろうへの道しるべにしかなってないよ。カクヨム上位の作品はなろうテンプレですので。下請け会社化してるよね。


 けど、運営さんとしては別にそれでもいいのかも知れない。なろうより先に人気作を書籍化できたなら同じ事だからね。なろうテンプレのカクヨム上位作品の内訳ってのは恐らく、なろうと二股してる読者が付けたポイントが下駄履かせてんだわ。なろうと両方でブーストしてんだし、カクヨムだけの作品に比べて点数高いのは当たり前でしょ。けど、宣伝しまくっても互助会やっても、とにかく読者の手に取らせりゃ勝ちなので別にそれがいけないって事じゃないよ?


 ただ、カクヨム上位の人気作とやらと、下々のポイントほとんど無いよーな作品群のね、文体から雰囲気からが乖離し始めてるって事に運営は気付いてるだろうか、とは思うのよ。作品一つひとつを言ってるんじゃなく、統計的なトコね。


 人気はほぼ無いに等しいんだけどもさ、ポイント付いてないからね。だけど、なろうテンプレ的な作品とは離れた文体や設定の作品がここんとこ増えてない?


 昔からそういう作品は沢山あった、という反論が来そうだけど、ネコも杓子もなろうテンプレ書いてるってくらいに氾濫してたでしょーが。それがここんとこ落ち着いてきたよね、という話ですだ。


 で、通常の文学文芸系の文体ってのは、描写がねー、てのはずーっと書いてるよね。ちょこっと読ませてもらった描写過多の作品が幾つかあったわけですよ、今回。だけど、残念ながら描写を多用出来るだけの技量がない作者さん方でした。

 描写は増やせば増やすほど、あれやこれやと相乗的に技巧を練りこんでいかねばならない書き方です。まず自身の腕がどの程度で、どれだけの描写量なら許されるかを意識して、無理して書かない注意が必要なんだよねぇ。そんだけ注意して書いてても、やっぱり分不相応に書き込んでて後から読み返したら「なんじゃこりゃ」な作品、私もたくさん書いてるよ~。(笑


 そもそも論で、なろうテンプレってのがそういう煩わしさを無しにする画期的な方法だったんでないの。描写をしないで作品を書くツールがなろうテンプレだよ。

 ツールに飽き足らずにソレ無しで書こうと思ったら、ツールが補助してた部分の難解さに直面するのは当たり前なんだわな。


 例えるなら、ホームページビルダー頼りでサイト作るのに飽きたからって、自分で1からハイパーテキストやら各種コンピュータ言語から始めるよーなモンです。

 やり出したらすっごく面白いからさ、だけど、一朝一夕に身に付けられるようなモノでもない、結果を出すにはかなり勉強しなくちゃいけないモノに手を出したわけなので、ポイントが付かないとか言ってヘコむのは早いよ~。


 まず読める文章にするのが大変だからね、文学文芸系の描写入った小説は。(笑


 ポイント少ないってのはまた、カクヨムにはそっち系が期待されてないし、そっち系で読みたい人は素直に市販に行くから、もし読ませたいなら市販レベルの文章書かなきゃ読んでもらえないってだけだからね。もともとハードル高いのよ、文学文芸系の文体ってのは。Webだからと甘く見てくれないのね。市販の売れっ子作家と並ぶ文章書いてようやく読んでもらえるのよー。だからね、読者が居ないっての当たり前だからね、市販の売れっ子作家たちと同等の面白い作品が書けるようになったら、黙ってても発見してもらえるよー。ノシ


 読者が居ないってのは、まだまだ市販品に届かないってだけです。その証拠に横浜SFは本屋でも売れたでしょうが。だからお互い頑張りましょー。(笑

 



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る